ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

報道特集3/9/19文字起こし「復興させてあげるよ、もし8000ベクレルとかの汚染土を再生利用するんなら」

2019年03月13日 | 日本とわたし
前回の記事の続きです。
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https://www.dailymotion.com/video/x73tizt?fbclid=IwAR1Hw9XqkkIQ9Pb6Yb9OO5dS6ujGBl41UD82T-I_szj2ER4DhOEtTIV6dbo

この8000ベクレル以下の汚染土の再生利用を、すでに被災して弱り切っている住民に、復興資金をエサに押し付ける国。
絶対にこんなことはダメだ。間違っている。
けれどももうこの選択肢しか残されていない。
綺麗に片付けたい。
元の姿に戻したい。

そんな人々の弱みにつけ込む。見捨てる。
そもそもここまでに被害を拡げた原発事故は、国策としておきながら杜撰で無責任な態度を直そうともせず、各界からの警告や提案を無視し続けてきた自民党政権の政治家たちと電力会社のせいなのに、
その反省もせず、責任も取らず、事もあろうに「アンダーコントロール」などと吹聴し、オリンピックや武器の購入に莫大な金を浪費し、原発を止めようとしない。
そしてそんな政府や電力会社に、立ち上がって「許さない!」「なんとかしろ!」と怒りをぶつける何千何万単位の大衆は、年に1回あるかないかのデモでしか姿を現さず、普段は忘れてしまっているか、暮らしに追われて考えることができなくなっている。
だから被災者の人たちは、いつまで経っても放って置かれっ放し。

飯館村の菅野村長は、今から7年前、マンハッタンの教会で、飯館村の再建に力を貸してくれという講演をし、わたしはそれを聴きに行きました。
そしてなんとも言えない複雑な気持ちになった自分を、やはり当事者ではないからだなと思いながらも、それでもどうしても放射能汚染を仕方がないものにして、村に人々を戻すことに執着することには賛成できませんでした。

もしも、自分が幸せに暮らしていた、自然が美しくてとても気に入っていた場所が汚染されて、もう二度と元に戻らないということになったら、自分ならどうするか。
もう数え切れないほど考えてきたことです。
わたしが幼かった息子たち二人を連れて、とても美しかった過疎の村を出た理由の一つが、その村の村長が住民にきちんとした説明もせず、産業廃棄物を受け入れたことでした。
廃棄物を積んだトラックが、村の農道を行き交うようになり、風向きによってはなんとも言えない異臭が、部屋の中に入り込んでくるようになりました。
保育園が、その産廃を埋めて造られた山のすぐ隣を歩いて行かなければならない場所にあり、わたしはわざと寝坊をして、息子たちを車で送ったりしました。

話が横道に逸れました。
わたしはやはり、政府は卑怯だと思います。
甚大な事故を引き起こしておきながら、その後始末を被災地に押し付け、ろくな補償も援助もせずに何年も放置し、困り果てて弱り切っている自治体に、援助して欲しけりゃ汚染土を引き受けろ。

汚染土は、もう汚染が酷くて除染をしても暮らせるようにならない地域(帰還困難区域)を指定し、そこに全部集めて埋めて、それにしっかり蓋をして管理する。
全国にばら撒かない。
原発事故というものの現実を、受け入れなければならないと思うのです。

政府の卑怯さ、無責任さに、怒りがふつふつとわいてきます。
汚染土を引受けさせようとする人たちは、村や町の再建を目指し、元の暮らしに戻りたい住民に希望を与えたい一心なのかもしれません。
でも、再建のためのお金と引き換えに、放射能まみれの汚染土を引受けることが、町や村の再建になるのでしょうか。
わたしにはどうしてもそうは思えません。

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文字起こしの続きです。

さて続いては、福島県の飯舘村から、日下部キャスターです。
日下部さん、飯舘村は、汚染土を使った再生事業を、受け入れているんですよね。

はい、飯舘村でただ一つ残っている、帰還困難区域である長泥地区ではですね、この村内で発生した低レベルの汚染土を使った、農業を主体とした再生事業がすでに始まっています。
苦渋の選択をした、長泥地区の現状を取材しました。


