天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

全日空”Enjoy!サッポロキャンペーン”で自宅近くの大通公園西6丁目アサヒビール2杯をタダで飲める

2012-07-20 22:25:58 | 日記
今日の日記は、全日空が今年の夏に行っている”Enjoy!サッポロキャンペーン”のことです。添付した写真は、そのネットキャンペーンの表紙です。
私は今日、全日空のネットHPを閲覧していたら、このキャンペーンを知りました。7月1日から9月30日までの札幌(千歳)着便の搭乗券で、特典を付与されるとのお得な情報でした。その特典の中で、(1)アサヒスーパーエクストラゴールド1杯プレゼント・特典引換場所:大通公園西6丁目アサヒビアパーク エクストラゴールドバーに、私はとても嬉しくなりました。
さっぽろ大通公園ビアガーデン会場の中で、西6丁目のエリアはアサヒビールの場所で、海外ビールエリアの10丁目同様、私は飲みにいきたいところだったからです。
7月の札幌行き搭乗券の半券を捨てずに残しておいて良かったです。8月お盆の搭乗券も大切に保存しておきます。だから、お盆休みに札幌セカンドハウス近くの場所で、2杯ほどタダで、私はアサヒスーパーエクストラゴールドを飲めます。
夏の大通公園で夢のようなビールの飲み比べが出来るのが、私はとても嬉しいです。そして今、キャンペーンを企画してくれた全日空担当者の方に、私は深く感謝しています。
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『国際シンポジウム・溝口健二』木下千花氏卓越評論『元禄忠臣蔵』の風俗は日本的でなく異化効果として働く

2012-07-17 23:09:10 | 日記
今日の日記は、今読んでいる蓮實重彦/山根貞男編著『国際シンポジウム溝口健二―没後50年「MIZOGUCHI2006」の記録』(2007年朝日新聞社刊)に書かれた『元禄忠臣蔵』の映画評論のことです。添付した写真は、その著書の表紙です。
その著書の巻末に掲載された、木下千花氏の評論『世界の中のミゾグチ、溝口の中の世界』で、映画『元禄忠臣蔵』に関して、とても卓見な記述がありました。以下にその一部を抜粋・引用します。
『溝口のプロジェクトにとって重要なのは、「元禄」だ。まず、時代劇というのは基本的に江戸時代を舞台としている。時代劇の衣装・風俗・建築は、原作がどこの時代に設定してあろうと、歌舞伎、新国劇など舞台からの慣習で江戸末の文化文政期のものに従うのが常識とされている。・・しかし、溝口健二にとってはこの風俗こそが鍵となる。「元禄忠臣蔵」は時代劇の規範に抗って可能な限り元禄時代の風俗に則り、そうした意味で、空虚な観念に過ぎなかった「歴史映画」を一挙にかつ大胆に実現してしまった。・・破産的傑作「元禄忠臣蔵」は前後篇とも不人気に終わった。・・史実に則った溝口の映画こそは、哲学者長谷川是閑が言うところの歴史映画の使命を果たすはずだった。・・しかし、そうは問屋が卸さなかった。・・時代劇の規範に慣れ親しんできた観客にとって、「元禄忠臣蔵」の風俗は、「日本的なもの」でもって感性的な無媒介の共鳴を呼ぶどころか、まさに「異化効果」として働いてしまったのだ。』
このように、時代劇の時代考証(特に江戸時代)は、とてもいい加減なものです。逆に、時代に忠実に描いた『元禄忠臣蔵』は、”不人気の破産的傑作”と呼ばれてしまったのです。とても悲しいことです。
しかし、溝口が製作した『元禄忠臣蔵』には、まさに元禄時代の人物がものまま物語を演じているような強いリアリティーが存在しています。役者の鬘は、まったく自然で、実際自毛で結ったような現実感がありました。また、着ている衣装・その所作、建築物などを観ていると、当時の時代にそのままタイムスリップしたような思いを持ってしまいます。
この著書で書かれた公開座談会で、この『元禄忠臣蔵』を溝口映画のベストワンに、小説家・阿部和重氏(1968年生まれ、2005年「グランド・フィナーレ」で芥川賞受賞)が推挙していました。若い人の中にも、古い名作映画が持つ普遍の素晴らしい価値を判る人物がいることに、私はとても嬉しくなりました。
このように、名作映画は、時代を超えて後世に残っていくものです。
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溝口健二監督1942年映画『元禄忠臣蔵』明日はお殿様命日暇請にご焼香をの大石に瑶泉院その儀成りませぬ

