今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

アボンリーへの道

2020-01-08 12:06:33 | 映画・音楽
年末からはまっていたドラマに
「アボンリーへの道」がある。
カナダのテレビ番組で
7シーズン、計91話という長い番組であるが
すべて楽しく見終わることができた。
舞台はプリンスエドワード島の
アボンリーという町。
登場人物が魅力的で、
なかでもヘティーおばさんは
回を重ねるごとに好きになっていった。
最後まで独身だっけど
みんなを懸命に支え、
みんなからも支ええられ、
いつも一生懸命で、
頑固になっても必ず最後には心を開き、
前向きに歩き出す人。

でもヘティーおばさんは
アボンリーだけでなく日本にも!
今ではヘティーおばさんより
ずっと年が上だけど、
振り返れば、
これまで出会った
たくさんのヘティーおばさんが。
アネモネ〈キンポウゲ科〉

100万本のバラ

2019-09-24 10:43:44 | 映画・音楽
ヒットした曲が
その時、自分にとって旬の曲とは限らない。
「100万本のバラ」がヒットとした頃
その曲は心から遠いところで流れていた。

それから30年以上経ち、今、旬の時を迎えた。
歌詞を調べていると、元はトラビアの曲で
原題は「ラーマの与えた人生」であることも
今更ながら知った。
日本で歌われている歌詞は
ロシアの詩人が異なる内容として作った歌詞を
アレンジしたものであるが
いくつかのバージョンでも歌われ
いろんな歌手がカバーしていた。

遅れて来た旬に浸っている。
遅れてやって来た秋の日々に…。
ペンタス〈アカネ科〉

「ボヘミアンラプソディー」」

2018-12-26 22:19:47 | 映画・音楽
久しぶりに映画を見た。
「ボヘミアンラプソディー」という。
初めて見る満席の映画館。
若い時、クイーンを聞いていたわけではない。
そんな人も多いと思う。
いや、そんな人の方が多いかもしれない。
なにせ社会現象になっているので。
親が子どもにすすめたり、
子どもが親にすすめたりもしているという。

当時は、フレディ・マーキュリーの生き方が
とても利己主義的に映り、
イギリスでは反感を持っている人も多かったという。
映画で見ると、その生き様はとても熱い。
その熱さは見るものの胸を焦がし、
また冬の日の太陽のように
手をかざして崇めたくなる。

というわけで、その日以来、
「キラークイーン」が頭の中でなっている。


イソヒヨドリの雌

ダウントンアビー

2018-10-03 09:52:52 | 映画・音楽
遅ればせながら
「ダウントンアビー」を見た。

たくさんの登場人物が出てくるが
みんなそれぞれに個性が際立ち
台本や演出力、演技力にまず脱帽。
演劇の国、イギリスの真骨頂を見た気がした。

なにより、セリフが面白い。
そして、シェイクスピアよろしく
「終わりけれが、全てよし」のエンディング。

ぜひ、その後の、第2弾が見たいと思う。
今度は第二次世界大戦をはさんだ、
メアリー、イーディス、トムの子供たちが
成人した物語で。


今朝の大山。

130年前のオルゴール

2017-10-04 14:42:29 | 映画・音楽
抱きしめて
聴かせていただいた
130年前のオルゴール。

手のひらから
体から
耳から
音が染み込んでいく。

満天の星のような
綺羅音が
闇に息づく
細胞たちを輝かせる。

金属の盤が一巡りし
音が鳴りやみ
音のいのちの息をふぅっと吐く。
音が鳴りやんでから
ふぅっと一息。


永久(とこしえ)

2015-07-17 14:40:03 | 映画・音楽
苦しみはどこからうまれるのでしょう
遠い空の彼方から?
なればそれを撃ちましょう
けれどそうではありません
立ち止まろう 鳥の声聴くために
あふれる想いよ あなたのもとへ
苦しみ拭う 風となり

悲しみはどこから生まれるのでしょう
深い海の岩場から?
ならばそれを捕えましょう
けれどそうではありません
ひざまずこう 花の匂いかぐために
あふれる想いよ あなたのもとへ
悲しみ癒す 雨となり

忘れないで 気づくこと 今ここで
思い出して 気づくこと 今ここで
鳥が歌ってる あなたのそばで

喜びはどこから生まれるのでしょう
あなたと私の胸のうち
ならば祈り続けましょう
それは確かにそうだから
続けよう 永久(とこしえ)の祈りとするために
あふれる想いよ あなたのもとへ
喜び届ける 光となり

忘れないで 気づくこと 今ここで
思い出して 気づくこと 今ここで
花が咲いている あなたのそばで

喜びはどこから生まれるのでしょう
あなたと私の胸のうち
ならば祈り続けましょう
それは確かにそうだから
続けよう 永久(とこしえ)の祈りとするために
あふれる想いよ あなたのもとへ
喜び届ける 光となり


マルバヤナギ〈ヤナギ科〉(広島城)

(勝手に)日野そば音頭

2013-10-28 13:52:17 | 映画・音楽

あんたのそばもいいけれど

わたしゃ日野のそばが好き。

白いかれんな花咲かせ

黒いいかつい実を結ぶ。

みんなで楽しく刈り取って

臼で挽いてふんわりそばの粉。

あ、そりゃ!

