ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

このブログを始めた頃の記事は、このトピック『お家狂想曲』が中心だった…と思い出しながら

2014年10月30日 | お家狂想曲
いよいよ身ぐるみを剥がれてしまったバスルーム。


浴槽がくっついていた壁の内側に、正体不明の、ダムスターのようなものが組み込まれていました。


もうひとつ、形は違いますが、同じような金属製の、これは床の少し上までのポケットのような…。


なんとなく、お風呂のガイコツとでも申しましょうか…。


これは、浴槽の配水管なのですが、どうやらとんでもなく効率の悪い、意味不明といっても過言ではないという代物だったらしく、


一昨年に、母が一人旅で来てくれるというので、排水がちゃんとできるようにしておこうと、職人さんにお願いしたのですが、
みっつの部屋の壁や天井裏、それからキッチンの棚の天井をぶち破ってもなお、ちゃんと直すことができなかったのはやはり、このせいだったのでした…。

なんとなく、パッと見、サウナな感じ。


旦那が発見した、壁板のむこうのレンガの煙突。せっかくなので、部屋のアクセントとして残すことになりました。


ドアのすぐ上にあった、誰も手が届かない棚も取り外しました。
この家の、代々の持ち主さんたちはみんな、とても背が高い人たちだったと思います。


そして昨日、とうとうバスタブが取り外され…、


実は、肌触りの柔らかい、アンティークな浴槽で、とても気に入っていたのですが…昔ながらの重厚さがムンムン。
ものすごく分厚い鋼鉄製。もう今の時代にはあり得ない、まるで潜水艦みたいです。


重くて動かせないので、今日は分割作業をしていました。


たった5年とちょっとだったけれども、やっぱり別れは寂しい。



作業中は、1階と2階の間の階段の踊り場の窓から、ガレキやゴミをガンガン放り出します。
いくら埃除けの布やプラスチックのカバーをしても、それでもやっぱり床はかなり汚れます。
なので、仕事が終わり、夕飯を食べ、食器を片付けた後に、掃除機で粗方の汚れを吸い込んでから、雑巾掛けをする毎日になりました。
まあ、毎晩ピカピカになる床は、それはそれで気持ちがいいもんですが、やはり猫の手も借りたいような気になりますが…、

当の本猫たちはというと…イチャイチャするのに忙しいようで。






まあ、彼らに期待する方がおかしいのですけれども。

今回は、小さな浴室の改装ですが、こちらに来てからずうっと夢見ていた、首まで浸かれる深い浴槽(体操座りをしなければなりませんが)と、ウォシュレットを入れることにしました。
浴槽のサイズでさえも、こちらの大工さんにとっては首をひねるような物なのに、ウォシュレットはもう、宇宙人か?みたいな顔をされてしまいます。
それで、わたしが熱心に説明すると、大抵の、屈強な男たちの顔が、どうしたらいいのかわからないというような表情のまま、どんどん赤くなっていきます。
旦那いわく、細かく説明し過ぎる、もっと言えば、言わなくてもいいことまでガンガン言ってしまってるらしいのですね。
そりゃまあ、2種類の洗浄ポジションがあって、ほんでもって日本だとマッサージとか消臭とか熱風とか、そんな機能もあるなんてことは、別にわざわざ説明しなくてもいいんですけれども…。
でも…見たことも聞いたこともないものを、無事に設置してもらえるのかどうか…ちょっとだけ不安だったりします。
ケヴィンは、「もう取扱い説明書でバッチリ勉強したからさ、任しときなって」と、アイリッシュ訛りの英語で自信満々に言うのですが…、
ウォシュレットの神さん、よろしゅうお願いします。

なあんて、こんなふうに、他所様にとってはどうでもいいことなんかを、ブツブツとつぶやいておしまい、というような日々が、また来るといいなあ。

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4 コメント

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Unknown (かわちゃん)
2014-10-31 13:13:51
TOTOの海外事業担当、田端弘道取締役も「外国では文化的なタブーがあってなかなか難しい」と語っています。「アメリカ人はそういうことを一切話さないんですよ。だからいくら彼らがいい商品だと評価していても、なかなか口コミで伝わらない」。
やそうです。

もう一つ特にヨーロッパでは水道水に石灰分が多くてモーターやノズルがすぐ詰まるらしいけどそれは大丈夫なん?
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携帯タイプ (ミキコ)
2014-11-02 09:36:47
携帯タイプのウォシュレットも選択肢に入れてみては?ペットボトルを利用するタイプから電池式までいろいろあります。何処にでも持っていけるし、ぬるま湯を使うことも出来るし、人間やペットの介護看護に使うことも出来ます。
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かわちゃんへ (まうみ)
2014-11-03 01:48:41
それ、めっちゃ鋭いとこ突いてはるわ…。
そやねん。
アメリカってやっぱり、ハリウッドやらテレビドラマの世界のイメージが定着し過ぎてて、
一般市民の、なんちゅうかその、なんとも言えんは恥じらいとか遠慮とか、
また日本のそれとは違うんやけども、そういう、へ~っ?と思うような意外な姿は、想像しにくいと思うねんな。

で、水道水の石灰分、冷や汗出たわ。
だってな、加湿器なんかもう、1年使たらあかんようになってまうねん。白っぽい塊がゴリゴリに付いてしもて…。
あかんやん…。
めっちゃヨーロッパやん…。

っつか、わたしもいろいろ調べてみたけど、どうもイマイチはっきりせえへんから、
こっちのTOTOの人に聞いてみるわ。
ありがとう!
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ミキコさんへ (まうみ)
2014-11-03 02:01:12
ミキコさん、携帯ウォシュレットのアイディア、本当にありがとうございます!
2階のトイレには、常設のものを付けてみて、様子を見ようと思っています。
もちろん、さきほどかわちゃんへのコメントに書いたように、こちらのTOTOの担当の方に、万が一の時のメンテナンスについて、しっかりと尋ねておこうと思っています。

で、1階のバスルームは、多分この先何年も、まだまだ改装できずにいると思うので、ここでは携帯のものを使えばいいのですよね。
そして外出した時なんかにも。
ありがとうございました!
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