フェイスブック友のYumuさんが、加計学園の獣医学部新設をめぐる市議会の様子を報じた報道ステーションの番組を、5分半強にまとめてくださいました。
文字起こしとともに、紹介させていただきます。
2017年9月6日、学校法人加計学園が獣医学部新設を計画する愛媛県今治市で、吉川泰弘・新学部設置準備室長ら学園幹部3人が、市議会の国家戦略特区特別委員会に、参考人として出席しました。
いやもう、今治の市議さんに市長さん、アウトですね。
その90分の間、そこでは単に、「新設を肯定する話」だけが行われたようです。
加計学園側は、「すごいエールを送られて」「励ましをいただきました」と言い…、
そして市長も、「にぎわうまちづくりの大きな一翼どころか、大きな役割を果たしてもらうことを期待しております」ので、
「その日を夢見ながら、いましばらくの辛抱です」と言う始末…。
いましばらくの辛抱って…。
どういう意味なんですか?
この騒ぎが終わるまで、息を潜めて待ちさえすりゃ、あとは来年4月の開学が叶う。
そういうことですか?
騒ぎになっているのは、あなた方の無責任な行動が原因なんですよ。
市民の税金が使われる補助金等の算定根拠を、きちんと説明しなさいよ。
このままズルズルと時間が経ちさえしたら、人の噂もなんとやらで忘れるだろうと思っているなら大間違いです。
とことん追求しますから。
******* ******* ******* *******
文字起こしはじめ:
【木村草太さん:加計学園・市・県・政府・安倍首相の「レトリック」に流されてはいけない】5分37秒
https://www.facebook.com/yumu.tanaka?hc_ref=ARRM0vyYU4CSWfMXhr2IpXOaspq1opJX1apuMMpaVrkXwTcXWa5QrK_3Q2TDPyj5mW0&pnref=story
127億円に上る建設費が高すぎるのではないかと、疑問の声が上がっていることについて、
説明したのは学園の幹部ではなく、市の担当者でした。
来年4月の開学を目指すと強調した、加計学園の幹部たち。
1時間半の説明を終えて…、
報道陣の説明には多くを語らないまま、市の職員に囲まれて市役所を出ました。
説明を求める市民が車に詰め寄りましたが、学園側は応えないまま。
警察まで出動する事態に。
今治市議会・国家戦略特区特別委員会・寺井政博委員長:
今治市の市民団体は今日、市を提訴しました。
木村草太氏:
加計学園に獣医学部の開設を認めるというのは、一見すると「規制緩和で新規事業者の参入(を認める)」のように見えるんですが、
そうではなくて、大学の認可・設置というのは、自治体から補助金をもらったり、国から学位を認定する資格を与えられるということで、
これはあくまで「特権が与えられる」というものだということです。
特権が与えられる以上、大学の設置主体である加計学園の幹部の皆さんは、社会に対してより積極的に説明すべきだと思いますし、
市や県の側も、その補助金等の算定根拠を、きちんと説明果たすべきというふうにまずは思われます。
公費な訳ですから、市民ももちろん聞きたいですもんね。
そうですね、説明責任があるということです。
で、この説明責任ということについては、レトリック(自分に都合の良い、ごまかしの言葉)に流されないというのがすごく大事だと思いますね。
例えば、国の例で言うと、安倍首相が「言った言わないの水掛け論」というふうに言ったりするわけですけれども、
これは「説明責任を果たそうとしない政府」と「それを追求する側」を「どっちもどっち」というふうに相対化して、印象操作をする発言と言われても仕方がないわけですね。
それから、「岩盤規制の打破」という言い方も、「友人を優遇したのではないか?」というような疑惑を、隠蔽しようとしている発言に見えるわけです。
こういうレトリックに流されないで、政府の説明が嘘なのかどうなのかということを見分けるには、
政策の目的と手段との間に、きちんと噛み合わせがあるのか、合理性があるのか?ということを、きちんと(ーーー)審査をしていくことだと思います。
今、今治の方で問題になっている、例えば「公務員獣医師の不足」については、「公務員獣医師の待遇」を改善した方が良いのではないか?と。
医学部を作っても、そこで就職してくれるとは限らないわけですからね。
それから、先端的な獣医学部の開設を目的とする時になぜ加計学園が選ばれたのか、この点についても、十分な説明が無いわけですね。
で、十分な説明が無い時に、どっちもどっちだ、というふうに相対化するんではなくて、説明ができないということは政府の責任になる、というふうに考えるのが、説明責任という考え方ですね。
説明責任は、政府、自治体、特権を受ける側、いずれにもありますから、ここがしっかり説明ができているか、という観点でしっかり考えていただきたいと思います。
設計図一つ見ても、クリーンルームに人数が入りきらないんじゃないかとか、ワインセラーがなんで必要なんだって、そんな疑問も出て来ますから、
やっぱり加計学園側も、理事長が出て来てしっかり説明して欲しいですね。
議員の方は、聞いてて納得したというのであれば、じゃあ、市民に向かって説明しても全く不都合は無いはずですからね。
