珍しく朝寝坊してしまった。
前夜、時間を忘れ、ある作家の小説を夢中で読んだ。
部屋を掃除したとき、何気なく手に取った本が
角川昭和文学全集、田宮虎彦の落城という作品だった。
異母兄弟、絵本、菊坂、足摺岬、落城、霧の中と物語は続く。
抒情的で、悲しく、暗く、不条理で、読書後心が重くなる。
足摺岬という作品の中で、老人に
「黒菅はな、戊辰の戦ひで官軍に滅ぼされた奥路の小さな藩のことよ、
黒菅では藩士は錦の御旗にさからって、一人のこらず死んだ。
女も子供も斬死した。赤児まで死んだ。、、、、、、、、、、、」
さらに
「黒菅三千の魂がい生ながらのいのちをささげた
かんじんかなめの徳川様は公爵様にをさまるし、
世の中は黒菅などにかゝはりもなしに移り変っていったよ。、、、、、、、」
と語らせている。
「慶応四年十月十六日、仙台にあった奥羽追討の西国勢主力に
ついに北上の動きがみえた」で始まる作品「落城」は、
黒菅(くろすげ)という戊辰の奥羽の架空の小藩の設定。
戦後間もない昭和二十四年に発表した落城という作品は、
まさに戊辰の会津藩、会津若松城の攻防戦を描いている。
戦後の悲惨さを戊辰の会津にオーバーラップさせたのだろうか?
昼間、谷中霊園にいった。中にある
松平容保公篆額を見たあと、徳川慶喜の墓地に寄った。
前夜、時間を忘れ、ある作家の小説を夢中で読んだ。
部屋を掃除したとき、何気なく手に取った本が
角川昭和文学全集、田宮虎彦の落城という作品だった。
異母兄弟、絵本、菊坂、足摺岬、落城、霧の中と物語は続く。
抒情的で、悲しく、暗く、不条理で、読書後心が重くなる。
足摺岬という作品の中で、老人に
「黒菅はな、戊辰の戦ひで官軍に滅ぼされた奥路の小さな藩のことよ、
黒菅では藩士は錦の御旗にさからって、一人のこらず死んだ。
女も子供も斬死した。赤児まで死んだ。、、、、、、、、、、、」
さらに
「黒菅三千の魂がい生ながらのいのちをささげた
かんじんかなめの徳川様は公爵様にをさまるし、
世の中は黒菅などにかゝはりもなしに移り変っていったよ。、、、、、、、」
と語らせている。
「慶応四年十月十六日、仙台にあった奥羽追討の西国勢主力に
ついに北上の動きがみえた」で始まる作品「落城」は、
黒菅(くろすげ)という戊辰の奥羽の架空の小藩の設定。
戦後間もない昭和二十四年に発表した落城という作品は、
まさに戊辰の会津藩、会津若松城の攻防戦を描いている。
戦後の悲惨さを戊辰の会津にオーバーラップさせたのだろうか?
昼間、谷中霊園にいった。中にある
松平容保公篆額を見たあと、徳川慶喜の墓地に寄った。
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