天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

黒澤監督名言『死神の名刺』経済産業省原子力安全保安院「レベル7」重大発表に所管の海江田大臣が同席せず

2011-04-12 20:54:24 | 日記
今日の日記は、経済産業省原子力安全・保安院が国際原子力事象評価尺度(INES)」の暫定評価を7に引き上げると発表した記者会見のことです。そのネット読売新聞ニュースを、以下に引用・掲載します。
『・・福島原発事故、最悪の「レベル7」に引き上げ・・経済産業省原子力安全・保安院は12日、東京電力福島第一原子力発電所の事故について、原発事故の深刻度を示す「国際原子力事象評価尺度(INES)」の暫定評価を、「レベル5」から最悪の「7」に引き上げると発表した。これまでに放出された放射性物質の量を、推定される原子炉の状態から計算した結果、「7」の基準である「数万テラ・ベクレル以上(テラは1兆倍)」に達した。「7」は0~7の8段階で上限の「深刻な事故」で、過去では1986年に旧ソ連で起きたチェルノブイリ原発事故が唯一の例だ。保安院の発表によると、3月11日から4月12日午前11時までに大気中に放出された放射性のヨウ素131とセシウム137の総量を、原子炉の状態から推計したところ、ヨウ素の量に換算して37万テラ・ベクレルに達した。内閣府原子力安全委員会も12日、周辺で測定された放射線量をもとに推計したヨウ素とセシウムの大気への放出総量は、3月11日から4月5日までで63万テラ・ベクレル(ヨウ素換算)になると発表した。保安院の西山英彦審議官は「現時点までの放射性物質の放出量は、チェルノブイリ事故に比べて1割前後で、被曝(ひばく)量も少ない」と違いを強調した。安全委員会によると、現在の放出量は、ピーク時の約1万分の1に落ちている。添付した写真は、記者会見する原子力安全・保安院の西山審議官(左)と広瀬・内閣府参与(12日午前)=金沢修撮影』
この記者会見を行なうことを、菅政権は事前に知っていて了承したと思われます。しかし、何故このような国の重大発表を、原子力安全・保安院の西山審議官と広瀬研吉(62)内閣府参与(菅直人首相が3月28日に、元経済産業省原子力安全・保安院長、東海大国際教育センター教授で旧科学技術庁を経て原子力安全委事務局長などを務めた同氏を急遽任命)という官僚と元官僚にやらせるのか?まったく私は理解できません。
この重大な発表をもっとデータを良く精査させてから、所管である海江田経済産業省大臣が自ら発表するべきでした。何故なら、このレベル7とレベル6の境界は甚だ曖昧な基準です。また、レベル7の尺度は、もうこれ以上はまったく存在しない究極・最悪の状態です。
「レベル7」と発表したことは、もうチェルノブイリ事故(直接放射能による死亡者が多数いて環境被害が甚大)とまったく同じ事故であると、全世界に日本政府が公表したも同然です。以後、この事故で負傷者や死亡者が出現しても、世界中の人々は何も驚かず当然なことと思うでしょう。
いくらチェルノブイリ事故とは違うと枝野官房長官が強調しても、こんな無責任な発表をした後では、「後の祭り」で風評被害を日本政府が増大させるだけです。
だから、私は今強い憤りを感じています。また、この「気が狂った発表」は、黒澤明監督の映画『夢 第六話 赤富士』で井川比佐志が語った名言『死神の名刺』を、原子力安全・保安院が全世界に人々に配っているだけと、私は今思っています。
この名刺の効果は、『知ってて殺されるだけ』しかありません。菅直人首相は何を考えてこの発表を許したのか?私にはまったく理解できません。
悪くとれば、菅直人首相はこの原発事故の安全終結をもう諦めて、投げやりになって人身被害が発生してもしょうがないとの肯定作りに、「レベル7」尺度を悪用しているのでは?と私は思ってしまいます。
だから、こんな日本国民の生命・財産を守れない最高指導者は即刻辞めてほしいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする