まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
ゆる~い気持ちでお読み下さい。

『アリバイ・アイク ラードナー傑作選』少年おじさんは読むべし!

2016-10-14 20:12:00 | アメリカの作家
ALIBI IKE:SELECTED SHORT STORIES 
リング・ラードナー

『呪われた腕』が、どうやら手持ちの『ハーディ短篇集』と同じようだったので買わず
あとは野球とか宇宙とかがテーマだったので、やり過ごしていた村上柴田翻訳堂。
ちょっと目についたので購入てみました。

うーーーーん…
面白くないわけではないんだが,とことん男の人向けですかね?
それも、少年の心を忘れてない感じの、昔のアメリカ映画や大リーグが好きそうな…
すっっっっごく単純な思考ですみません。

野球、ボクシング、映画業界、一目おかれてる男、みたいなテーマが目立ちました。
13篇おさめられていて、どの話しもアメリカーンなジョークっぽい言葉が
ちりばめられていますが、けっこう暗い話しに思えます。
特に好きな話しはないですが、いくつか印象に残ったお話しを…

『この話もう聞かせたかね(Stop Me,If You've Heard This One)』
新進劇作家ブレイズとガーナーは、レストランで紹介された有名な旅行家のオズボーンから
有名人がらみの、数々の面白い話しを聞いた。
お返しにガーナーが、以前体験した不思議なエピソードを聞かせた。

これは、読んでいて展開が見え見えスケスケです。
有名人の中には「◯◯と仲がいい」「◯◯と自分しか知らない」っていう話題で
生き延びてる人がたくさんいるんだろうなぁ…と思えまして…

『金婚旅行(The Golden Honeymoon)』
寒い冬を暖かいところで…という娘夫婦のはからいで、フロリダへ金婚旅行へ。
そこである日、母さんが50年前結婚するはずだったハーツェルとその夫人に出会い
それ以来毎日一緒に行動するようになった。

結婚50周年をむかえた夫婦が、えっちらおっちら旅行する姿を思い浮かべて読みました。
でもこの二人、すごく元気なんだけどね…
じーさんばーさんになっても、こんなに元気に旅行ができるといいですね。

『ここではお静かに(Zone of Quiet)』
夜7時までの勤務の看護婦ミス・ライオンズは、おしゃべりをやめない。
安静にしていなければならない病人に向かってしゃべり続ける。
友人、恋人、夜勤看護婦のことから、死んでしまった以前の患者のことを。

そりゃ死ぬだろうよ!ってぐらいおしゃべりです、この看護婦さん。
しかも内容が、どーでもいいよ なわけ! それをダラダラ…
この患者はすごいお人好しだなぁ、私なら変えてもらう。

全体的に、語り手がずっとしゃべってる、という話しが多く
それ以外でもやけに会話が多いです。 ちょっとウルサく感じました。

野球の話しが四つと、ボクシングの話しがひとつあるのですが、内容はだいたい同じ。
すごい天才なんだけど、それ以外の部分が、なにか欠落してるというか
生きていくのに不適合というか、暴力的だったり…変わってんのね…

ただ、実在の球団や選手の名が出てくるので、好きな人はさらに楽しめると思います。
残念ながら私は苦手でしたが… おじさんでなく、おばさんだからか? 

おじさんじゃないやい!という方もどうぞ
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね



ひとことノーベル文学賞コーナー
ボブ・ディランて…   選考委員会にとって、ものすごいチャレンジだったでしょうね?
世界中の、作詞に携わっている人々に勇気を与えたかもしれないですね。 でもやっぱり英語が有利なのかな?

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