リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

住宅性能表示制度

2006-02-09 13:09:05 | 家づくり
マンションデベロッパーによる耐震偽装の問題が世間を賑わす昨今、住まいの安全に対する信頼が揺らいでいます。

では、一戸建ての場合はどうなのか?
安全の指標となる「住宅性能表示」とはどんなものなのか。

●「住宅性能評価」とは?
 住宅の品確法に基づき、国の評価基準に従って住宅の性能の評価を行い、国が一定の保証をする制度です。つまり、“住宅の健康診断”と言えばいいでしょうか。今現在ではこれが一番信頼できる「住まいの安心・安全」を計るモノサシです。

●では、誰が住宅の調査・評価をするのか?
 国土交通大臣が選任した「指定住宅性能評価機関」のみが、評価書を発行することが出来ます。調査にあたる評価員は、一級建築士などの中から、試験に合格した国家資格者たちです。

●「性能表示住宅」購入のメリット
1.公平・公正な専門家によって、建物の調査などがチェックされるので、信頼度が高い。
2.性能表示住宅はブランド物件となり、資産価値が上がります。
3.住宅ローンの優遇金利があります。(銀行によって異なりますが)
4.性能表示住宅にトラブルが発生した場合、国土交通省の指定した住宅紛争処理センターが、消費者保護の立場から、迅速かつ公正に対処してくれます。

このように「住宅性能表示制度」は、ユーザにとってかなり魅力的な制度であることがおわかりいただけると思います。
ただ、鳴り物入りで誕生したこの制度も、一般の認知度は必ずしも高いわけではありません。

住まいづくりに重要なのは、「住宅性能」だけではないという考え方を持っている専門家が少なからずいます。
表示を受けるための費用がかかりすぎる、と指摘する人もいます。
そんな余分な費用があるのなら、インテリアに回したほうがいい、と言う現実論を展開する人もいます。

ただ、これらは新しい制度に関して、馴染みがないと言うだけで批判しているようにも見うけられます。
専門家は利害関係と自己弁護で、自分の説にバリアを張ります。
要は、ハウスメーカーが、ユーザの視点にどれだけ立っているかということが重要ではないでしょうか。

偽装問題で喧しい今だからこそ、この制度の重みをもう一度見直すと言うことも必要ではないかと、私は考えています。