今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

夏仕様

2013-05-31 09:40:14 | 自然・植物

早起きを始めた光が

我慢しきれないように

窓をたたく。

「朝だよ、起きて」と。

確かにもうすっかり明るく

かしこに清々しい降り注ぐ。

川土手には

散歩をする人や走る人。

今日で5月も終わり。

夏至まで二十日余り。

満を持して

体を夏仕様に切り替える。

今年の夏至は6月21日

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ニゲラ〈キンポウゲ科〉

copyright Maoko Nakamura


白い花

2013-05-30 10:53:17 | 自然・植物

梅雨の合間の

庭を歩く。

緑深まりぬ草むらに

ぽつりぽつりと白い花。

沁みついた

悲しみのごとく

ぽつりぽつりと白い花。

梅雨の合間の

庭に佇む。

涙を湛えた白い花。

あなたのために

わたしも泣かんと…。

緑深まりぬ草むらに

ぽつりぽつりと白い花。

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ドクダミ〈ドクダミ科〉                   トキワツユクサ〈ツユクサ科〉

copyright Maoko Nakamura             


いつの頃からか…

2013-05-29 11:31:10 | 気持ち

一つずつ

あなたの前に

武器を捨て

自らに寄り添いながら

日々を紡ぐ。

いつの頃からか…。

「差し出せよ」と

言われる前に

自ら手放し…。

少しずつ

自らに寄り添いながら

日々を紡ぐ。

あなたと出会って

いつの頃からか…。

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やまぼうし〈ミズキ科〉

copyright Maoko Nakamura


風の子

2013-05-28 10:54:32 | 自然・植物

コンクリートの電信柱に

雨がなぐり描きをすれば

風が「どうだ」と言わんばかりに

得意げにそれを消していく。

空も海も灰色で

けれど

まとまった雨をもたらすには

まだ明るく

風だけが

ゴーゴーと吹き荒れる。

夕べからずっと…。

一緒に遊んでくれる

子どもを探しに来たかのように…。

彼の名前は確か…。

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シラン〈ラン科〉

copyright Maoko Nakamura


かけ言葉

2013-05-27 15:42:30 | 遊び・歳時

写真撮影のために

庭をバックに

ポーズをとるご婦人たち。

かけ言葉は

「チーズ」でも

「キムチ」でも

「2」でもなく

「今日がいちばん

若い日だからね~」。

その声で

みなさんの表情が

さらに若返り…。

そうだよね

だれもが

「今日がいちばん

若い日だからね~」。

観光地でいただいた

前向きなお土産。

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睡蓮〈スイレン科〉

copyright Maoko Nakamura


心の振り子

2013-05-26 09:40:15 | 気持ち

振り子のように

揺れて定まらぬ心。

決心させてくれたのは

偉人たちの言葉でも

自らが自らを励ます

あるいは鎮める言葉でもなく

別の場所で生まれた

小さな約束。

小さいけれど

明らかに心地よい…。

他が加わることで

定まるところに定まりぬ。

いちばん自分らしく…。

振り子は

今も揺れている。

けれど

いたずらに揺れるのではなく

再び自らの時を刻むために…。

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アゲラタム〈キク科〉

copyright Maoko Nakamura


地となり風となって…

2013-05-24 07:11:27 | 気持ち

やがて来るに違いない

と思っていた

その時が

やって来た。

突然のように…。

しかし

確実にステップを踏んで…。

花は咲き

花は散る。

地に刻まれし喜び…

風に解けゆく悲しみ…

その傍らで

ともに生きる。

地となり風となって…。

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バラ〈バラ科〉

copyright Maoko Nakamura


庭仕事

2013-05-23 11:39:26 | 自然・植物

こぼれ種で育ち

開いたマロウの花。

こぼれ種で育つものが

次第に増えて

あるいは

あるものは

着々とコロニーを増やし

隙あらば

草たちが根をおろし

植物たちが

自分たちで庭を作っていく。

その僕を愉しむ。

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マロウ〈アオイ科〉

Maoko Nakamura


あなただけの宝物

2013-05-22 11:48:21 | 気持ち

自分らしく歩むには

いつも通りがいい。

それは生涯

続けることだから…。

時には背伸びをして

疲れた足を

もみほぐしながら

それに気づいて

また地に足をつけて…。

自分らしく歩むことで

きっと見つかる

自分らしく歩むことが…。

他に人には

見つけることができない

手つかずの

あなただけの宝物。

ふと出会った

紫色の美しい花のような…。

歩みの先々で待っている

あなただけの宝物。

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松虫草〈マツムシソウ科〉              紫露草〈ツユクサ科〉

copyright Maoko Nakamura


水玉模様の庭

2013-05-21 11:41:16 | 自然・植物

庭にしゃがんで

周りを眺めれば

地面にも花や葉にも

木漏れ日が揺れ

水玉がプリントされた

布の一つとなっていく…。

地面も花や葉も

そこにしゃがみこむものも。

ありふれた

有り難い時間と

一つになっていく…。

バラの古木で

ヤモリが獲物を待っている。

白い腹を

灰色の幹に這わせ

密やかに

けれど油断なく…。

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オルラヤ ホワイトレース〈セリ科〉

copyright Maoko Nakamura


はらぺこ黄虫

2013-05-20 16:44:08 | 食べ物

青虫は本当は

青虫じゃないんだよ。

だって

黄色い花を食べると

黄虫に

紫色の花を食べると

紫虫になるからね。

やっぱり食べたものから

できているんだね!

"We are what we eat."

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バラ/マルキーズ・ドゥ・ラ・ロシュジャクラン〈バラ科〉と黄虫

copyright Maoko Nakamura


2013-05-19 20:46:08 | 食べ物

実家の

露地栽培の苺。

いつもなら

ゴールデンウィークには

一つ二つ食べられるが

今年はなりが遅く

やっと赤く熟れだした。

そのままでおいしい

旬の苺。

甘酸っぱい草の母。

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ワイルドストロベリー〈バラ科〉

copyright Maoko Nakamura


仲直り

2013-05-18 11:29:24 | 気持ち

北からの風を

南から吹かせ

自分自身と

仲直り。

仲直りは

いつも自分から。

北からの風を

南から吹かせ…

あるいは

西からの風を

東から吹かせ…。

仲直りは

いつも自分から。

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シラー〈ユリ科〉

copyright Maoko Nakamura


花は咲く

2013-05-17 10:39:00 | 気持ち

花は咲く。

風に揺れ、雨に泣き

それらの日々を

耐え抜いた

ごほうびとして。

花は咲く。

寒さに震え、暑さにうなだれ

それらの日々を

踏みこたえた

ごほうびとして。

花は咲く。

それゆえ

喜びと美しさをたたえ…。

花は咲く。

土あるところ…

人あるところ…。

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バラ〈バラ科〉

copyright Maoko Nakamura