ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

核のカオス

2012年04月21日 | 日本とわたし
三井化学工場で爆発があった。
作業をしていた若い社員さんが亡くなった。
周辺の住民の方も怪我をした。

この爆発が起こった時、こちらは昼間やったので、ツィッターで知って、インターネットの報道を探した。
ものすごく大きな爆発やったはずやから、速報が出ると思いきや、読売が第一報を出したのは2時間ぐらい後やった。
その間に、ツィッター上では、雷が落ちたやなんて理由、怪し過ぎるやの、劣化ウランが三千本以上あるやの、たくさんの情報が次々に流れてきた。

それを読んでるうちに、
日本には、こんだけの場所に、核燃料物質を使用する事業所があるという表が手に入り、
それを読んでるうちに、気持ちがどーんと重くなってしまった。

今回大爆発を起こしたこの工場も、それから200以上もの事業所も、周りに住宅がある。


みなさんは知ってはりましたか?
自分が生活環境に、核燃料物質がこんなにもぎょうさんあったこと。
万が一、今回みたいな事故や爆発が起こった時、それが核燃料にまで及んだ際の、避難方法や身の守り方の指導、自治体からありましたか?

わたしはもう、原発だけでもクラクラしてたのに、日本がこれほどまでに、核のカオスに陥ってたのを知り、ますます核との決別を急がなければならないと、気持ちを新たにしました。

今、ヘッドフォンで、パパママぼくの脱原発ウォークの、みなさんの声を聞きながらこれを書いています。
おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃんの手に引かれて、一所懸命に歩いてるちびっ子や赤ちゃん。
この子たちを守りたい!
この子たちの未来を守りたい!

今日は全国、いろんな所で、脱原発デモが行われています。
もし、近くで見かけたら、飛び入りで参加して、一緒に歩いてみてください。

 
↓これは、平成22年3月31日現在の資料です。

核燃料物質を使用する事業所一覧(原子炉等規制法施行令第41条非該当施設)
 
1 青森県原子力センター 青森市駐在
2 青森県原子力センター
3 青山学院大学相模原キャンパス  
4 アライドテック(株) 富山事業所  
5 旭化成(株) 研究開発センター(川崎駐在)   
6 旭化成(株) 延岡支社 日向細島一区事業所
7 旭硝子(株) 中央研究所
8 足尾精錬(株) 足尾製錬所
9 アリス東亜DKK(株) 入曽工場
10 茨城県環境監視センター
11 岩崎電気(株) 埼玉製作所
12 愛媛県立衛生環境研究所
13 大阪大学大学院工学研究科
14 大阪大学大学院理学研究科附属原子核実験施設

16 岡山大学地球物質科学研究センター
17 海上保安庁海洋情報部
18 日本原子力研究開発機構(独) 敦賀本部 原子炉廃止措置研究開発センター
19 日本原子力研究開発機構(独) 高速増殖炉研究開発センター
20 化研 水戸研究所 (株)
21 金沢大学 学際科学実験センター アイソトープ理工系研究施設
22 金沢大学 環日本海域環境研究センター 低レベル放射能実験施設
23 環境科学技術研究所(財)

25 関西電力(株) 高浜発電所
26 関西電力(株) 大飯発電所
27 関西電力(株) 美浜発電所
28 関東化学(株) 草加工場
29 気象研究所
30 キシダ化学(株) 三田事業所
31 岐阜県総合医療センター
32 九州環境管理協会(財) 環境放射能分析室
33 九州大学アイソトープ総合センター箱崎地区実験室
34 九州大学工学部
35 九州電力(株) 玄海原子力発電所
36 九州電力(株) 川内原子力発電所
37 京都大学医学部附属病院
38 京都大学エネルギー理工学研究所
39 京都大学工学部放射実験室
40 近畿大学原子力研究所
41 グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン(株)
42 原子燃料工業(株) 熊取事業所
43 大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構

45 コシナ(株) 小布施事業所
46 佐藤芳正(現在、相続人が管理中)

48 産業技術総合研究所(独) 関西センター
49 産業技術総合研究所(独) つくば中央第三事業所
50 産業技術総合研究所(独) つくば中央第五事業所
51 産業技術総合研究所(独) つくば西事業所 1
52 産業技術総合研究所(独) 中部センター
53 産業技術総合研究所(独) 四国センター