去年4月、普段立ち入ることのできない神社に、人々が集まった。


福島県飯舘村の長泥行政区。


福島第一原発から30キロ以上離れているが、空間放射線量が高いとして、避難指示が解除されていない。


村で唯一の、期間困難区域だ。


例大祭のこの日、短い時間の帰還が許された。
折しも、長泥の未来を左右する決定が、あったばかりだった。


えーこれ、土曜日の新聞の記事なんですけども、飯館の復興拠点、ってこれ、長泥ですね、長泥の復興拠点認定ということで、


長泥地区は、それまでの間、除染がほとんど手付かずだった。
特定復興再生拠点に認定されたことで、国の費用で、除染やインフラ整備が進められることになった。


ただ、復興拠点の整備案には、汚染土の再生利用が盛り込まれた。


再生利用を受け入れなければ、広い範囲で除染を行うことができなかったのだ。


住民にとって苦渋の決断だった。




秋になり、復興拠点の整備に向けた工事が、本格化していた。

日下部キャスター:
えー静かだった長泥地区にですね、ほんとに久しぶりに槌音が響いてます。
この辺りがですね、実験的に行われる再生事業の拠点となる場所で、ここに運び込まれてきた汚染された土などを、種分けするプラントができる予定です。


ここでは、放射性物質の濃度が5000ベクレル以下の汚染土を、使う計画だ。


およそ50センチの新しい土で覆い、農地にする。


そこで、観賞用の花などを試験栽培するという。


一方で、こんな光景も広がる。
再生利用のために、飯舘村の他の地区から、およそ3万4000袋の汚染度が、新たに運び込まれたのだ。




長泥地区の住民:
外国のどっか、ゴミ捨て場かなんかに来たような感じ、と思う時がある。
ほんとに大丈夫なのかなあ、っていう不信感っていうか。
ほんとに安全なものだけなのかなっていうのがやっぱり、拭い去れないっていうか…。



去年10月、長泥の住民に対し、説明会が開かれた。


再生利用計画を進めてきた(菅野 典雄)村長は、


もう皆さんお分りのように、二本松は(再生利用計画が)ダメになっています。
本当に、長泥の皆さん方は、すごいな、よく決心してくれたなっていうふうに思ってます。


環境省の担当者は、こう強調した。
環境省の担当者:
これからまさしく、世界初の事業として進めていくということで、皆さまにとって価値のあるものにしていく、というところをきちんとやっていきたいと思っていますので。


住民からは憤りの声も上がった。


計画を受け入れたにもかかわらず、長泥地区の全域が除染されるわけではないからだ。


住民:
飯舘村で、1700戸あまり家があると思うんですが、その中で15〜6軒だけ、除染もできねえ、家の解体もできねえってのは、これ、国のやり方とか村のやり方なんですか?


説明会の後には、年に一度の懇親会が開かれた。

日下部キャスター:
おいくつですか?

子ども:
5歳。

日下部キャスター:
じゃこの子も

母親:
あ、この子は震災後に生まれました。

日下部キャスター:
長泥を知らない子どもたちが増えてるわけ…いかがですか?


母親:
自分たちはもう、生活に追われちゃってるから、そんなふうに考えたこと無いんですけどね。
子どもたちがもう、今住んでるところが故郷みたいな感じになっちゃうじゃないですか。


久しぶりの再会に笑顔が溢れるが、胸中は複雑だ。

住民女性:
夢ならいいなあって言ったことがあんだけど、夢じゃなくて現実だから、


ま、それを受け止めて。


日下部キャスター:
でもやっぱり長泥は、大切な場所でしょ?