本当にそうだったのかということを、やはりもう少し検証していかないと、このまま到底納得はできないというふうに思います。
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加計学園
「理事長なぜ出席せぬ」 野党からは疑問の声
【毎日新聞】2017年9月6日
https://mainichi.jp/articles/20170907/k00/00m/040/140000c
学校法人「加計(かけ)学園」が新設を計画している岡山理科大獣医学部を巡り、「総理のご意向」との疑念が出てから初めて、学園幹部が6日、地元の愛媛県今治市議会という公の場で、説明に臨んだ。
加計学園を巡る一連の問題を、国会で追及してきた野党からは、疑問の声が上がった。
民進党の宮崎岳志衆院議員は、
「大学設置審が保留の判断をしたのに、開学時期を変えずに済む根拠を教えてほしい」と皮肉り、
「建設費の水増しなどを否定するのなら、公の場で、詳細な資料を公開して、納得できる説明をすべきだ」と語った。
「そもそも、学園の責任者である加計孝太郎理事長が、なぜ出席しないのか」。
同党の調査プロジェクトチーム座長を務める、今井雅人衆院議員はこう疑問を呈し、
今月下旬に召集予定の臨時国会で、安倍晋三首相と友人関係にある加計氏の参考人招致を、引き続き求める考えを示した。
元総務相の片山善博・早稲田大公共経営大学院教授(政治学)は、
「市から多額の補助金が投入される以上、市長や市議会は、建設費が水増しされていないか、きっちり吟味する必要がある」と指摘。
「国民の疑念はまだ解消されておらず、うやむやにしてはならない」と述べ、政府に説明責任を果たすよう求めた。【杉本修作】
市民からは、不満の声も漏れる
加計学園幹部が出席した6日の今治市議会国家戦略特区特別委員会を、傍聴した市民からは、不満の声も漏れた。
傍聴席があふれて入室できなかったり、学園の説明に納得できなかったりした市民らが、閉会後、車に乗り込んだ幹部に、「しっかり説明しろ」などと、怒号を浴びせて詰め寄る場面もあった。
約2時間の審議を傍聴した、今治市の主婦、越智芳子さん(64)は、
「(学園の幹部は)開学したいがため、形式的に来たという印象を受けた。お金の話など、あやふやな点が多かった」と不信感を示した。
特別委員会の傍聴席は、普段は5人だが、この日は特別に15席が用意された。
それでも38人が希望し、入れなかった人が議会事務局の職員に詰め寄った。
今治市の教員の女性(69)は、
「なぜ控室を用意したり、場所を変えたりしないのか」と不満そうだった。【竹田迅岐、中川祐一】
文字起こしとともに、紹介させていただきます。
2017年9月6日、学校法人加計学園が獣医学部新設を計画する愛媛県今治市で、吉川泰弘・新学部設置準備室長ら学園幹部3人が、市議会の国家戦略特区特別委員会に、参考人として出席しました。
いやもう、今治の市議さんに市長さん、アウトですね。
その90分の間、そこでは単に、「新設を肯定する話」だけが行われたようです。
加計学園側は、「すごいエールを送られて」「励ましをいただきました」と言い…、
そして市長も、「にぎわうまちづくりの大きな一翼どころか、大きな役割を果たしてもらうことを期待しております」ので、
「その日を夢見ながら、いましばらくの辛抱です」と言う始末…。
いましばらくの辛抱って…。
どういう意味なんですか?
この騒ぎが終わるまで、息を潜めて待ちさえすりゃ、あとは来年4月の開学が叶う。
そういうことですか?
騒ぎになっているのは、あなた方の無責任な行動が原因なんですよ。
市民の税金が使われる補助金等の算定根拠を、きちんと説明しなさいよ。
このままズルズルと時間が経ちさえしたら、人の噂もなんとやらで忘れるだろうと思っているなら大間違いです。
とことん追求しますから。
******* ******* ******* *******
文字起こしはじめ:
【木村草太さん:加計学園・市・県・政府・安倍首相の「レトリック」に流されてはいけない】5分37秒
https://www.facebook.com/yumu.tanaka?hc_ref=ARRM0vyYU4CSWfMXhr2IpXOaspq1opJX1apuMMpaVrkXwTcXWa5QrK_3Q2TDPyj5mW0&pnref=story
127億円に上る建設費が高すぎるのではないかと、疑問の声が上がっていることについて、
説明したのは学園の幹部ではなく、市の担当者でした。
来年4月の開学を目指すと強調した、加計学園の幹部たち。
1時間半の説明を終えて…、
報道陣の説明には多くを語らないまま、市の職員に囲まれて市役所を出ました。
説明を求める市民が車に詰め寄りましたが、学園側は応えないまま。
警察まで出動する事態に。
今治市議会・国家戦略特区特別委員会・寺井政博委員長:
今治市の市民団体は今日、市を提訴しました。
木村草太氏:
加計学園に獣医学部の開設を認めるというのは、一見すると「規制緩和で新規事業者の参入(を認める)」のように見えるんですが、
