まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
ゆる~い気持ちでお読み下さい。

オーストリア皇帝フェルディナント1世妃 マリア・アンナ

2010-01-25 01:40:18 | ハプスブルク帝国の妃・皇女
愚かな皇帝の幸福な妃
フェルディナント1世妃 マリア・アンナ・フォン・サヴォイエン


1803~1884/在位 1835~1848

弱々しかったフランツ1世の後を継いだのは
さらに弱々しい、というか虚弱で意志薄弱なフェルディナント1世でした。
オーストリアは引き続きメッテルニヒの思い通りの国政を行うことになります。

フェルディナントは即位の4年前に、また従妹にあたるマリア・アンナと結婚しました。

       

ところが廷臣の誰もが見放したという無能のフェルディナントを
マリアはぞっこん愛したらしいのね
そしてフェルディナントもマリアに夢中だったらしいよ。
ふたりはべったりだったそうでございます。
でもお子はできませんでした。

そうこうしているうちにメッテルニヒがすすめていた保守的な政治に
帝国内の不満は高まり、ついに1848年に3月革命がおこります。
メッテルニヒは失脚してロンドンへ亡命し
お飾りにしかすぎなかったフェルディナントは退位することになります。

フェルディナントの後は甥のフランツ・ヨーゼフが継ぐことになりました。
もと皇帝夫妻は宮廷からは退きましたが、皇帝と同様の高位と待遇は与えられていたので
冬はプラハ、夏はライヒシュタットと、第二の人生をエンジョイ!(したと思う)
だって、何も考えなくていいんですもの。
子供のように無邪気なふたりには楽しかったと思うよ。

フェルディナントは1875年に亡くなり、マリア・アンナは9年後に亡くなりました。
先にカプツィーナで眠っていた夫の側に葬られたということです。

(参考文献 江村洋氏『ハプスブルク家』 Wikipedia英語版)

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4 コメント

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双子の姉妹がツィタの曾祖母 (ケイコ・オカモト)
2010-11-02 17:13:28
まりっぺ様、再びすみません。

フェルディナント1世についてメッテルニヒに傀儡にされた皇帝というイメージしかなかったのですが、マリア・アンナとの結婚がお互いに一番幸せだったのだろうと思います。(この結婚もメッテルニヒの差し金のようですが)

ところでマリア・アンナには双子の姉妹がいて、そのひ孫がこの後に出てくるツィタだと書いてあった気がします。

歴史上ではそれほど有名でなくても、調べていくと意外な人とのつながりが分かったりして、
とても勉強になります。

再び長々とすみません。
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家系図の醍醐味 (まりっぺ)
2010-11-04 22:17:59
ケイコ・オカモトさま、こんばんわ

コメントをふたつもありがとうございます。

マリア・アンナの双子の姉(妹?)はマリア・テレーザですよね。
お美しいですよね~。

私はWikipediaを見たり参考文献の家系図を見ながら家系図を作るのですが、遡っていって「あら!この人とも親戚?」なんて気がつくと嬉しくなります。

このブログでは主要人物を切り取ってアレンジしているのですが、もとは兄弟姉妹全て入れてるんです、その配偶者も…そうするとだんだんおさまらなくなってくるんですよぉ
繋がりはあるのに、複雑になりすぎてどうにも線が引けなかったり…

海外の家系図専門家はどのように作っているんだろう? と不思議になります。
返信する
お返事ありがとうございます (ケイコ・オカモト)
2010-11-05 14:46:24
まりっぺ様、こんにちは。

いつも丁寧なお返事ありがとうございます。
私も知らない人物、このブログで初めて知った人をWikipedeliaや持っている本などで調べて、実はこの人と親戚だった、ということがわかりその度に嬉しくなったり、意外な感じがしたりしてとても面白いです。

ある人物一人に的を絞っても、その人物の配偶者や子供たち、さらにその人物の兄弟姉妹やその配偶者、といった具合に混乱してしまいます。
(そして配偶者にも兄弟姉妹はいるわけで)
その上、親子で同名というケースも多いので、誰が誰だかわからなくなります。
調べていくうちに私も頭がごちゃごちゃになるのですが、それもまりっぺ様の言うとおり家系図の醍醐味かもしれません。

(又長々と書いてしまってすみません)
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こんばんわ (まりっぺ)
2010-11-06 21:54:47
ケイコ・オカモトさま
こんばんわ

さっそくコメントありがとうございます。

マリア・ルドヴィカのコメントでご指摘の通り、マリア・アンナの母マリア・テレジアはマリア・ルドヴィカの姉妹ですのでマリア・アンナは姪にあたります。
その上、家系図をみていただくとわかるんですけれども祖父同士も兄弟という…

ハプスブルク家の血族結婚は、健康面からみれば良いことではないのは当然ですが、家系図を作る方から見れば入り組んでいてわくわくします。
不謹慎ですが…


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