ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

楽しいことはあっという間

2011年01月08日 | 音楽とわたし
あさことACMAの演奏ミーティングでの、多分これが最後の演奏をした。
今月の演奏会への申し込みが珍しく少なかったのか、誰か出たい人いないか~?メールが、年末にアルベルトから送られてきた。
あさこが日本に帰ってしまう前に、できればもう一度、一緒に演奏したいと思っていた。
あさことは前々から、3月だとギリギリできっとバタバタしていると思うので、2月あたりにしようか、などと言っていたのだけど、
とりあえずダメもとで彼女に尋ねると、「いいよ~別に」と快諾してくれたので、1月のプログラムに入れてもらうことにした。

曲はバーンスタインの『I Hate Music』
ソプラノのための5つの小曲(1.私の名前はバーバラ/ 2.木星には7個の月がある/ 3.音楽なんて大嫌い!/ 4.大きなインディアンと小さなインディアン/ 5.私だって人間なの)で、歌を歌っているのは10才のバーバラという名の女の子、という設定。

わたしの我がままというか、合わせる機会が多分1回しかない、ということで、変拍子でテンポの速い曲の2曲目と4曲目を抜いた3曲をすることにしてもらった。
無理して頑張れば弾けないこともなかったけれど、今年は無理しない&頑張り過ぎないをモットーに生きようと決めたので、早速それに従うことにした。


さて、今日のような演奏会がある日の朝食はしっかりとゆっくりときちんと摂らなければならない。
そこで登場するのが黒豆ちゃん。

黒豆を煮る季節になると、旦那はよく、トーストの上や餅の上に黒豆を乗っけて食べるのだが、ある日いきなりヨーグルトに混ぜて食べ出した。
はじめそれを見た時は「ゲッ!」と思ったけれど、よくよく考えてみたら理に適っているではないか。
それで、わたしも真似をして試してみたら美味しかったので、お正月に黒豆をお裾分けしたあさこにもそのことを言うと、彼女はさらにアレンジを加え、黒豆+ヨーグルトに、きなこを混ぜて食べたらしい。
なんと素晴らしいスーパー栄養食!!
わたしもやってみた。

まずお茶碗にきなこと黒ごまを合わせたものを入れ、そこに黒豆も加え、


ヨーグルトと合わせていただきまぁ~す!


その後最後の練習をしていると、いきなり気になる所が出てきた。
今日はもうぶっつけ本番だってことになってるし、う~ん……どうしよう……おっ!スカイプって手があったじゃん!
そこであさこに電話をし、数分だけ時間をもらえるかどうか確認し、スカイプをつけてもらった。
なんと、あさことは初めてのスカイプ?!なんでもっと早くに気がつかなかったのか……。
で、試しにやってみた。
どうしてだか、話す事は全くオッケーなんだけど、楽器の音や声が微妙~にズレたり、音そのものを拾わなかったりする。
う~ん残念っ!まあ、タダでこんな便利なもん使わせてもらってんだから、贅沢は言えない。けど……スカイプさん、もうちょっと頑張って~……なんちて。


今日のマンハッタンはめちゃ寒かった。けど、おかげでめちゃ空いていた。


演奏の前にまずは腹ごしらえ。
旦那が見つけた24時間税込み7ドル?!という、とんでもなく安い駐車場に車を入れ、そこからテクテク歩いて旦那推薦のチャイニーズレストランへ。
そんなに遠くはないのだけれど、あまりの寒さに腹が立ってくる。
やっと着いて、温かいお茶をもらい、ホォ~ッと一息。
ふたりとも、海老の春巻きとローストダックのメンスープを頼んだ。

見た目がちょっとワイルドだけど、めちゃんこ美味しかった春巻き。表側が海苔で、その内側にローストした黒白胡麻がびっしり。


お腹がいっぱいになって体も温まり、いざ出陣!

演奏会には、新しいメンバーがまた張り切って出演していた。
ナンシーがついに、丸3年の時を経て舞台に立ち、ハープを演奏した。

あさことの演奏はやっぱりすご~く楽しい。
舞台の上のあさこは、見事におしゃまで繊細な十才の女の子になって、会場の皆を沸かせていた。
ただ……最初の、1小節目の、ふたつ目の音を弾こうとした瞬間、自分の指が全く違う音の上にあったことにびっくりして、多分ものすごい速さでなんとかせにゃ~と考えて、とりあえず誤摩化したのだけど、もちろん「うん?どした?テンポが変だぞ?」と言わんばかりに、あさこがチラッと振り向きながらテンポを急かしたこと以外は、とってもうまくいったと、思う(汗)。
旦那をはじめ、聞いていた人達は、まったくそんなことには気がつかなかったらしい。
あさこの舞台のプロ根性と、わたしの(なぁ~んも変なことしてませんよぉ~)と誤摩化す能力(もうちょっと他の能力があったらいいのだが……)のおかげ?

そしてもうひとつ、今日の演奏の後で、ソプラノとメゾソプラノ、そしてチェロ弾きさんから、伴奏をしてもらえまいか?というお願いを受けた。
嬉しくてホイホイ引き受けたけれど、おいおい、大丈夫なんか?と心の中のわたしがちょいと心配をしている。
家に戻ると、二人から、やりたい曲名と、それを2月のコンサートで♪という、えらいせっかちなメールが送られてきていた。
いつ合わせるん……?

コンサートの後は、皆と別行動。
我々の大のお気に入りのイタリアンレストランに行き、あさこは念願のイカスミ海鮮パスタを、わたしはシシリー風海鮮クスクスを、旦那はタコとヒヨコ豆のサラダ(彼は、あんなに中華で満腹になったから、と言う……食い意地が張った妻をチラッと見ながら)を、やっぱここはうめぇ~!と感激しながらいただいた。

そこから歩いて駐車場に戻りがてら、なんかやっぱ甘い物を、ということで、お洒落なカフェを探したのだけど見つからず、仕方が無いので、そこら辺りの店でなにか調達して、あさこのアパートでお茶しようということに。
そこら辺りでめぼしい店を……ということになると、俄然才能を発揮する旦那。
あさことわたしだったら絶対に見過ごすような店を見つけて、そこがまたすご~くローカルで異国情緒たっぷりで、頑固に味を守っているミニ老舗だったりする。
その店はハンガリーのスウィーツのお店だった。惣菜も置いているようだった。
それぞれに欲しいスウィーツを買い、明日の朝のクロワッサンも買い、あさこのアパートでぺちゃくちゃおしゃべりしながらいただいた。
めっちゃんこ美味しかったのだけど、あまりのうまさに動転して、写真をすっかり撮り忘れたので箱だけ。マンハッタンにお越しの際はぜひぜひ!


こんなのがもうあと2回しかできないなんてね……あさこ……また戻っておいで♪