55 三徳(株) 第3工場 
56 ジェー・シー・オー(株) 東海事業所
57 四国電力(株) 伊方発電所
58 静岡大学工学部
59 日鉱金属(株) 磯原工場
60 昭和電工(株) 川崎製造所(千鳥)
61 国立大学法人信州大学 ヒト環境科学研究支援センター 生命科学分野遺伝子実験部門

63 新日本製鐵(株) 八幡製鐵所
64 シンフォニアテクノロジー(株) 伊勢製作所
65 水産総合研究センター 中央水産研究所
66 住田光学ガラス(株) 浦和工場
67 住友化学(株) 愛媛工場 新居浜地区
68 住友化学(株) 千葉工場 袖ヶ浦地区
69 住友金属鉱山(株) エネルギー・触媒・建材事業部 技術センター
70 住友電気工業(株) 大阪製作所
71 仙台市衛生研究所
72 富士フイルムRIファーマ(株) 千葉事業所
73 大同特殊鋼(株) 研究開発本部
74 太平金属工業(株)
75 太陽誘電(株) R&Dセンター 那珂エネルギー開発研究所
76 中国電力(株)島根原子力発電所
77 中部電力(株) 浜岡原子力発電所
78 帝人(株) 先端技術開発センター
79 東京工業大学 原子炉工学研究所
80 東芝(株) 研究炉管理センター
81 東芝電子管デバイス(株)
82 東芝マテリアル(株)
83 東芝ライテック(株) 横須賀事業所

85 東京大学大学院工学系研究科原子力国際専攻共同施設
86 東京電力(株) 福島第一原子力発電所
87 東京電力(株) 福島第二原子力発電所
88 東京電力(株) 柏崎刈羽原子力発電所
89 東邦金属(株) 寝屋川工場
90 東北大学金属材料研究所
91 東北大学金属材料研究所附属量子エネルギー材料科学国際研究センター
92 東北大学大学院工学研究科
93 東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター
94 東北大学多元物質科学研究所
95 東北電力(株) 女川原子力発電所
96 東燃ゼネラル石油(株) 堺工場

98 ナカライテスク(株) 南事業所
99 名古屋大学工学部・工学研究科
100 国立大学法人名古屋工業大学
101 浪速金液(株)
102 新潟県放射線監視センター新潟分室
103 ニコン(株) 相模原製作所
104 ニッキ(株) 川口工場
105 日本カーリット(株) 群馬工場
106 日本金液(株)

108 日本原子力研究開発機構(独) 青森研究開発センターむつ事務所 大湊施設
109 日本原子力研究開発機構(独) 那珂核融合研究所
110 日本原子力発電(株) 敦賀発電所
111 日本原子力発電(株) 東海発電所
112 日本原子力発電(株) 東海第二発電所
113 日本原燃(株) 環境管理センター
114 日本原燃(株) 再処理事業所
115 日本原燃(株) 濃縮・埋設事業所
116 日本たばこ産業(株) たばこ中央研究所
117 日本タングステン(株) 飯塚工場
118 日本冶金工業(株) 川崎製造所
119 日本電気(株) 府中事業場

121 日本分析センター(財)
122 日本メジフィジックス(株) 千葉工場
123 日本メジフィジックス(株) 兵庫工場
124 ニュークリア・デベロップメント(株) 管理部大宮管理室
125 農業環境技術研究所(独)
126 花輪鉱山(株)
127 日立製作所(株) 情報制御システム社
128 日立製作所(株) エネルギー・環境システム研究所
129 日立製作所(株) エネルギー・環境システム研究所 (日立分館))
130 日立製作所(株)/日立ディスプレイズ
131 福井県原子力環境監視センター
132 福島県原子力センター福島支所
133 藤井製作所(株) 千葉工場
134 富士フィルム(株) 神奈川工場
135 富士電機システムズ(株) 環境ソリューション本部 産業ソリューション事業部 東京工場
136 防衛省技術研究本部先進技術推進センター
137 防衛省防衛大学校
138 放射線医学総合研究所(独)  放射線防護研究センター 那珂湊支所
139 北陸電力(株) 志賀原子力発電所
140 国立大学法人北海道大学大学院工学研究科
141 北海道電力(株) 総合研究所(江別市)
142 北海道電力(株) 泊発電所
143 HOYA(株) 昭島工場
144 パナソニック(株) ライティング社 高槻地区
145 三井化学(株) 岩国大竹工場
146 三井化学(株) 大阪工場
147 三菱瓦斯化学(株) 新潟研究所
148 三菱原子燃料(株) 
149 三菱電機(株) 情報技術総合研究所
150 三菱電機(株) 通信機製作所
151 三菱マテリアル(株) エネルギー事業センター 那珂エネルギー開発研究所
152 三菱マテリアル(株) 大宮総合整備センター
153 三津和化学薬品(株)
154 東京都市大学原子力研究所
155 文部科学省タイム・カプセルの埋設地
156 山さ水野商店(株)
157 米山薬品工業(株) 三国工場
158 理化学研究所(独)
159 リガク(株) 東京工場
160 立教大学原子力研究所
161 立教大学理学部

