田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

宴は終わった W杯‘14ブラジル大会

2014-07-14 23:18:35 | スポーツ & スポーツ観戦
 世界中の耳目を浴び続けたサッカーWCブラジル大会は、ドイツが延長戦の末アルゼンチンを1対0で下し、一ヶ月にわたった熱狂の宴に終止符を打った。その熱狂の輪の中に入りきれなった感のある私だが、一か月を振り返ってみることにしたい。 (私は準々決勝の3試合、準決勝の2試合、そして決勝戦と、眠い目をこすりながらライブ観戦した。自由人の気楽さです)

          
          ※ ワールドカップトロフィーを手にしたドイツチームの歓喜の様子です。

 熱狂の輪の中に私が入りきれなかった、ということは一にも、二にも、日本代表の戦績にあることは明々白々である。
 今大会が始まる前、多くの日本のサッカー関係者やファンの描いた夢は、日本代表が予選リーグを突破して16強に入り、あわよくばもう一つ勝ってベスト8入りを夢見ていたのではないか。
 そして大会全体としては主催国であり、サッカー王国を自称するブラジルの6度目の戴冠を予想していたのではないだろうか。

          
          ※ 母国ドイツの優勝を喜ぶメルケル首相とガウク大統領です。

 ところが描いていた夢は、願っていた思いは、えてして覆るものである。
 私も単純に夢を描いていたわけではない。日本が入った予選リーグD組4ヶ国の中で、FIFAランキングが最も低いのは日本であって、予選敗退の危機も想定はしていたのだ。
 しかし、戦う前は誰もが最良の結果を夢見て予想し、その実現を願うものだ。
 特に今大会前は、選手たちが本気度を口にし、マスコミがそれを書きたて、テストマッチもそれなりに期待できるものだったために期待を膨らませ過ぎたところがあったのかもしれない。
 結果はしかしランキング通りに、コロンビア、ギリシアが勝ち抜く結果となった。

               
               ※ 大会MVP(ゴールデンボール)のトロフィーを手にしながらも憮然たる表情のメッシ選手です。

 日本敗退の要因は何か? それを論ずるには私は素人すぎる。敗退要因の分析は専門家に委ねるとして、私は今までも、そしてこれからも日本サッカーをポジティブに考え、サポートしていきたい。
 スポーツを語るとき、欧米人やアフリカ系の人たちとの体格差がいつも問題になる。その体格差は運動能力の差としても現れてくる。その差は埋めがたいものがあるが、サッカーという競技は、バスケットボールやラグビーなどと違い、体格差がその競技力を決定的に左右するという競技ではない。
 日本人の特性である俊敏性や巧緻性が体格差を補える要素をもっているのがサッカーである。また、チーム競技として戦略・戦術を駆使するスポーツであることも日本人に向いている点だと私は思っている。

 世界中が熱狂するサッカーWCにおいて、近い将来に真の意味で日本が世界に伍して戦える日が来ることを私は信じている。

 さて、ドイツの優勝の持つ意味は何だろうか? ドイツのチームを見たとき、個が際立っていることがないチームのように映る。確かにミューラーやクローゼという点取り屋はいるものの、彼らが際立っているという印象を与えなかった。ドイツはチームとしての完成度が高かったと言えるのではないだろうか。
 今大会、ブラジルのネイマールや、アルゼンチンのメッシ、ポルトガルのロナウドなどが注目されたが、いずれも十分な輝きを放ったとは言い難かった。現代サッカーにおいては、ペレやマラドーナのように個の力だけでチームを引っ張り、勝ち切るようなことは難しくなってきていると言えるのかもしれない…。

 サッカーWCブラジル大会は幕を閉じた。そして、世界は2018ロシア大会に向かっての歩みが始まろうとしている。
 日本のストロングポイントを生かした新星日本の誕生を期待したい。