田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道低山紀行 42 春香山 前編

2014-07-26 21:50:04 | 北海道低山紀行 & Other
【札幌近郊低山紀行】とは、「低山」の定義を標高1,000m前後の山としてその山々を巡ろうというものである。数えたところ札幌近郊には30峰以上の登山に適した低山があるようである。そこを体力づくりも兼ねながらぼちぼちと挑戦することにした。 

 体中が筋肉痛である。久しい!実に久しい!昨日(25日)久しぶりに山へ向かった。体を動かすことが極端に少なくなっていた私に、山は容赦してくれなかった。 

 今年に入り、山に向かう気持ちが萎えはじめていることを気にしていた。
 山オヤジ(熊)出没のニュースが飛び交うせいもあるのだが、私自身の体力の衰えもその背景にあることは確かだ。
 それではならじと意を決して、小樽の桂岡地区に登山口がある春香山を目ざした。

          
          ※ 春香山「桂岡コース」の登山口です。

 登山口は桂岡住宅地の最も奥まったところにあり、車が駐車できるスペースは2~3台程度しかなかったが、幸い先客は2台だったのでなんとか駐車することができた。
 この日は最高気温が28℃くらいだったが、薄曇りの天候とあって夏山としてはまあまあのコンディションであった。

          
          ※ 登山口のところに駐車スペースはあまりありません。

 8時45分、登山口を出発した。
 いきなり深山に踏み込んだような濃い緑の中を行く。すると、大きく凹んだ谷間に出た。以前はその谷間に橋が架かっていたようだが、それが崩壊しその材料が谷間の小川に横たわり、登山者はその材料を渡るようになっていた。

          
          ※ この木材の多さから考えると、以前は橋が架かっていたと思われるのですが…。

 登山路は木々がうっそうと繁り、陽の光も当たらず快適なトレッキングコースとなって続いていた。
 20分ほど行くと広い通りに出た。砂利が敷かれ、車も通ることができる林道だった。
 ガイドブックによると、登山路と林道が交叉するように続いているということだったが、先の登山路が見つからない。そこで林道を行くことにした。
 真相は分からないが、私のガイドブックは発刊後6年が経過している。あるいは、交叉していることによって登山路より林道を行く人が多くなって、登山路が消えつつあるのかもしれない(?)

          
          ※ このような細い、しかし整備された登山路が続いています。

          
          ※ 緑が濃くて快適なトレッキングコースが続きました。

          
          ※ やがて写真のような砂利が敷き詰められた林道に出ます。

 この林道が長く辛かった。かなりの斜度で高度を上げるのだが、車が通れるほどの道のため、周囲の木々は伐採され弱いとはいえ直射日光が当たる。その上、砂利道のために歩きづらいことこのうえない。
 無味乾燥な林道を行くこと40分、「下土場」というところに着いた。
 すると、そこに脇道にそれる案内板が出ていた。どうやら林道から登山路に戻るようである。ところがこれが私を惑わせた。

          
          ※ 砂利だらけで味気がなく、きつい上りの林道が延々と続きました。

 案内板は確かに左へ行くことを指示しているのだが、左側は鬱蒼と雑草が繁っている。案内板の右手にも道らしきものがあり、そちらの方が登山路のように見えてきたのだ。「さて?どうしたものか?」…。私はかなりの疲労を感じていたこともあり、一休みして熟考してみることにした。

          
          ※ 下土場のところにあった案内板は確か左手に行くことを指示しているのですが…。

          
          ※ ちょっと引いて撮ったところです。私には右手の方が登山路らしく見えたのです。

 10分くらい経過したろうか?後続の人が何の迷いもなく、左手の雑草が繁っている中へ進んでいった。この山を熟知しているベテランに見えたので、私も安心して左手の雑草の中に突っ込んでいった。
 他の部分はかなり整備された登山道が用意されていると見えた春香山で、なぜあの部分だけは整備が行き届いていないのだろう、と思ったのだが…。

          
          ※ さきほどの登山路とは比べものにならないくらい荒れた登山路でした。

 雑草が生い繁っていた部分はそれほど長くはなく、本来の登山路が現れ、それと合流した。そこからはまた快適なトレッキングとなった。斜度は徐々に増すものの周りは緑も濃く、道幅は狭いながらもほど良いトレッキングという感じが続いた。
 下土場というところから30分ほどで「土場」という広いところに出た。
 土場というのは、私の記憶に間違いがなければ、昔、木材を切り倒した時に、木材を一時貯めておく場所として使用された場所だと思う。

          
          ※ するとまたこのような素晴らしい登山路が現れたのです。

          
          ※ 土場では2組の先客の登山者がいました。

 ガイドブックには「ここから石狩湾の眺めが良い」と出ていたが、時代を経たせいだろう木々が生い繁っていて何も見えなかった…。
 ここまでで行程の約半分である。後半部分は明日レポートすることにする。