163 LDF(株) 茨城工場
164 和光純薬工業(株) 大阪工場
165 高純度化学研究所(株) 東松山工場
166 旭化成ケミカルズ(株) 川崎製造所
167 東北電力(株)東通原子力発電所
168 三菱化学科学技術研究センター(株) 横浜
169 オハラ(株)
170 三菱電機(株) 神戸製作所
171 山梨大学 甲府キャンパス アイソトープ実験室
172 三井化学(株) 大牟田工場
173 太陽鉱工(株) 福井工場
174 公立大学法人大阪府立大学 産学官連携機構
175 奥羽大学歯学部附属病院
176 シーメンス旭メディテック(株) テクノセンター
177 GSユアサ(株) ライティング事業部 光源製造部
178 大阪市立大学 杉本地区事業所
179 秋田大学 放射性同位元素センター
180 住友金属鉱山(株) 市川研究所
181 甲南大学11号館計量管理施設
182 岡山大学自然生命科学研究支援センター 光・放射線情報解析部門津島施設

184 日本軽金属(株) 清水工場
185 静岡県立大学
186 東京都健康安全研究センター
187 チッソ石油化学(株) 五井製造所

189 電力中央研究所(財) 我孫子運営センター
190 富士通研究所(株) (厚木)

192 日本金属工業(株) 衣浦製造所
193 松本正夫商店(株) 生野内 松本正夫商店貯蔵施設
194 国立大学法人長崎大学水産学部
195 造幣局研究所(独)
196 東洋大学 理工学部
197 三菱レイヨン(株) 横浜先端技術研究所

199 新潟県立教育センター
200 日本触媒(株) 姫路製造所
201 茨城県環境放射線監視センター
202 石塚硝子(株) 本社・岩倉工場
203 住友軽金属工業(株) 名古屋製造所
204 古河機械金属(株) 研究開発本部 素材総合研究所

206 国立大学法人東京工業大学核燃料貯蔵管理室
207 日本アイソトープ協会(社) 関東第2廃棄物中継所
208 ラジエ工業(株) 本社工場
209 島根県保健環境科学研究所
210 伊方原子力発電所安全監視センター
211 カガミクリスタル(株)

合計:195事業所

『原子力発電は、人間がやるべきことではなかった』by 水島能裕氏(元北電職員)

2012年04月21日 | 日本とわたし
Niftyのウェブニュースで配信された記事を紹介します。2012年4月19日(木)18時52分配信

元北電職員が実名激白
「原発ゼロでも電気は足りる。泊停止を機に自然エネ転換を」
 2012年4月19日(木)18時52分配信

震災から1年を経た、今年3月11日、旭川市内で開かれたイベントで、元北電職員が、一般市民120人を前に、口を開いた。
「原子力発電所が停まっても、電気は賄えるんです」。
在職中から、反原発の立場を公にし、今も、その姿勢を貫く、水島能裕さん(65)。
福島第一事故後は、いっそう、その思いが強まった。
これを機に、自然エネルギーへ舵を切らないと、日本は大変なことになってしまう――。
電力供給不足を盾に、再稼動を唱える原発推進派に、職歴35年の元当事者が、顔と名前を晒して反論する。


(聞き手・小笠原淳、北方ジャーナル 2012年5月号に掲載)

■「元北電」は困るって北電の関係者に言われました

水島さんは58歳で、北電を退職、子会社の北電興業に、5年間在籍し、63歳で引退した。
マンション管理士の資格を活かし、管理組合連合会の役員を引き受けてから、1年が経とうとしていた2011年3月、
東北地方を襲った、巨大地震の報に接することになる。
すぐに頭をよぎったのは、「福島」の被害状況。
直後から、新聞・テレビ・雑誌・インターネット等の報道を、くまなくチェックし、あらゆる情報を集め続けた。