そうではなくて、大学の認可・設置というのは、自治体から補助金をもらったり、国から学位を認定する資格を与えられるということで、
これはあくまで「特権が与えられる」というものだということです。
特権が与えられる以上、大学の設置主体である加計学園の幹部の皆さんは、社会に対してより積極的に説明すべきだと思いますし、
市や県の側も、その補助金等の算定根拠を、きちんと説明果たすべきというふうにまずは思われます。
公費な訳ですから、市民ももちろん聞きたいですもんね。
そうですね、説明責任があるということです。
で、この説明責任ということについては、レトリック(自分に都合の良い、ごまかしの言葉)に流されないというのがすごく大事だと思いますね。
例えば、国の例で言うと、安倍首相が「言った言わないの水掛け論」というふうに言ったりするわけですけれども、
これは「説明責任を果たそうとしない政府」と「それを追求する側」を「どっちもどっち」というふうに相対化して、印象操作をする発言と言われても仕方がないわけですね。
それから、「岩盤規制の打破」という言い方も、「友人を優遇したのではないか?」というような疑惑を、隠蔽しようとしている発言に見えるわけです。
こういうレトリックに流されないで、政府の説明が嘘なのかどうなのかということを見分けるには、
政策の目的と手段との間に、きちんと噛み合わせがあるのか、合理性があるのか?ということを、きちんと(ーーー)審査をしていくことだと思います。
今、今治の方で問題になっている、例えば「公務員獣医師の不足」については、「公務員獣医師の待遇」を改善した方が良いのではないか?と。
医学部を作っても、そこで就職してくれるとは限らないわけですからね。
それから、先端的な獣医学部の開設を目的とする時になぜ加計学園が選ばれたのか、この点についても、十分な説明が無いわけですね。
で、十分な説明が無い時に、どっちもどっちだ、というふうに相対化するんではなくて、説明ができないということは政府の責任になる、というふうに考えるのが、説明責任という考え方ですね。
説明責任は、政府、自治体、特権を受ける側、いずれにもありますから、ここがしっかり説明ができているか、という観点でしっかり考えていただきたいと思います。
設計図一つ見ても、クリーンルームに人数が入りきらないんじゃないかとか、ワインセラーがなんで必要なんだって、そんな疑問も出て来ますから、
やっぱり加計学園側も、理事長が出て来てしっかり説明して欲しいですね。
議員の方は、聞いてて納得したというのであれば、じゃあ、市民に向かって説明しても全く不都合は無いはずですからね。
本当にそうだったのかということを、やはりもう少し検証していかないと、このまま到底納得はできないというふうに思います。
******* ******* ******* *******
加計学園
「理事長なぜ出席せぬ」 野党からは疑問の声
【毎日新聞】2017年9月6日
https://mainichi.jp/articles/20170907/k00/00m/040/140000c
学校法人「加計(かけ)学園」が新設を計画している岡山理科大獣医学部を巡り、「総理のご意向」との疑念が出てから初めて、学園幹部が6日、地元の愛媛県今治市議会という公の場で、説明に臨んだ。
加計学園を巡る一連の問題を、国会で追及してきた野党からは、疑問の声が上がった。
民進党の宮崎岳志衆院議員は、
「大学設置審が保留の判断をしたのに、開学時期を変えずに済む根拠を教えてほしい」と皮肉り、
「建設費の水増しなどを否定するのなら、公の場で、詳細な資料を公開して、納得できる説明をすべきだ」と語った。
「そもそも、学園の責任者である加計孝太郎理事長が、なぜ出席しないのか」。
同党の調査プロジェクトチーム座長を務める、今井雅人衆院議員はこう疑問を呈し、
今月下旬に召集予定の臨時国会で、安倍晋三首相と友人関係にある加計氏の参考人招致を、引き続き求める考えを示した。
元総務相の片山善博・早稲田大公共経営大学院教授(政治学)は、
「市から多額の補助金が投入される以上、市長や市議会は、建設費が水増しされていないか、きっちり吟味する必要がある」と指摘。
「国民の疑念はまだ解消されておらず、うやむやにしてはならない」と述べ、政府に説明責任を果たすよう求めた。【杉本修作】
市民からは、不満の声も漏れる
加計学園幹部が出席した6日の今治市議会国家戦略特区特別委員会を、傍聴した市民からは、不満の声も漏れた。
傍聴席があふれて入室できなかったり、学園の説明に納得できなかったりした市民らが、閉会後、車に乗り込んだ幹部に、「しっかり説明しろ」などと、怒号を浴びせて詰め寄る場面もあった。
約2時間の審議を傍聴した、今治市の主婦、越智芳子さん(64)は、
「(学園の幹部は)開学したいがため、形式的に来たという印象を受けた。お金の話など、あやふやな点が多かった」と不信感を示した。
特別委員会の傍聴席は、普段は5人だが、この日は特別に15席が用意された。
それでも38人が希望し、入れなかった人が議会事務局の職員に詰め寄った。
今治市の教員の女性(69)は、
「なぜ控室を用意したり、場所を変えたりしないのか」と不満そうだった。【竹田迅岐、中川祐一】