2012-07-16 19:14:14 | 日記
今日の続編日記は、今久しぶりにDVD鑑賞している松竹映画『元禄忠臣蔵 前篇・後篇』(1941・42年製作 真山青果原作 原健一郎・依田義賢脚色 溝口健二監督  四代目河原崎長十郎 三代目中村翫右衛門 五代目河原崎國太郎 市川右太衛門 三浦光子 高峰三枝子主演)のことです。
この映画は、劇作家・真山青果による新歌舞伎派の演目「元禄忠臣蔵」を、原健一郎と依田義賢が共同で脚色し、日本映画界の巨匠溝口健二が監督製作した戦時中の大型時代劇です。厳密な時代考証を行い、実物大の松の廊下や大石の山科隠宅を構築した(建築監督は新藤兼人)壮大な歴史映画です。
原作に忠実な為、討ち入りシーンはなく、ちょっと拍子抜けしてしまいますが、私の大好きな『南部坂雪の別れ』が登場しますので、とても感動する映画です。添付した写真は、そのシーンの瑶泉院役の三浦光子(左)と大石内蔵助役の四代目河原崎長十郎(右)です。
この溝口映画『南部坂 雪の別れ』での、大石内蔵助(河原崎長十郎)の格調高く”男の美学”を彷彿させる瑶泉院(三浦光子)との会話を、以下に引用・掲載します。
・瑶泉院『内蔵助!女わらわの差し出ることではないが、世間の噂では、上野介様には来春の雪融けを待って、御本家上杉様御国元、米沢の御城内に移って、御隠居なさるとのことではないか?』
・内蔵助『は、それは私も聞かぬことではありませぬ。吉良家にては、とかく我ら浪人どもを思い、様々と魂胆を巡らせていることと存じられます。・・江戸在住の者にも、堀部弥兵衛七十五歳、間喜平六十八歳など、明日をも知れぬ老人がおります。そこまで案じていたら、ワハハ(笑)・・・御膳様、御願いがございます。明日は御命日、お暇請いにお殿様御霊前に、御焼香をお許し下さいませ!』
・瑶泉院『・・せっかくながら、その儀はなりませぬ!』
男の美学では”男は決して嘘を付かない(武士に二言はない)”のですが、時としてその戒めを破ることがあります。それが、『南部坂 雪の別れ』の大石内蔵助なのです。
この映画は、正統派の歌舞伎演目「元禄忠臣蔵」を原作にしているので、上杉の間者(腰元)や浅野内匠頭の霊前に差し出す討ち入り同士四十六人の血判状は登場しません。でも、私は、溝口健二監督の格調高いこの演出に涙しました。
この映画は、戦時中の国策映画とあまり評判が良くないですが、時代考証を尊び、その時代に生きた武士の本懐を格調高く描いた名作時代劇です。
私みたいな還暦近い人間でも、この映画に出演した俳優でよく知っている人は、市川右太衛門(東映時代劇の大御所重役スター)と高峰三枝子(戦後を代表する女優)だけです。だから、若い人には何も知らない俳優ばかりですが、前進座の俳優さんに興味がある方には、必見の映画です。さらに、『忠臣蔵』に興味のある方にも、私は是非観てほしい映画です。
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藤田宜永著『夢で逢いましょう』機内乗務中の女の警戒心を解きほぐし個人情報を入手できる同僚大胆さに感服

2012-07-16 08:08:30 | 日記
今日の日記は、今読んでいる藤田宜永著『夢で逢いましょう』(2011年小学館刊)の主人公の大手ゴム製品メーカーを定年退職した会社員・日浦昌二のある同僚のことです。添付した写真は、その著書の表紙です。
この小説の著者・藤田宜永氏は、1950年生まれの団塊の世代の人間です。この著者が描く主人公の少年期から成人するまでの当時社会世相に、同世代の私もとても懐かしく大いに共感しています。
そして、NHKテレビ番組『お笑い三人組』『夢であいましょう』、資生堂の男性用整髪料『MG5』、小川ローザの丸善石油CM『Oh!モウレツ』、日本テレビ番組『巨泉・前武ゲバゲバ90分!』、FM東京音楽番組『ジュットストリーム』等、私がよく知っているテレビ番組や愛用した整髪料がこの著書に多く登場します。
読んでいて主人公らの当時の生き様に大いに共感した私ですが、この主人公の日浦昌二の同僚のある行動エピソードに、とても驚きました。何故なら、私が最近札幌旅行で遭遇した品性劣悪最低男と同じような人間が、この小説で描かれていたからです。以下に、その記述を引用・掲載します。
『ある同僚のことを思い出した。その男は、飛行機に乗る度に、客室乗務員に話しかけ、携帯番号を訊き出そうとした。百発百中ではなかろうが、デートにまでこぎ着けたことは一度や二度ではなかった。自社製品の包みを破ることができるまでに至ったかどうかは定かではないけれど、乗務中の女の警戒心を解きほぐし、個人情報を入手できるだけでも昌二にとっては、イチローのバッティングを間近に見るがごとし。ただただ感服するばかりだった。その強者は十年以上前に会社を去った。使い込みがバレてクビになったのである。会社の金に手をつけるなんて馬鹿げたことだが、その大胆さは、難しい状況でも女に声をかけられることとどこかで繋がっている気がした。』
この客室乗務員に関するとても興味あるエピソードを読んでいて、私が関係するネット掲示板で、空港搭乗手続きフロント係員にある”言葉”を言えと命令した投稿者を思い出しました。その投稿者が、私に命令したその”言葉”とは、
”わたしは、CAが好きです。わたしは、CAの黒ストが好きです。わたしは、CAの黒ストを凝視したいです。だから、お見合い席にしてください。”
そして、この投稿者も、このようにお見合い席(非常口近くの座席)を確保して、難しい状況でも、乗務員女性に声をかけられる大胆さを、日浦昌二の会社同僚と同じく、共有していると、私は今強く得心しました。
だから、この藤田宜永著『夢で逢いましょう』を、私に行動命令を投稿した”大胆な”男にも、私は是非読んでほしいです。