◆   ◆   ◆

『3・11以降、新聞や雑誌に、片っ端から眼を通しました。
北方ジャーナルも、拝見してますよ。
まさに、地震の起きた日に、店頭に並んでいた『週刊現代』に、東京電力のタイアップ広告が、載っていたのも憶えてます(同2011年3月12日号・19日号)。
お笑いの浅草キッドが、柏崎刈羽原発の所長に、インタビューする趣向で、
「中越沖地震でも、ほとんど被害がなかった」と、アピールしている記事。
しかし、あそこは、7機中3機が、以後もトラブル続きで、再稼動できないままでしたし、変電所の火災では、自力消火ができていません。
地震の被害は、決して小さくなかっ
たんです。

それから3年半もの間、国と電力会社は、中越沖の教訓を生かすことをせず、地震・津波による、電源喪失の危険について、何の対策も講じませんでした。
3・11直後の福島第一でも、廃炉を恐れて、格納容器への海水注入を、ためらったことがわかっています。

今年3月11日に、旭川平和委員会など、11団体が主催した講演会では、一連の報道からの引用に、私自身が調べた事実を加えて資料をつくり、参加者の皆さんに配布しました。
その資料は、北電にも渡しましたので、社内で回されていると思います。
イベント翌日の新聞記事に、私の名前が出たので、(「北海道新聞」旭川地域版 3月12日付夕刊)、
すぐに、北電の関係者から電話があり、どんな話をしたのか、と訊かれました。
その時に、メールで送ってあげたんです。
反論などは、とくに届いてません。
『元北電職員』、というのはやめて欲しかった」と言われましたが、もう出ちゃったから、どうしようもないですね。
その後、UHBの番組に出た時も、とくに何も言われませんでした(『スーパーニュース』3月19日放映)。

福島の事故から1年、日本は、何も変わらないのではないか、と危惧しています。
ドイツは昨年6月、電力量の24%を占める、17基の原発を、10年でゼロにすると決めました。
日本では、原発を減らす方針も示されないまま、再稼動に前のめりになっています。

私が訴えたかったのは、北電には、段階的に、泊を停める計画をつくって欲しい、ということ。
3号機も、20年ぐらいで廃炉にするとか、長期的な計画を立てて貰いたい。
同時に、できるだけ早く、風力や太陽光などの、自然エネルギーに転換していく。
そうすれば、電力は、充分に賄えます。
そして、原発の使用済み核燃料は、原則として、地元で管理する。
泊の物は泊で、ずっと管理し続けていくしかない
、と思います。


■自然エネの可能性に期待してるんです

4月1日に着任した、北電の川合克彦新社長は、役員人事を発表した、3月29日の記者会見で、改めて、泊再稼動への、強い意志を表明した。
同社は昨年来、原発停止時の電力供給不足について、再三、その深刻なことを訴え続けている。
一方、自然エネルギーの連系(発電者から電力会社への送電)を、希望する声は増えており、
北電の発表によれば、11年度の風力発電受付には、計187万kWの応募があり、
また、太陽光発電(メガソーラー)の連系検討申し込みは、計90万kWになった。

これらをすべて、受け入れるには、道内で、7000億円の費用(うち5000億円は、電源開発所有の「北本連系線」分)と、15年以上の時間が必要、と北電は説明するが、
水島さんは、もっと早く、安く実現できる、という考えだ。

◆   ◆   ◆

風力と太陽光、合わせて270万kW以上の、申し込みがあったわけですよね。
それだけあれば、原発なしでもやっていけますよ。


道庁が、公開している資料によれば、
太陽光発電の稼働率(設備利用率)は、現在12%、風力は、26%となっています。
(同経済部産業振興局環境・エネルギー室 「北海道の省エネルギー・新エネルギー促進の取組について」12年2月16日)
ただ、経産省のまとめを見てみると、風力の稼働率は、もっと大きい。
冬から春にかけての、宗谷管内などで、40%を超えていて、発電所単位で見れば、1月の胆振管内で、67・3%に達したこともあるんです。
(同原子力安全・保安院 北海道産業保安監督部「北海道における風力発電の現状と課題」11年9月29日)

北海道の冬は、風が強いでしょう。
まさに、電力の需要が、最も大きくなるのが、その季節ですよね。
電気が最も必要な時期に、風力発電の稼働率が、最も大きくなる。

今の連系申し込みを、すべて北電が受け入れたら、2年ぐらいで、自然エネルギーに転換できますよ。
スペインでは、日本の半分の系統容量で、日本の10倍の風力を導入できていて、電力量で、2割を超える、最大の電源になっています。
お金だって、原発推進派が言うほどはかからない。
そもそも、原発は、安全性の確保や、万が一の事故対応、廃棄などに、膨大なコストがかかるんです。
それに対し、小規模分散型の風力や太陽光は、普及さえ進めば、すごい勢いで、コストが下がっていきますよ。

