今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

茶色のチケット

2016-03-30 14:43:27 | 自然・植物
散歩の途中で立ち止まり
犬がくんくんするのを待っていると
春風に促されて
足元に駆け寄ってきたのは
茶色くなった一枚の枯れ葉。

新しく芽生えた
瑞々しい葉たちの陰で
誰からも忘れられてしまった
枯れた葉っぱ。

けれど
新しく芽生えたものたちは
知っている。
彼らもまた巡りの一部であると。
だからこそ
自分はこうしてここにいるのだと。

春風に促されて
足元に駆け寄ってきたのは
茶色くなった一枚の枯れ葉。

巡りの旅の
茶色のチケット。


山桜〈バラ科〉

ある陶磁器

2016-03-29 14:54:40 | 雑感
米のとぎ汁
夕日に照られた柿
野の花や緑。

時には
夢想するように
ファンタジーの世界へ。

けれども
それでも
今ここから離れない。

余白に描かれるのは
見る者の心。

一篇の詩が
いつもそこに。


朝日と大山と日野川と。

壺瓶山にて

2016-03-28 10:09:14 | かれんと一句
山陰の
歴史とともに
我もあり



土器が多く発見され、江戸時代には一揆の農民たちが潜んだという壺瓶(つぼかめ)山(米子市淀江町)にて。天気が良いと大山や妻木晩田も一望できる。かれんたちの祖先が日本に移り住んだのは弥生の頃では?とされている。

母と子

2016-03-27 11:33:13 | ペット
だれに
教えてもらったわけでもなく
母となり
だれに
教えてもらったわけでもなく
子離れをする。

そして
子犬の多くは
2か月ほどで
独り新しい家族のもとへ
もらわれていく。

だれに
教えてもらったわけでもなく
それを定めと受け止めて。

人と暮らすことを選び
狼をやめた犬たちの
それを定めと受け止めて。


かれんの姉とその子ども。生後約1週間。

もうすぐ咲きます!

2016-03-25 10:01:21 | 自然・植物
小さな庭も
花たちの蕾でいっぱい。

開く花は違えども
咲く喜びは
ともに違わず。

「もうすぐ咲きます!」


アネモネ〈キンポウゲ科〉

山桜〈バラ科〉

ボリジ〈ムラサキ科〉

ハナニラ〈ネギ科〉

ムスカリ〈ユリ科〉

ローゼンセマム〈キク科〉

八重のユキヤナギ〈バラ科〉

開花宣言

2016-03-24 15:31:07 | 自然・植物
近所の公園の桜も
5~6輪咲き
今日、木の下で
「開花宣言」を行う。

桜の季節がやってきた。

ところで
「開花宣言」は聞くものの
「落花宣言」は聞いたことがない。

花の多いこの時期
桜が散ることには
他の花のことを想っているのか。

あるいは
「落花宣言」など
無粋な感じがするのだろうか。

「いただきます」
「ごちそうさま」のように
〆の言葉もあってもいい。

その場合
「落花宣言」ではなく
違う言葉がよいと思う。

来年の再会を楽しみに
「楽花宣言」とか。


桜〈バラ科〉