田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

‘14夏 南北海道大会 第一日

2014-07-17 19:51:02 | スポーツ & スポーツ観戦
 暑い夏! 甲子園を目ざす南北海道大会の第一日を観戦した。強豪と目されるチームが避けたかのようなAゾーンの3試合を観戦したが、甲子園を目ざすようなチームにはお目にかかれなかった、というのが正直な感想である。 

          
          ※ さすがに道大会となると関心度が違うようだ。一回戦にも関わらずバックネット裏はいっぱいの観客でした。

 自宅から自転車を駆って15分弱、こんなアドバンテージを生かさない手はない!そう思って、観戦できる日はできるだけ円山球場に駆け付けたいと思っている。
 今日はできれば開会式からと思っていたのだが、私自身に起こったアクシデントのため第一試合の途中からの観戦となった。
 今日は私が関心を抱いているBゾーンではなく、Aゾーンの3試合だったため、どこか傍観者的立場での観戦となった。
 今日行われた3試合のランニングスコアをまず示すことにする。

《第一試合》
  浦 河 000 004 310 
  札北陵 000 101 110 

《第二試合》
  恵庭南 300 001 100 
  苫工業 000 111 000 

《第三試合》
  樽潮陵 300 000 123 
  知 内 000 011 110 

          
          ※ 参加各校は全校応援の体制をとっている学校が多かったようです。写真は苫工の全校応援の様子です。

 それぞれの試合を私なりの寸評を記すと…。
 第一試合は浦河の活発な打線が札北陵を上回った試合ということができる。
 浦河にとっては道大会の初勝利ということで記念すべき大会となったことだろう。しかし、今後の展望ということになればかなり苦しい。エースの菊池君もそれなりにまとまってはいるものの、これといった威力は感じられなかった。また、守備陣もまだまだ鍛えられていない印象である。打線だけは今後も期待できそうな打線だったが…。

 第二試合は恵庭南の初回の3点で試合が決まった感があった。
 その3点には守備陣の複数のエラーが絡んでいたのが痛かった。苫工も中盤に反撃に出たが、そこでもまたエラーが絡んで相手に得点を許し、万事休すであった。
 恵庭南はこれといった特長の感じられないチームだったので、次戦はかなり苦しいのではないか?

          
          ※ ちょっと面白い(失礼!)と思って撮った写真です。シャツ内にプロテクターを着込むため、主審はこんな姿に…。 
           それにしてもこの審判はかなり体格の豊かな方です。        

 私が本日注目したのは、小樽北照を破って道大会に進出した樽潮陵の戦いぶりだった。
 結論を先に述べると「あるいはフロックだったのかな?」といった印象である。
 初回の攻撃こそ、先頭打者から4連打で3点を先取した時は、「これは凄いチームかも」と思わせたが、その後の戦いぶりをみると甲子園を狙うにはちょっと厳しいかな、といった感じである。

 この試合、私は知内のベンチワークが自ら墓穴を掘ってしまう結果になったのでは、と分析する。
 というのも、初回あれよあれよという間に先発の中島君が4連打を浴びてしまったが、この間に何か有効な手立てを講じることはできなかったのか?
 それ以上に疑問を感じたのは、中島君はその後立ち直り、6回まで粘り強く〇封していたのである。7回に入り、一死走者1・2塁から次打者に鋭いレフト前ヒットを放たれたが、走者が本塁寸前タッチアウトで追加点を免れた。するとそこでベンチが動き、中島君をあきらめ、2年生投手の越中谷君をマウンドの送ったのだ。私は「あれっ?」と思った。中島君は確かに鋭い打球は打たれたものの潮陵打線を2回以降〇封してきて、7回もまだ点は与えていないのだ。ベンチはよほど救援の越中谷君に信頼をおいているからこそ交代なのだろうか、と思って見守った。しかし、越中谷君は相手打者に打たれ、1点を献上してしまう。
 知内は1回の3失点を中盤に入り小刻みに点を加え、1点差まで迫り「これから」というところに水を差してしまった感がある。8回の越中谷君の投球を見ても、自分のボールに自信が持てないのか常にボール先行で潮陵打線につけ入られてしまった。結果は力以上の大差がついてしまった試合だった。

 樽潮陵はエース原田君もそれなりにまとまり、守備もなかなか鍛えられている。打線が知内戦の初回のような攻撃が本物だとしたら、Aゾーンにおいては相当に活躍するのではないかと思われる。

          
          ※ カラフルな小樽潮陵高校の全校応援の様子です。

 さて、先のベンチワークについてだが、私は数年前に駒大苫小牧の佐々木監督の投手リレーについて疑問を挟んだことがある。駒大苫小牧の投手リレーがあまりにも早め早めのリレーで、その結果が敗戦に繋がってしまった試合を観戦したことがある。
 本日の知内高のリレーも早めの継投が裏目に出た試合ではなかったか? ノックアウト方式の高校野球の場合、あるいは早目の継投ということが指導者間の共通認識となっているのだろうか?
 しかし、今日の知内高の場合は明らかに早目の継投が凶と出た例ではなかったろうか?ベンチが試合の流れを変えてしまうこと、それはあまりにも危険が多い賭けである…。
 監督に来年はあっても、選手には来年はないだから…。