自然エネルギーは不安定だ、という批判も、よく聞かれます。
これも、普及が進めば安定してくる。
瞬時の変動ではなく、ゆったりとした変化になる筈です。
天然ガスや水力などの電源で、供給調整は可能ですし。


何よりも、自然エネルギーは膨大です。
持続可能なのは、自然エネルギーだけ、と言ってもいい。
私は北電で、幌延や利尻の、風力発電所の土地取得を担当したんですが、その時、「日本は風力が遅れてるなあ」と実感しました。
図書館に通って、文献を読み漁り、自然エネルギーの可能性に、期待したものです。
太陽光も、日照率の高い北見などで進んでたのに、補助金が出なくなって、ほとんどなくなってしまいました。


原発をすぐやめろ、とは言いません。
ただ、時間をかけてもいいから、自然エネルギーへのシフトを、進めていって貰いたいんです。
送電網などに、大きなお金がかかる、との話もありますが、自然エネルギーは、本来地産地消なんです。
工夫すれば、それらの費用も、抑えられる
と思います。


■福島が「泊」だったら北電は潰れてますよ

その職場を、選んだ理由は、「北海道内に勤務できそうだったから」という。
空知の産炭地・上砂川町で、生まれ育った水島さんは、地元の高校から、東北大法学部に進学。
就職活動を控えた3年生のころに、父を亡くし、「北海道に戻って欲しい」と母に請われて、北電の門を叩くことに。
以来、58歳で退職するまで、最初の勤務地・旭川から、一歩も動かず、最後まで、部下を持つ"ライン職"に、就くこともなかった。
一貫して、反原発の姿勢を崩さなかったことで、面と向かって、「会社を辞めろ」と言われたことが、何度もある。
それでも留まり続けたのは、「異論があったほうが、組織は発展する」と信じていたからだ。

◆   ◆   ◆

原子力行政については、就職前は、さほど大きな関心を持ってませんでした。
ただ、こういうふうには思っていました。
電力会社は、潰れないだろう、潰れるとしたら、原子力発電所がらみだろう――。

私の入社前年に、組合が分裂しまして、全北電というのと、北海電労というのがあったんです。
私は、多数派の、北海電労に参加し、青年・婦人部で活動しました。
その集会で、いろいろ発言してたのが原因なのか、気がつくと、「あいつは、本店に行かせるべきじゃない」ということになってたんですね。
原発の情報を、漏らされたら困る、みたいな。
私、現相談役の、近藤龍夫さんと同期なんですよ。
彼は、新入社員の時から、本店で、原子力セクションに就いていました。
旭川支店長を務めたことがある、南山英雄さんも、九州電力の玄海原発に、20年ほど出向していた、と話していました。
お二人はその後、社長になりました。

当時、大卒の新入社員は、だいたい3年ぐらいで、一度、本店に行くことになってたんですが、私は一回もなかった。
25歳で結婚したんですが、母親は、「息子さん、定年までいても、係長にもなれないね」と、言われたって言っていました。
私も、腹を括って、20歳代で、旭川に、マンション買ってしまいましたよ。
そこに、もう38年、住んでます。

逆のパターンもあるんです。
「岬めぐり」、と呼ばれてたんですが、とにかく、あちこち次々に、転勤させられる。
原発反対の立場を捨てれば、支店や本店に、戻して貰える。
そういう人も、いたようです。
私は、予想通り、最後まで旭川。

組織というのは、不思議なもので、ほんとに悪い人なんて、あんまりいないんです。
ただ、一人一人が集まって、大きな組織になると、違う顔が見えてくる。
後輩の中には、屈託なく、「水島さん、原発反対でしょ、なんで北電にいるの」と、訊いてくる人もいました。
私は、「たまに、毛色が違うのがいてもいいじゃないか」と。
みんながみんな、同じことを考えてたら、会社なんて発展しない。
考えの違う者を排除せず、異論に耳を傾けたほうが、いい方向に行く、と思うんです。