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映画『デュエリスト決闘者』Kキャラダインに語る友の言葉”階級変われば軍紀違反で不可能”を親衛隊首魁に

2012-07-15 10:21:43 | 日記
今日の日記は、今久しぶりにDVD鑑賞して映画『デュエリスト 決闘者』(1977年製作 リドリー・スコット監督  キース・キャラダイン ハーヴェイ・カイテル主演)のことです。添付した写真は、DVD表紙を飾る決闘する二人や映画の名シーンです。左側がハーヴェイ・カイテルで、右側がキース・キャラダインです。
この映画は、名匠リドリー・スコット監督の初期作品(1979年製作の大ヒットした『エイリアン』前)です。彼はこの作品で、カンヌ国際映画祭の新人監督賞を受賞して映画作家としての力量を高く認められました。
イギリス人作家ジョゼフ・コンラッドの小説を原作(実話をモチーフ)として、フランス・ナポレオン軍のある二人の将校、フェロー中尉(ハーヴェイ・カイテル)とデュベール中尉(キース・キャラダイン)の15年にも渡る”決闘”を描いた、その映像がとても美しく近代の西欧における軍人精神が良く判る映画です。
その映画の中で、私がとても印象に残ったシーンがあります。以下に、それをこの映画から皆さんに紹介します。
フェロー中尉(ハーヴェイ・カイテル)と初めて決闘したデュベール中尉(キース・キャラダイン)が、その決闘後、親友である同僚の医師将校(トム・コンティ)の治療を受けます。その親友医師は、デュベール中尉に
『軍人は分からんよ!一体何を考えてるのかな?しかし、”雄ネコ”同士なら、医者など差し向けない (軟膏を差し出して)顔に塗っとけ!』
当時の軍人同士の私闘(医師が語った”雄ネコ”同士)なら、フランス軍中枢にある軍律査問会は、医師を派遣しなかったのです。その名誉を懸けた『決闘』の場合だけ医師を派遣したのです。さらに、フランス軍の内部規律で『決闘』のなる条件3項目を、同僚医師将校がデュベール中尉に語っています。
『彼は君を殺す気だ!無分別な男は、なりふり構わん!考えてみたよ!まず任地が違えば決闘は不可能だ!次に2人の階級が変われば軍紀違反になる!三つ目に国が戦争状態になれば国の戦いが優先する!結局、離れてることだな!彼より前を進め!皇帝を信じて!』
この親友将校(トム・コンティ)が、デュベール中尉(キース・キャラダイン)に忠告した名誉を懸けた”決闘”を回避する条件『2人の階級が変われば軍紀違反』は、相手方のフェロー中尉(ハーヴェイ・カイテル)の階級も、ほとんど同時に上がってしまい、全くその方策は実現しませんでした。
しかし、当時の規律を尊ぶ軍人精神は、私の理想とする”真の男”の条件である『男は素手で喧嘩する(お互いに、対等の立場で)』に相通じる処が大いにあります。私は、このシーンを観て、とても感銘を受けました。
さらに、宿怨の敵・独善的応援教義を信奉する某踊り子嬢親衛隊首魁が、ストリップ客ネット掲示板で、私に対して語った
『○劇来たら、顔が変形するまでぶん殴る。△▼さんの許可は取ってある。』
の悪しき雑言を、ふと私は思い出しました。
だから、この”真の男の戦い”を描いた映画『デュエリスト 決闘者』を、某踊り子嬢親衛隊首魁にも、是非鑑賞してほしいです。そして、彼が、この映画を衷心より深く鑑賞したら、こんな悪しき雑言を吐けません。
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