修学旅行というよりは、泊を伴わないので見学旅行と称した方が適切か?それはともかくとして、「めだかの学校」もいろいろなことに取り組んでいる。先日、余市方面への見学旅行を楽しみ、そして学んだ。
※ ニッカウィスキー余市蒸留所はやはり絵になる施設です。ウィスキーの試飲もgoodです。
かなり前の話になり恐縮だが、記録しておかねばならないことがあった。
今年の初めから参加し、座学(「映像で綴る昭和の記録」視聴)を中心に取り組んでいる「めだかの学校」が夏になり、戸外へも飛び出す学習機会を設けるようになった。
6月24日(火)、バスを駆って余市方面に見学旅行に出かけたのである。
訪れたところは次のところだ。(順に)
1)旧下余市運上家
2)よいち水産博物館
3)ニッカウィスキー余市蒸留所
4)旧余市福原漁場
以上、4ヵ所の見学だった。
※ 旧下余市運上家の前面入口です。質実な造りが印象的です。
特筆すべきは、1)、2)、4)の三つの施設で一人の「よいち水産博物館」の学芸員の方が先乗りして説明に就いてくれたことだ。このことは、ただパンフレットを見ながら見て回るのとでは、関心度・理解度に大きな差がある。
三つの施設が全て余市町で維持・管理していることで実現したのだろうが、私たちの担当者が交渉したことが大きいのではと思われた。
※ よいち水産博物館に入ると直ぐに目に入る「弁財船」の1/3のミニュチャアが目を惹きます。
訪れた四つの施設の中で、1)旧余市運上家と、4)旧余市福原漁場が、私には目新しい施設で興味があった。
運上家(屋)とは、蝦夷地特有の流通制度である「場所請負制」を行う場所として蝦夷地内に85ヵ所設けられたそうだが、当時の建物が現存しているのはここ「旧下余市運上家」だけだそうである。運上家は当初アイヌとの交易を主としていたが、やがて漁場の経営も行うようになったそうだ。
建物としてはけっして広壮なものではなく、主人の部屋と漁場で働く人たちが寝起きする広間だけという実用第一の造りだが、そこでの交易の様子や漁場に働く人たちの様子を彷彿とさせる建物内部だった。
※ 昼食を摂った「海鮮工房」、余市のある意味の名所かな?
もう一つの「旧余市福原漁場」は、ニシン漁を行っていた福原家が所有していた建物群がしっかりと保存されている施設である。主人家族と漁場で働く人たちが寝起きする「主屋」、藁製品や食料を保管していた「米味噌倉」、書類や衣類が保管されていた「文書庫」、漁で使う網などが保管されていた「網倉」、その他、ニシン粕やその卵(数の子、白子)を干す「干場」などが一画にしっかり保存されている。
特に「網倉」はニシン漁の漁具などが展示され、ミニ博物館的要素も備えており、近くへ行った人には必見の施設のように私には映った。
※ ニシンの干場の方から建物群を撮ったものです。右が「主屋」、左手前が「網倉」、左手奥が「文書庫」です。
他の二つがつまらなかったということではなく、蒸留所は昨年訪れていたこと、博物館の方は類似的な施設をこれまで数多く見た経験があったために、あえて特筆しなかったということである。
私のように不真面目な人間にとっては、「めだかの学校」はきわめて真面目に学ぼうとする姿にちょっと驚いている。私のような人間がいつまで付いていけるか疑問だが、できるだけ迷惑をかけないようにしながら付いていこうと思っている。