MENSONGES
1887年 ポール・ブールジェ
自分が不倫の相手なのに、相手の不貞を責められるのか?って話しです。
不可解だなぁ・・・
処女作の詩劇が当たって売り出し中の作家ルネが
初めて訪れた社交界で魅せられたシュザンヌ・モレーヌ夫人。
ルネは彼女が天使のように清らかな女性だと思い、恋してしまいます。
しかし、実はシュザンヌは夫がいる身でありながら、贅沢をしたいために
裕福な老人(といっても50代)のデフォルジュ男爵と長年関係を持つ自堕落な女性でした。
やはりルネに惹かれたシュザンヌは、なんの罪の意識も無く
手管を駆使してルネをものにしようとし、まんまと彼を手に入れます。
ルネは彼を一途に愛するロザリイを捨てて、シュザンヌとの幸福な日々に浸りますが
恩人であるクロードとその恋人コレットの痴話げんかからシュザンヌに疑惑を抱き
とうとう彼女の数々の嘘を見破ります。
よりをもどそうとするシュザンヌでしたが、ルネは彼女をふりきろうとします。
しかし、どうしても思い切れず、最後の決断を彼女にせまります。
シュザンヌにパリを出ようと言い、拒否されたら死を選ぶつもりです。
果たしてルネの運命は・・・
ざっというとこんな物語です。
ルネはどこまでも純情で素朴、シュザンヌはしたたかで軽薄、ロザリイは謙虚で可憐、と
かなり極端に描かれてますが、私はルネもロザリイも好きになれない
ルネは、あまりにも弟を可愛がりすぎる姉夫婦に守られたせいで
無菌状態で成長しちゃったのね、きっと。
若いとはいえ25歳、ちょっと素直すぎませんかね?
一方ロザリイはルネを愛するあまり、彼が華やかな世界へ出て行くのを極端に恐れ
言いたい事も言えず燃える瞳でじーっと見つめるだけ。
いまひとつ面白みに欠ける女なんですけど。
シュザンヌのような生き方を褒めるわけじゃないけど
ルネを惹きつけるために、全く興味のない詩を感激の表情で拝聴したり
機会を得るために足をくじいてみせたり
初めてルネの部屋を訪ねるのに脱がされ易い服を着ていったりと
まったく見てて飽きない人です。
彼女の上手な嘘のおかげで、ルネ、デフォルジュ男爵、夫のポールと
3人の男性がまったく幸福に暮らしてたわけです。
その幸福を得られただけで良しとしようじゃないですか?
まあ、夫はそうもいかないかもしれないですけど。
ルネがもう少し粋だったら、あるいは世慣れていたら
その幸せは当分続いていただろうに・・・
シュザンヌと別れたルネがどうなっていくのかはっきり書かれていないんですが
できたらロザリイとはよりを戻さないでほしい
姉のみならず、後生大事にしてくれる人に囲まれちゃって
とんだわがまま爺さんになってしまいそうです。
もっと世間に揉まれなさい
二股、三股かけるのって大変そうですね。
時間の割り振りとか、言い訳とか、嘘を隠すための嘘とか・・・
マメじゃなきゃできないことですが、そのエネルギーを他に向けられないかな?
1887年 ポール・ブールジェ
自分が不倫の相手なのに、相手の不貞を責められるのか?って話しです。
不可解だなぁ・・・
処女作の詩劇が当たって売り出し中の作家ルネが
初めて訪れた社交界で魅せられたシュザンヌ・モレーヌ夫人。
ルネは彼女が天使のように清らかな女性だと思い、恋してしまいます。
しかし、実はシュザンヌは夫がいる身でありながら、贅沢をしたいために
裕福な老人(といっても50代)のデフォルジュ男爵と長年関係を持つ自堕落な女性でした。
やはりルネに惹かれたシュザンヌは、なんの罪の意識も無く
手管を駆使してルネをものにしようとし、まんまと彼を手に入れます。
ルネは彼を一途に愛するロザリイを捨てて、シュザンヌとの幸福な日々に浸りますが
恩人であるクロードとその恋人コレットの痴話げんかからシュザンヌに疑惑を抱き
とうとう彼女の数々の嘘を見破ります。
よりをもどそうとするシュザンヌでしたが、ルネは彼女をふりきろうとします。
しかし、どうしても思い切れず、最後の決断を彼女にせまります。
シュザンヌにパリを出ようと言い、拒否されたら死を選ぶつもりです。
果たしてルネの運命は・・・
ざっというとこんな物語です。
ルネはどこまでも純情で素朴、シュザンヌはしたたかで軽薄、ロザリイは謙虚で可憐、と
かなり極端に描かれてますが、私はルネもロザリイも好きになれない
ルネは、あまりにも弟を可愛がりすぎる姉夫婦に守られたせいで
無菌状態で成長しちゃったのね、きっと。
若いとはいえ25歳、ちょっと素直すぎませんかね?
一方ロザリイはルネを愛するあまり、彼が華やかな世界へ出て行くのを極端に恐れ
言いたい事も言えず燃える瞳でじーっと見つめるだけ。
いまひとつ面白みに欠ける女なんですけど。
シュザンヌのような生き方を褒めるわけじゃないけど
ルネを惹きつけるために、全く興味のない詩を感激の表情で拝聴したり
機会を得るために足をくじいてみせたり
初めてルネの部屋を訪ねるのに脱がされ易い服を着ていったりと
まったく見てて飽きない人です。
彼女の上手な嘘のおかげで、ルネ、デフォルジュ男爵、夫のポールと
3人の男性がまったく幸福に暮らしてたわけです。
その幸福を得られただけで良しとしようじゃないですか?
まあ、夫はそうもいかないかもしれないですけど。
ルネがもう少し粋だったら、あるいは世慣れていたら
その幸せは当分続いていただろうに・・・
シュザンヌと別れたルネがどうなっていくのかはっきり書かれていないんですが
できたらロザリイとはよりを戻さないでほしい
姉のみならず、後生大事にしてくれる人に囲まれちゃって
とんだわがまま爺さんになってしまいそうです。
もっと世間に揉まれなさい
二股、三股かけるのって大変そうですね。
時間の割り振りとか、言い訳とか、嘘を隠すための嘘とか・・・
マメじゃなきゃできないことですが、そのエネルギーを他に向けられないかな?