住民女性:
そ、行くと、いろんなこの、想い出がいっぱいあんのね。
だから、ああ、あんな思い出は二度とないなあ、て言うけど、悲しいね。


住民男性:
長泥は再生事業をやることによって埋め立てて、それに関して、あのーなんていうか、お金をもらって利益を上げてるでしょ?って言うの。


それはウソですよって。


ただ、除染してもらいたくて、解体してもらいたくて、長泥住民が選択した最後の砦。


長泥の避難指示解除は、今から4年後、2023年春頃と計画されている。



先月、鴫原良友区長と共に、長泥を訪ねた。


この場所には、避難指示の解除を見据えて、村営住宅の建設が予定されていたが、申し込んだのは、鴫原区長ひとりだったという。




鴫原区長:
8棟ぐらい、住宅を建てる計画して、国に申請したわけだが、


まあ1ヶ月、2ヶ月前から、「住宅はちょっと難しいよ」と言われているもんで。


俺一人だけの申し込みでは建てられないってのが、これからどうなるか、


私たちとしては、計画が違うよと。


長泥では、避難指示の解除後、180人が故郷に戻ることを目標にしている。


だが、震災から8年が経ち、すでに避難先で新たな生活を始めている人がほとんどだ。

日下部キャスター:
えーこの土地一帯にですね、集められてきた汚染土が、埋め立てられる予定です。


そして、こちらのビニールハウスですけれども、すでにですね、汚染土を使った、観葉植物を中心とした栽培実験。
これが始まっているんですね。


汚染土の再生利用を受け入れたことは正しかったのか。
今なお苦悩は続く。

鴫原区長:
やはり周りではな、すごく、大丈夫なのかとかな、人の住めるところか、そんな選択して本当に正しいのかとか、いろいろな周りが騒いでなんじゃら、




放射能持ってきてどうだ、と言われれば、絶対、絶対って言ってもいいな、間違ってるよな、入れるなんていうのは。




でも仕方ないんだ、これが。
少しでも綺麗な状態にしたいっていう。



日下部キャスター:
再び飯舘村です。
汚染土をめぐるバータリー的な政府のやり方に対する憤り、これは長泥の人も南相馬の人も、二本松の人もほとんど変わらないと思うんですね。
ただ長泥が一番違うのは、今帰ることができない。
だから、除染も行われていないし、荒れ放題になっている。
だから住民の人たちは、広範囲の除染を条件に、再生事業を受け入れたわけですね。
まあ取材をしていても、住民の人たちが、故郷の復興に向け、一縷の望みをかけたということを、ひしひしと感じました。




長泥の人たちの苦悩というのは、日下部さん、今も続いているんですよね。

日下部キャスター:
先月、長泥地区の鴫原区長と話をしたんですけれども、こんなことを言っていました

本当に復興のことを思ってくれる人は、100人いたらそのうちの4、5人
過ぎないと。
8年間にわたって復興の最先端に立ってきた人の、それが実感なんですね。
あと、鴫原さん、こういうことも言ってましたね
現場レベルでは、環境省の人とも率直に、腹を割った話し合いができる。
だけどそれを東京の人たち、霞が関とか永田町の人たちが、しっかりと受け止めてくれない。
それが悔しいし悲しい、とこう言ってました。

長泥地区というのは、原発から30キロ離れています。
これまでも、東京電力から何の恩恵も受けてきたことはありません。
そんな、何の落ち度もない人たちが、どうして厳しい選択を迫られて、今もなお、悩み続けなければいけないのか。

これは長泥の人たちだけではなくて、私たちにも突きつけられた問いだと、私は思います。


以上、飯舘村からでした。


膳場キャスター:
はい、再び気仙沼です。
汚染土に悩まされているのは、福島県の自治体だけではありません。
東北から関東にかけて、80以上の自治体で、今でも保管されています。

報道特集では、これらの自治体に、再生利用を検討しているか、アンケート調査を行いました。
その結果から何が見えてきているのでしょうか。



福島県外の汚染土は現在、どのように管理されているのか。


成田空港に近い千葉県白井市では。


市役所の敷地内で汚染土を管理している。


普段このシャッターは閉じていて、一般の人は入れない。


ここは公用車の駐車場。
その一角で、ブルーシートに覆われているのが汚染土だ。


道路の側溝や集合住宅の土が、フレコンバッグに入れられている。


大型バッグ85袋分があり、定期的に放射線量を調べている。


Q. 処分のメドみたいなものは?

千葉・白井市環境課 染谷剛さん:
まあ今のところ全く立っていない状態ですね、はい。


Q. 再生利用については?


染谷さん:
これだけの量を再生して使うってことは、現状難しいであろうという認識です。


岩手県内の保育園では。

保育園の関係者:
ここのマンホールあるじゃないですか。
ここですよ。


雨水が集まる排水溝を除染した。


汚染土は?

保育園の関係者:
ここですね、昔畑だったところです。
この辺りに埋めてあります。




Q. 目印みたいなものはないんですか?

保育園の関係者:
無いです。
何も打ってはいないです。


以前、畑として使っていた私有地に埋めてある。


保育園の関係者:
将来にわたってはね、私がいなくなった後は、ちゃんときちんと伝えておかないと、


知らないで何かに土地を活用したってなるとそれは問題かなって思いますよね。



福島県外の汚染土は、行き場のないまま、地上や地下、およそ2万8000ヶ所で管理されている。


その量は、東北、関東の7つの県で、合わせて33万立方メートルにのぼる。




小学校の25メートルプールで、900杯を超える量に相当する。

報道特集は、今年1月から2月にかけ、汚染度の再生利用に関するアンケート取材を行なった。


再生利用を検討しているか。
今後検討するか。
検討していないかを、その理由とともに尋ねた。


対象は、今も汚染土を管理する自治体だ。
東北地方の福島・岩手・宮城、関東地方の茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉の8県にある、83の自治体(含む1公園事務組合)
が該当する。




東京都は汚染度の管理を行っていない。
アンケートの結果、再生利用を考えていると答えた自治体は、一つもなかった。
一方で、再生利用を考えていないと答えたのは、79の自治体だった。


その理由については。
群馬・下仁田町:
道路等の盛り土など、生活圏での再生利用は、言語道断である。


茨城・日立市:
放射性物質は、「ある」か「ない」かで判断する住民も少なくなく、より丁寧な説明を行ったとしても、理解を得ることは困難。



関東東北豪雨
2015年9月
今、家が流されています。


4年前の9月に発生した豪雨被害を理由に挙げたのは、栃木県の鹿沼市だ。

栃木・鹿沼市:
関東東北豪雨で大きな被害を受けた本市としては、


自然的な被害が懸念され、再生利用には大いに不安を感じる。



国の責任を強調する自治体もある。

金平キャスター:
福島県と隣接する宮城県の白井市に来ています。
この白石市でも、除染土をどう扱うかについて、頭を悩ませているようです。


白石市の私有地に設置されたこの仮置き場は、できてから7年が経つという。


Q. 仮置き場ですけどね、そういうものができたっていうのはどういうふうに思われますか?


仮置き場の土地所有者:
これ持ってって喜ぶ人は誰もいないんだべからね。
福島県だって嫌だべし、嫌なのはねえ、どこに持ってったって嫌なんだと思いますからね。


白石市の山田裕一市長はこう憤る。

山田市長:
責任の所在ですよね、一番大事なのは。
やはりその、そもそも、国の方で責任を持つので、あくまでも一時保管という言葉をですね、それをまあ市町村も地域の住民も信じたわけですよ。
で、その処理の仕方をどうするかっていうところに関しましては、それは国が責任を持ってやるべきであると思いますし、
今その責任を、市町村の方に、まるでもう転化しているようなふうにしか受け止められません。
非常に困惑しておりますし、憤りもあります。







福島県に三包を囲まれた、宮城県の丸森町。


その地理的な近さから、大量の汚染土が発生し、仮置き場は町内に25箇所もある。


再生利用は検討していない。
町は福島県内の自治体には認められていない。
中間貯蔵施設への搬入を許可してほしい訴えている。


宮城・丸森町 保科郷雄町長:
国が、環境省が、除染していいですよ、危険ですから除染してください、って私らは取っているわけですよね。
結局は、法律っていいますか条例っていいますか、まあそうした中で、それを盾にして、「いやここは宮城県ですから」というようなことになるわけですよね。
被災地として、それ(汚染土の搬入)を認めてもらえないというふうなことは、これは本当に残念なことです。







