今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

心に映る食べ物

2010-08-30 10:24:12 | 食べ物

今日の天気も

窓から見える風景も

いただきます。

流れるニュースも

出会った人々も

ごちそうさま。

食べ物だけでなく、

心に映るものにも

養われている。

食べ物と同じように

「人を良くするもの」で養え。

そして、どんなに良いものでも

食べ過ぎに注意せよ。

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げんのしょうこ(大山/だいせん)

Copyright Maoko Nakamura


出題人

2010-08-29 16:04:13 | 

出題人がやってきた。

赤ペンを持ってやってきた。

10年前に出した宿題は

できたかどうかと、やってきた。

おそるおそる出した答案は、

すれすれの合格点。

ほっと胸をなでおろし、

ほくそえんだその瞬間、

出題人もほくそえみ、

グルグル赤ペンを回しながら

新しい問題を出してきた。

前にも勝る難問に、

頭がグルグル、目もグルグル。

それでも、

うやうやしく受け取ると、

出題人は旅立った。

満足そうに旅立った。

「また来るよ」と

言わんばかりに手を振って…。

手元に残った問題一つ。

いったい何年かかるやら…。

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金水引

Copyright Maoko Nakamura


旬と瞬の食べ物

2010-08-28 12:05:19 | 食べ物

日々、楽しめるようにと、

自然は、毎日違うものを与えてくれる。

海の色とか、月の形とか、

昆虫とか、季節の花とか…。

日々、楽しめるようにと、

人は、感じる心を与えてもらった。

それが心地好いとか、美しいとか、

好きとか、嫌いとか…。

そこで人は、食べ物だけでなく、

そんなものも絶え間なく食べている。

旬の食べ物と瞬の食べ物。

それらが心と体を作っている…。

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アストロメリア

Copyright Maoko Nakamura


自分問答

2010-08-27 10:24:09 | 自分

ここに私はいなくていい。

だから私はここにいる。

ここに私はいなくてならない。

だから私はここにいなくていい。

ここに私はいる。

だから私はここにいる。

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雲と水のワーク

Copyright Maoko Nakamura


来るもの・去るもの

2010-08-26 09:44:15 | 気持ち

生まれようとしているものは

美しい予感で世界を満たし、

佇む人の心を奪ってしまう。

大地と空を薔薇色に染める、

夜明け前の太陽のように。

その時、反対の空で

光を失っていく月のことなど、

気にかけることができようか。

たとえ、

黄金色の衣をまとい、

ともに一夜を過ごしても…。

生まれようとしているものには、

寄せる波のように

落ちる実のように

抗うことなどできるはずもなく…。

光を失っていく月のことなど、

どうして気にかけることがきようか。

しかし、月もまた

新しい世界へと旅に出る。

一抹の未練も残さず…。

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明け方の月

Copyright Maoko Nakamura


気づきの雨

2010-08-25 22:45:02 | 気持ち

にわかに暗雲が立ち込め、

ヒューッと冷たい風が吹き、

叩くように落ちてきた大粒の雨。

打ちつけられながら空を呪う。

濡れてみじめな姿に空を恨む。

感じて空は

さらに激しく雨を降らせる。

これでもかと、得意げに。

その時、脳裏をかすめたのは、

青い空の美しさ、

茜色の空の素晴らしさ。

空を曇らせたのは疑いの心。

雨を降らせたのは妬みの心。

大粒の雨が流したものは、

こびりついた心の闇。

叩くように落ちてきた大粒の雨。

打ちつけられながら空に祈る。

濡れてみじめな姿に空を祝す。

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むぐげ

Copyright Maoko Nakamura


ジグゾーパズル

2010-08-24 09:24:15 | 

太陽も、星も、月も、海も、大地も…

木も、花も、鳥も、虫も、魚も…

音楽も、絵画も、彫刻も、文学も、哲学も、数学も…

あなたも、私も…

とてつもなく大きなジグゾーパズルのピースのひと欠片。

そのひと欠片から、

とてつもなく大きなパズルの

描かれし模様を探り出そうと、

人は、そのひと欠片を愛おしむ。

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桑の木と夜明けの風景

Copyright Maoko Nakamura


わがままな恋人

2010-08-23 10:14:28 | 自然・植物

夏の終わりは、

わがままな恋人と別れた後のよう。

やれやれと思いながらも、

あのわがままさが少しだけ懐かしく…。

小さなため息をつきながら

心のアルバムをめくってみたりする。

なぜだかいいことばかりが思い出され、

そのうち悪いことばかりを思い出し、

「よかったのだ」とアルバムを閉じる。

夏の終わりは、

わがままな恋人と別れた後のよう。

やれやれと思いながらも、

あのわがままさが少しだけ懐かしく…。

いいえ、本当は恋しくて、恋しくて…。

何かにすがりつきたくて、

ふと空を見上げると、サルスベリの淡い花。

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百日紅(サルスベリ)