昨年、プルサーマルシンポジウムでの、やらせが発覚しましたが、実際に、やらせが、日常的に行なわれていたかどうか、私は知りません。
ただ、「泊人事」という、言葉は聞いていました。
自嘲的に、「ぼくは泊人事ですから」と言う人に、会ったこともあります。
原発立地の地元から、1人採用すると、10人黙らせることができる、なんて言われていました。
東電に勤めていた、拉致問題の蓮池透さんも、いわゆる"柏崎人事"で、採用になったらしく、著書にいきさつが書いてあります。
(『私が愛 した東京電力』かもがわ出版、2011年)

1954年3月に、ビキニの核実験があった時、私は、小学2年生でした。
同じ年の11月に、『ゴジラ』という、映画が公開されます。
あの怪獣は、放射能による、突然変異で生まれた、という設定なんですね。
北電に入社し、原子力の何たるかを知った私も、入社当時はまだ、「使用済み核燃料は、30年も経てば、きっと最終処分の方法が見つかるだろう」と、楽観していました。
科学の進歩が、そういう問題を解決してくれる、と思っていたんです。
しかし、未だに、そんな技術は生まれていません。
これからも、あり得ないでしょう。
原子力発電は、人間がやるべきことではなかった。
福島のような事故が、泊で起きたら、北電なんて、すぐ潰れてますよ。


今回、名前が出てしまったことで、いろいろなところから、反響がありました。
OBの中には、賛同してくれる方も、けっこういますし、4月15日には、札幌で、音楽をやってる若い人たちの企画で、ススキノのバーで、講演させて貰うことになりました。
今後も、そうしたイベントなどを通じ、ささやかながら、声を上げていこうと思っています。

(3月25日午後、旭川市内で収録)

◇関連サイト
・月刊誌「北方ジャーナル」- 公式ブログ
・小笠原淳 - ツイッター

藤娘乱舞

2012年04月21日 | お家狂想曲
うちの藤娘、今がべっぴん盛り。
今年は、こんな低いとこまで降りてきて、にぎやかなこと。


もうちょっと近くに。


さらにもうちょっと近くに。


さらにさらにもうちょっと近くに。


あ~ええ匂い!

藤娘に気を取られて、歩いてるわたしの足に、プチプチと当たるもんがある。
なんやろか?と、足元をよぉ~く見ると……いててててっ!パチパチ攻撃食ろた!
ちょっと触ったら、先っちょからちっちゃい丸い種を、派手に飛ばす草なり。



昨日、野菜とイチゴの苗を買うた。
イチゴは去年、どうしても買う勇気が無うて、あきらめたのやけど、今年はいっぺん挑戦してみよかと。
有機苗を育ててるおっちゃんが、
「なんでそんなに悩んでるん?」と聞くので、
「いや、うち、スカンクとグラウンドホッグとリスと鳥が、いっぱい寄ってくる家やから……」と言うと、
「そらあかんわ……」と即座に言うた後、ケラケラと笑た。
そやろ、そらあかんやろ?

けど、何事も挑戦!去年のブルーベリー争奪戦で成功した網を使てみようと計画中。
守ったるしな、甘~い実を生らしてや!




野菜は、ブロッコリーとカリフラワーとオクラとセロリといろいろピーマンとアルゴラ。それにバジル。

 
あと、できたらここに、黄色いプチトマトと日本きゅうりとゴーヤとなすびと三度豆とシュガーピーを植える予定。
なんちて……去年、生まれて初めてやってみた家庭菜園。
さて、今年はどうなることやら……。

おっ、出てきた出てきた!けど、誰やったっけか?


ミニミニ花壇もだんだんにぎやかになってきた。


こんな色、混じってなかったのに……。


なぜか白色の花を見ると、胸がしんとする。


みどりみどりみどり~♪


お昼寝石さんも、きれいどころに囲まれて満足そう。

やるなぁ~通販生活!

2012年04月21日 | 日本とわたし
通販生活 2012 夏号



「原発どうすべきか」は、国民投票で決めませんか。
 
「大飯原発を突破口にして、全国の原発を再稼働させる」というのが、野田内閣の原発政策のようですが、
その大飯原発周辺には、こんなに多くの断層があるのです。

放射能汚染に苦しむ
福島の母子なおざりで
原発再稼働に熱心な
この国のおかしさ


野田ドジョウ総理、私達は、
福島第一原発のメルトダウンで、
「日本列島は世界有数の、地震国だった」という事実を、
再認識したのではなかったですか。



去年の冬号は、こんなやった。


おぉ~い、続いてくる会社はどこや~?!ノリ悪いでぇ~!!いつものノリはどこいったぁ~??