汚染土をどこでどう処分するのか。
アンケートからは、福島県外の自治体の多くが、今なお苦悩する姿が浮かび上がる。


一方、福島県内を走る常磐自動車道では日々、緑のゼッケンをつけたダンプカーが、中間貯蔵施設へと汚染土を運ぶ。


福島県内の汚染土は、県外全てを合わせた量の40倍以上にも上る。


この量を減らしたい環境省は、福島県内での再生利用に期待を寄せている。
環境省で、再生利用の検討を勧めてきた委員の一人、油井三和特命教授はこう訴える。


福島工業高専・油井三和特命教授:
地域住民にとってメリットはあるわけですよ。
産業も生まれるし、あのー、土木工事ですけども、いろんな工事も入ってくるし、人も雇えるし、プラスはあるわけですよ。
現実的で安全なことをやらなければ、福島の復興はないですよと。
最後に大熊町と双葉町の中間施設に、全てを押し付けるつもりですかと。




中間貯蔵施設に運ばれた汚染土は、2045年までに、福島県外で最終処分されることが、法律で定められている。


だが、油井教授は、その実現は難しいと考えている。

油井教授:
栃木県にしろ茨城にしろ、群馬にしろ、そういうとこの反対運動を見てれば、30年以内に(福島)県外で処分って、あり得ると思いますかと。
僕は基本的に、受け入れてくれないと思いますよ、どこも。
他人事なんですよ結局。
でも、福島が立ち上がらなければ、除去土壌(汚染土)の問題は解決しないと思いますよ。







今も汚染土を管理する福島県の自治体は、再生利用について何も検討していないと回答した。

福島・田村市:
すべて中間貯蔵施設に搬出する約束で、除染作業や仮置き場の確保をしてきた。


多くの自治体が、中間貯蔵施設に全て運ぶ、とした。

現在、再生利用の反対運動が起きている南相馬市は、

福島・南相馬市:
再生利用についての法整備、使用場所、社会的受容性の高まりが整っていない。


一方、再生利用について、今後検討する、と答えた自治体もある。

埼玉、茨城、岩手にある4つの自治体だ。

埼玉・三郷市:
除去土壌の処分方法等について、現在環境省において検討中です。
その結果が明らかになった後、再利用や処分について検討する予定です。


岩手・奥州市:
道路や駐車場であれば、アスファルトで遮蔽されるため、安全性は確保されるという考えです。


再生利用を今後検討する、と答えた自治体でも、汚染度に苦慮する姿は共通している。


金平キャスター:
岩手県奥州市を流れる、北上川にかかる橋の上に来ています。
えーちょっと寒いです。
8年前の福島第一原発事故の後の、除染作業で生まれた、いわゆる除染土の問題は、福島県以北の、この岩手県にまで及んでいます。


奥州市は、除染が行われた自治体の中では、最北に位置する。


市の中心部にある駒形神社。


宮司の山下さんは、自ら重機を使い、土囊袋300個分の汚染土を、神社の裏手の林に埋めた。


山下宮司:
ここなんですね。
誰も掘らないように、もう石を載せてしまいました。


金平キャスター:
どれぐらいの深さまで掘ったんですか?

山下宮司:
2メーターですね。

奥州市には現在、仮置き場はなく、除染現場での保管が続く。

山下宮司:
異様な石の並び方ですね。
もうその時は、これで掘らないだろうって。
で、ここもあのー、私が死んだら分からなくなります。
100年間はだから、掘らないでほしいなーと思いますね。





膳場キャスター:
各地で汚染土を持て余している現状をご覧いただきましたが、いつ、どこで、どのように最終処分するかという方針を、国から具体的に示されない中、ご覧いただいたような汚染土の管理を、いつまで続けるのか、危機感を覚えます。
環境省は、汚染土の再生利用を推進していますが、国民的な合意が形成されているかも疑問です。


金平キャスター:
汚染土を生み出すきっかけとなった第一原発に、私はこれまで計10回入りましたけれども、確実に言えることは、事故はまだ収束していない、ということです。
40年以上とも言われている廃炉作業によって、汚染土、放射性廃棄物、汚染水も、まだまだ出続けています。
中間貯蔵施設に運ばれた汚染土は、2045年までに、福島県外で最終処分されると法律で定められていますが、本当にそれが実現すると思っているのでしょうか?
アンダーコントロールという聞こえのいいお題目ではなく、厳しい現実に今こそ向き合うべきではないでしょうか?
去年改定された文科省の放射線副読本から、汚染という単語が消えたそうです。


うーん、でも、それこそが終わりの見えない課題なんではないでしょうか。

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