あんたのそばもいいけれど

わたしゃ日野のそばが好き。

山水加えれてさっくり混ぜて

練って伸ばして切り分けて。

ざるもいいけどかけもいい。

そばがき、そばまん、なんでもござれ。

あ、そりゃ!

あんたのそばもいいけれど

わたしゃ日野のそばが好き。

んだども

あんたのそばならもっといい。

そばはやっぱり日野のそば。

そばはやっぱり日野のそば。

あ、そりゃ!

2 Photo

大山・鍵掛峠                       もみじ〈カエデ科〉

copyright Maoko Nakamura


そばにいる

2013-08-27 09:42:20 | 映画・音楽

遠くても近い。

心の不思議を

歌とピアノで

聴いた朝。

心の無限を

調べと想いで

聴いた朝。

遠くても近い。

離れていても

そばにいる。

Photo Photo_2

クレマチス(踊り場、グラベティ・ビューティー)〈キンポウゲ科〉

copyright Maoko Nakamura


ハモンドオルガンな朝

2013-07-20 10:49:12 | 映画・音楽

どこかで

誰かが演奏した

ハモンドオルガンの

調べが風に混じって

庭にやってきた朝。

音としては

聴こえないけれど

いくつかの細胞たちが

それに気づき

「ハモンドオルガン」という

言葉を想起させる。

あるいは

庭の花や草たちや

バッタやカマキリたちが

聴いていたものを

伝えてくれたのか…。

なぜだか

「ハモンドオルガン」。

きっと

どこかで

誰かが…。

Photo

ペチュニア〈ナス科〉

copyright Maoko Nakamura


とあるコンサート

2013-06-30 11:10:26 | 映画・音楽

始まりを告げる

一筋の涙。

終わりを告げる

一筋の涙。

その間に横たわる

さまざまな気持ち。

天国から地獄へと

突き落とされ

再び天からの光を

見たものだけが知る…。

音楽というより

音語という言葉を

思い起こさせるその曲。

始まりを告げる

一筋の涙。

終わりを告げる

一筋の涙。

壮絶な物語を

読み終えたような

コンサートのあと。

(6月28日大阪フェスティバルホールにて)

Photo

チェリーセージ(ホット・リップス)〈シソ科〉

copyright Maoko Nakamura


銀河のごとく…

2013-06-17 09:23:12 | 映画・音楽

音楽の歩んできた時間…

楽器の歩んできた時間…

奏者の歩んできた時間…

それぞれの

歩んできた時間が

重なり合って

一つの世界が生まれる。

それぞれが

それぞれの歩みを保ちながら…。

それでも

だからこそ

世界は一つになるのだと…。 

一つ一つの音色に

耳を傾ければ

生まれし世界が

銀河のごとく輝きだす。

Photo

コスモス〈キク科〉

copyright Maoko Nakamura


語る歌

2013-06-11 11:32:39 | 映画・音楽

歌ではあるが

どこか

語りのようであり…。

歌いながら語り

語りながら歌う人よ。

その歌を聴くとき

人は語りかけられた

想いに駆られ

自らの

人生を語り出す。

胸の奥の

忘れじの物語を。

あるものは饒舌に

あるものはぽつりぽつりと…。

歌いながら語り

語りながら歌う人よ。

半世紀の時を経て…。

2

バラ〈バラ科〉

copyright Maoko Nakamira


ピアノ曲

2013-06-10 10:51:13 | 映画・音楽

夜の静寂に

ピアノ曲が流れる。

生まれては消えていく

一つ一つの音。

あまりにも儚い

音のいのち。

消えては生まれていく

一つ一つの音。

あまりにも逞しい

音のいのち。

夜の静寂に

ピアノ曲が流れる。

美しい調べとなって…。

降り注ぐ

月の光のように…。

Photo

ナスタチウム〈ノウゼンハレン科〉

copyright Maoko Nakamura


『ヤコブへの手紙』

2013-01-13 10:18:28 | 映画・音楽

人は自らが包まれている光を

自らの絵具として

思いを紡ぎだすのだという。

北欧の淡い光。

そのはかなげで繊細な光を

作品として見事に紡ぎだした映画に

『ヤコブへの手紙』がある。

舞台は1970年代の

フィンランドの片田舎。

白樺に囲まれた古い牧師館。

盲目の老牧師

牧師宛に来る手紙の代読と代筆を

行うために雇われた元受刑者のレイラ

手紙を届ける郵便配達人。

登場人物はわずか3人である。

老牧師と郵便配達人との間に

レイラが加わることで歯車が変わり

今まで来ていた手紙が

ぷっつりと途絶えてしまう。

老牧師は自分のよりどころ失い

励まされていたのは

自分の方であったことに気づく。

牧師は生まれながらの善人であった。

温かく広い心の持ち主であった。

だからこそ、誰もに愛され

年老いて盲目となっても

昔ながらの生活が続けていけるよう

支えられてきたのだろう。

だからこそ、である。

絶望のうちに

淡い光さえもやがて閉じ

昏い闇が訪れる。

けれど、彼の存在で

心を開き始めたレイラによって

闇の中に再び光が現れる。

今度は7色に輝くオーロラのような…。

そして老牧師は天へと召される。

この作品は

親愛なる牧師

『ヤコブへの手紙』であり

まぎれもなく

『ヤコブからの手紙』なのである

私たちぞれぞれに届けられた…。

『ヤコブへの手紙』(2011年1月15日公開)より

Dscf2021

大山町(鳥取県)

copyright Maoko Nakamura