「ディロン～運命の犬ふたたび」

ＮＨＫのドラマ、「ディロン～運命の犬ふたたび」を見ました。
犬が出てくる小説やドラマを見ると、どうしても、１７歳で旅立った、
愛犬、未唯（みゆ）のことを思い出してしまいます。
こっそり涙を拭きつつ、夫を見ると、私以上に目も鼻も真っ赤……。


旅立つ半年前。
持病に苦しめられ、病院通いをしながらも、まだ、散歩を楽しむことができていました。


最後の日向ぼっこ。
３月のこの日は、青森でも気温が上がり、獣医さんに、暖かくしていたら、
という許可を得て、お気に入りの広場に行きました。
歩けなくなり、水を飲ませるのも注射器で、寝返りも抱き上げてさせていた状態だったのに、
この日は奇跡のように顔を持ち上げて、嗅ぎ慣れた土の匂いやお日様の匂いを楽しんで
いるように見えました。写真を撮ったあとで、すぐに頭をおろしましたが。


よく、「次の子は？」と聞かれますが、未唯が旅立ったとき、夫婦で、
「うちの子は、未唯だけにしよう」と決めました。
私は、未唯を一緒に連れていかない外出は、すぐに家に帰りたくなるし、
未唯がひとりで待っていると思うと、外にいることがだんだん楽しくなくなる、
という情けない飼い主でしたので。
排泄の助けが必要になると、それは尚更強くなり、どこにも出かけたくなくなりました。
でも、７０代くらいになったときに、最後まで看取る自信と体力が残っていたら、
施設などに保護されている子を家族として迎えることになるのかもしれません。

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