今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

一反もめん

2020-05-01 11:06:15 | 
ゲゲゲの鬼太郎ロードも
静かだという。
あまりにも静かなので
一反もめんのことだから
「おる・出ん」なのに
抜け出してきたのか、
こんなところに。
うまく隠れたつもりだろうが、
そうは問屋が卸さない(笑)。
海に一反もめんが

落ち葉

2019-10-29 12:58:56 | 
庭のはぜの木の葉が
みんな落ちて
通りにも溜まっていたので
かき集める。
かれんの庭には
山桜や紅葉の落ち葉も。

かれんの仔が
行った家の一軒には
広い広い庭があり、
訪ねていったとき、
落ち葉を集めて
子どもたちが焼き芋をしていた。

あれから2年。
仔犬もすっかり
大きくなったことだろう。
サルビア〈シソ科〉

10年と4日

2017-05-04 09:31:20 | 
よく手入れされた
金色の長い毛を持ち
決して他の犬や人に吠えることなく
ジェントルマンで人気者だった
ゴールデンのRさん。

まだ仔犬だったかれんに
大人の犬たる風格を
教えてくれたのもRさんだった。

かれんが早朝散歩する
春から秋にかけての休日
たまに出会っていた。

今年は出会わないな~と
思っていたら
公園で遊んでいる時に
立ち寄ってくださった。

でも飼い主さんだけで
Rさんはいなかった。

実は数日前
Rさんが亡くなったことを
ある犬友さんから聞いたばかりだった。

飼い主さんから
亡くなる前の様子を伺う。

冬が始まるころ
体調を崩し、病気がわかり、
年を越せないかもしれないと言われていたが、年を越し、
それから4か月近く生きて、10歳の誕生日を迎え、
その4日後に息を引き取ったとのこと。

思いのほか
長く生きられたのも
家での手厚い介護があればこそ。

思い出すのは
ふさふさの金色の毛と
笑っているような優しい顔。
そしていつも落ち着ている
ジェントルな物腰。

こんなお天気の良い朝は
逝ったたくさんの犬たちと
空の上で走り回っているに違いない。


今日の日の出。日野川河口。

踏み分け道

2017-05-02 11:02:09 | 
春麦やカラスノエンドウが
所狭しと生えている
川土手にできた
一筋の小径を
小径ではなく
「踏み分け道」と呼ぶとき
呼んだ人は
その小径と契りを交わす。

「踏み分け道」
「踏み分け道」

長らく通りながら
やっと契りを交わす。

その呼び名を
ふとしたことで
耳にして。

そうして
契りを交わしたなら
人は今度は
自分だけの名前を
つけたりするのだろう。

「ムーンライズトレイル」
あるいは
「サンセットトレイル」
などと。


川土手の踏み分け道。













タケノコ

2017-04-24 13:20:31 | 
夏の空に向かって
高く高く伸び
冬の北風には
しなることで立ち向かう。

そんなエネルギーに満ちた
竹の子どもをいただく。

空に向かって
高く高く伸びよ。
厳しい風には
柔らかくしなれよ。

体と一つとなって。


今朝の大山。

夕べの大山。

余韻

2017-02-06 10:40:19 | 
テーブルの上の
ワイングラス。

底に残った
赤い色。

少し長くなった
夕暮れと
まじりあう。

振り返っては眺め
眺めては振り返えり味わう
楽しかった時間の
ほのかな香り。


白椿〈ツバキ科〉





ご飯戦争

2017-01-30 09:43:35 | 
仔犬たちがパクパクご飯を食べるようになり、
母犬と仔犬たちのご飯の器を分けてみた。
それでも仔犬たちは母犬が食べているものを欲しがる。

母犬は怒ったりはしないが
急いで詰め込むといった感じで
案の定、あとから吐いていた
(それも食べるのだが)。

そこで仔犬たちはケージの中で
母犬はケージの外で食べさせてみた。

しかも仔犬の器を2つに分けて。
仔犬たちの間でも争奪戦がすごい。

母犬が食べ終わったので
ケージの扉を開けると
今度は母犬が仔犬のご飯をパクパク。

これから仔犬の旅立ちまで続きそうな
ご飯戦争。

ひとたび終われば
みんな仲良く夢の中。


ご飯が終わり、仲良く睡眠。

ひたひた

2016-12-09 11:37:13 | 
朝から
ブ~ンブ~ン
ブ~ンブ~ン。

窓の外をのぞけば
公園の木々の刈り込み。

見慣れぬ人たちに
吠えていた犬も
あきらめて小屋で居眠り。

わが部屋では
ビリ~ビリ~
ビリ~ビリ~。

裏紙の処分。
いつか使うと重ねていたが
溜まる一方で減る気配はないゆえ
年内にすべて処分の決心をする。

内に外に
ひたひたと
お正月の足音。


月と大山と日野川。昨日の夕方。

山の夕暮れ

2016-10-15 20:42:53 | 
19℃、17℃
山道を上るごとに
低くなる
道路わきの温度表示。

大山寺に着くと
15℃の表示。

車から降りると
凛とした空気。

木々も草も
次第に翳りを帯び
西の空には
雲の隙間に茜色の筋。

懐かしさが
心を染める。

山の夕暮れは
なぜか
子どもの頃の
夕暮れに似ている。


大山北壁。

草と幼虫

2016-08-13 10:05:44 | 
クロアゲハの幼虫に食べられ
芯だけになっていた弦の草が
いつの間にか
葉をつけていた。

何事もなかったように
青々と。

絶望的に見えた
その状況の中で
見事に復活を遂げた弦の草。

生きているうちは
やり直せるのだと
やり直せるのは
生きているからだと。

クロアゲハの幼虫は
無事にチョウになったのだろうか。

ちなみに約100個の卵のうち
チョウになるのは0.6羽という。


排水溝の下から伸びていた草。