Copyright Maoko Nakamura


まだ、朝顔は咲いているけど…

2010-08-22 13:25:02 | 気持ち

まだ、朝顔は咲いているけど…。

開け放った窓から

朝にはひんやりした空気がやってきて、

草むらでは虫たちが自慢のを歌い始め、

光には黄色と陰が混じり、

気がつくと日が暮れるのが早くなっていた…。

そんな夏の終わりには、

眠っていたが記憶が目を覚まし、

昔の夢を見たりする。

それは特別な思い出はなく、

何でもないありふれた日々のこと。

「あなたがここにいると、

昔みたいだね」

そんなセリフが似つかわしい。

そんなありふれた日々のこと。

だからよけい切なくて…。

まだ、朝顔は咲いているけど…。

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朝顔

Copyright Maoko Nakamura


感動は心の洗濯機

2010-08-21 22:04:42 | 気持ち

感動は心の洗濯機。

カタカタと心を揺らしながら、

染み付いたヨゴレや

溜まったホコリを

洗い流してくれる。

洗われた心はすっきりと、

青空に輝く白いシャツ。

感動は心の洗濯機。

その証に、

カタカタと心を揺らしながら、

時々、熱い涙がほとばしる。

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8月のカリン

Copyright Maoko Nakamura


キミはボールを投げる

2010-08-20 10:04:31 | 

キミはボールを投げる。

苦しさ、哀しみ、怒り…、

16年間の思いをぎっしり詰め込み、

すっかり大きくなったその手でもって。

丸められた思いは、

もう元の姿ではなく、

時には光を放ち、

上手に宙をかけて、

相手の懐へと収まっていく。

キミはボールを投げる。

今は色褪せた、思い出のボールを。

自分を乗り越えて未来へと。

まだあどけなさが残るその表情(かお)で。

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Copyright Maoko Nakamura


白いノートを広げて…

2010-08-19 09:34:13 | 自然・植物

こんな気持ちのいい朝は、

何か素敵なことでも考えようか。

たとえば、できたらいいな思うこと。

こんな気持ちのいい朝は、

何か素敵なことでも思い出そうか。

たとえば、とっておきのエピソード。

こんな気持ちのいい朝は、

ただ佇んでいよう。

ヒバの木に絡みついた朝顔が、

過去を咲かせているこの場所に。

葉だけになった百合が、

未来を咲かせようとしているこの場所に。

ただ佇んでいよう、

白いノートを広げて…。

こんな気持ちのいい朝だから…。

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ミヤマアカネ

Copyright Maoko Nakamura


毎日咲く花

2010-08-18 09:54:14 | 

人は毎日、咲かせることができる、

笑顔の花を。

朝顔のような初々しい笑顔の花、

向日葵のような元気な笑顔の花、

桔梗のような清楚な笑顔の花、

百日紅のような賑やかな笑顔の花。

そして、野に咲く花のような

純朴で美しい笑顔の花…。

人は毎日、咲かせることができる

笑顔の花を。

人は誰でも、咲かせることができる

笑顔の花を。

幸せの種を結ぶ笑顔の花を。

あなたも私も…。

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朝顔

Copyright Maoko Nakamura


感情の浄化

2010-08-17 10:04:23 | 

生きることは、浄化すること。

それぞれの生き物が

それぞれのやり方で浄化すること。

生まれ育ったここで、

これからも健やかに暮らせるようにと・・・。

生きることは、浄化すること。

人の場合は感情も含めて・・・。

怒りや憎しみや哀しみを食べて

透き通った感情に浄化する。

生きることは、浄化すること。

生まれ育ったここで、

これからも穏やかに暮らせるようにと・・・。

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草たちの朝

Copyright Maoko Nakamura