ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

音楽にどっぷり関わりながら、秋と中村哲さんにさようならを言った日

2019年12月06日 | ひとりごと
今週のはじめに雪が降った。
発表会の2週間前の、いわゆる追い込みの時期の雪はとても困る。
雪のために来られなかった生徒たちのレッスンを、他の曜日に振り替えなければならないからだ。
子どもたち自身が毎日何かしらのお稽古事やスポーツチームの練習を抱えていて、そもそもぎゅうぎゅう詰めのスケジュールだから、互いの都合が合う時間を見つけるのはすごく難しい。
普段ならまあ今週は仕方がないね、また来週レッスンしましょうということになって、わたし自身も突然いただいたお休みをのんびりと楽しませてもらうのだけど、
如何せん、今は発表会間近の、まだ仕上がっていない生徒が少なくない(胃がキリキリする)非常事態なので、そんな呑気なことはしていられない。
(なんか毎年同じことを言っているような気がする…気のせいかな?)

一時期、どうしてもパソコンの前に座ることができなくなって、だから夏の帰省の写真や思い出も、いまだにここに残すことができないでいる。
あれよあれよという間に秋が深まり、自作曲の演奏やオーケストラの指揮を無事終えて、気がついたらもう師走?!
マジですか?!と、かなり本気で焦っている。

ということで、別にやけくそっていうわけでもないのだけれど、撮ってあった秋の紅葉やハロウィーンの、かなり季節外れな様子をちょこっと載せておこうと思う。

日本より多分20日分くらい早く始まる紅葉と、近所のハロウィーンの景色です。


わたし的にはこの3人の魔女が1番のお気に入り。

自分ちの庭だったら毎晩怖がるかも…。



前庭を墓場にする勇気もわたしには無く…。




そして紅葉。





これは指揮者デビューの日の朝の景色。


うちから徒歩5分のところにある電車の駅からマンハッタンのど真ん中まで約30分。
すごーく便利なのだけど、週末は2時間に1本しか走っていない。
だから電車は巨大で二階建。なのに満員になる。

寒くなったのでわたしの寝室に避難してきた金柑と石榴の木。
本当はもっと暖かで日当たりのいい階段の踊り場の出窓に置いてあげたいのだけど、うち猫の空と海がトイレにしちゃうのでできない。
金柑の花はとてもちっちゃいけど、花が開くとびっくりするくらい強く香る。


石榴は一度、葉っぱが全部落ちてしまって、死んでしまったのかと悲しくなったけど、少しずつ復活してきた。


明日はプログラム書きと、生徒たちに渡すトロフィーの整理、それから自分の演奏の練習などなどをレッスンまでに済ませないといけない。
毎日こんな調子でバタバタしている合間に、ツイッターを流し読みしていたら、
中村哲さんが銃撃に遭い亡くなられたことを知った。
中村さんのことはこれまでにも何度も記事で読んで、その度になんてすごい、なんて素晴らしい人なんだと、いつも胸が熱くなった。
そして、何回も心が折れそうになった時、必ず中村さんのことを思い出した。
そうするといつも、なんのこれしき!と思えた。
だって本当に、彼が抱えている困難に比べたら、思いっきりコレしきだったから。
心の底から尊敬していた。
ブログにも記事を書いた。
今は時間が足りなくて書けないけれど、必ずいつか、中村さんを偲びながら、わたしの中でしっかりとお別れをしたいと思う。