今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

冬の中休み

2016-01-31 11:52:32 | 自然・植物
冬とて
たまには休みたい。

そんな気持ちか
今日は朝から晴れて
春の陽気。

空は青く
水面は輝き
山はゆうゆう。

けれど冬とて
そんなに休んではいられない。

まだまだ
せっせと働きまする。

またしばらくしたら
雪マーク。


大山と日野川。久しぶりに晴れて、春の陽気。

Kちゃん

2016-01-30 13:18:05 | 
あの人はだれ?

バスに乗り込み
前の座席に座った
あの人は?

Kちゃんに似ているけれど
Kちゃんでないことはわかっている。

あの人はだれ?

バスを降りると
先に降りて
前を歩いていたあの人は?

同じ方向に
つかずはなれず。

子どものころの帰り道。
Kちゃんと
バスに乗り遅れてケンカをし
それでも
つかずはなれず
歩いたように。

やがて四つ角で
その人は右に曲がり
私はまっすぐ前へと歩く。

そうして
お互いの家にたどりついたように。

Kちゃんとは
途中で仲直りをして
肩を並べて歩き。

あの人はだれ?

Kちゃんに似ているけれど
Kちゃんでないことはわかっている。



スナゴケ〈ギボウシコケ科)とねじばな〈ラン科〉

黄色の日

2016-01-29 18:58:10 | 自然・植物
朝から雨。
冷たい雨。

黄色いコートと
黄色い傘。

バスに乗って
街まで出かける。

用を済ませて
バスで帰る。

帰りには風。
冷たい風。

黄色いコートと
黄色い傘。

かばんの中には
コンサートのチケット。
黄色い菜の花が咲くころにある
コンサートのチケット。


ミモザの葉〈マメ科〉

おいしい音色

2016-01-28 10:19:19 | 食べ物
虫食いだけど
無農薬だから」と
いただいた小豆を炊く。

2回茹でこぼして
控えめにきびとうを入れ
コトコトと。

小さな虫たちも
おいしく食べた小豆を
コトコト
コトコト。


炊きあがった小豆は
ホクホクの
ホクホク。

冷めるまで
我慢しきれず
フーフー
フーフーしながらいただく。

コトコト。
ホクホク。
フーフー。

台所で奏でられた
おいしい音色。


炊いた小豆〈マメ科〉

あの時のあの人

2016-01-26 20:30:01 | 「かれん」
公園で犬と遊んでいると
話しかけてきた人がいた。

自分も14年間
柴犬を飼っていて
犬が中心の生活だったと。
最後には目が見えなくなって
小さな段差にもつまずいたと。

今はまだ2歳の若犬ゆえ
そんな日が来ることがわかっていても
まだ先のことに思える。

でも、いつかそんな日が来て
今日、出会った人を思い出し
そして、若犬と遊ぶ人を見たら
私も同じように
声をかけるのかもしれない。

ひとしきり泣いて
普段の生活を取り戻したあとで。

だれもが必ず地に還る。
生きとし生けるだれもが。
犬も人もすべてのものが。

「公園で犬と遊んでいた人に
話しかけた」
もしブログを続けていたら
いつの日か
そんなことを記すかもしれない。

そして気づく。
あの時、話しかけてくれた人は
幸せな人だったのだろうと。


久しぶりに姿を現した大山。両サイドの白い部分はスキー場。

雪の国

2016-01-24 13:39:46 | 自然・植物
ちらちらちらちら
雪の国。

朝の散歩で出会ったのは
わずかな車と
二人の犬友と
二匹のわんこ。

ちらちらちらちら
雪の国。

犬のリードも
リードの金具も
犬のひげも
公園の水道も
凍りつき。

ちらちらちらちら
雪の国。

じんじん
足の指が冷えてくる。


スナゴケ〈ギボウシコケ科)