今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

粘る

2014-04-30 10:58:09 | 自然・植物

他の語源はあれども

「粘る」とは

「根を張る」ことと

教えてもらった

庭の草取り。

いつも草たちの

粘り勝ち。

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ニゲラ〈キンポウゲ科〉                  つつじと「かれん」

copyright Maoko Nakamura


手作り市

2014-04-29 21:26:29 | 遊び・歳時

すたれていく

小さな町の

商店街に活気をと

古い商家の

広い玄関を借りての

手作り市。

宮大工が建てたという

ほの暗い空間に

久しぶりに響いた

賑やかな声。

眠っていたものを

少しだけれど

確かに目覚めさせた

こだまとなって。

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アガジュ〈シソ科〉                     大山と「かれん」 

copyright Maoko Nakmaura


失効

2014-04-28 15:22:55 | 気持ち

気づいたときは

すでに遅く。

けれど

気づくのが

あまりにも

遅すぎたことで

あきらめは

早くつき。

あきらめるには

ほど良い

気づきどき。

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コデマリ〈バラ科〉                       おすわり中の「かれん」

copyright Maoko Nakamura


無知

2014-04-27 10:35:53 | 気持ち

犬と草むらを歩く。

草花は迎えてくれる

朝も夕べも

静かに佇み…。

けれど

彼らの名前の多くを

私は知らない。

よく目にするものほど。

買い求めた花の

名前を覚えようとしたり

実際に見たことのない

異国の花の名を知っていても。

彼らとともに風にそよぎ

彼らに分け入り

彼らを踏みながら…。

知るべきことを

私は知らない。

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ボリジ〈ムラサキ科〉                    べろ出し「かれん」

copyright Maoko Nakamura


花盛りの山

2014-04-26 22:09:29 | 自然・植物

風にそよぎて

木々の

葉たちが笑えば

陽差しを浴びて

ミツバツツジたちも

満面の笑み。

そこにあることで

ともにあることで

幸せな

花盛りの山へ。

ずっとあった時間へ。

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ミツバツツジ〈ツツジ科〉                  棒で遊ぶ「かれん」

copyright Maoko Nakamura


夕焼けの空

2014-04-25 16:58:11 | 

日が落ちたばかりの

西の空に向かって歩く。

茜色というより

薄紅色に空は焼け。

名残りの桜のような

これから咲く薔薇のような。

義母の命日の

夕焼けの空。

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カリン〈バラ科〉                       海辺でかみかみ中の「かれん」

copyright Maoko Nakamura


ある食卓

2014-04-24 15:32:22 | 食べ物

慎ましき

食卓にこそ

よろこびあり。

馳せ参じし

食材の

一つひとつの

慎ましき姿に

愛おしさも

ひとしおゆえに。

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姫空木/ひめうつぎ〈ユキノシタ科〉       膝のうえでかみかみの「かれん」

copyright Maoko nakamura


春の夕べ

2014-04-23 22:57:32 | 気持ち

ほほほほほけきょ

すぃーけきょけきょ。

友を待ちながら

鶯の鳴き方に

違いがあることを知った

春の夕べ。

足元には

色とりどりの花。

待つことを

楽しむことに

変えてくれる

春の夕べ。

西の空には

茜色の大きな夕日。

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パンジー〈スミレ科〉                      皆生の海で遊ぶ「かれん」

copyright Maoko Nakamura


夕闇

2014-04-22 10:52:58 | 気持ち

振り向くたびに

闇が重なり

花も木も

闇のなかへと

とけてゆく。

1日の

切り替え作業を行う

時の使者たちの

喧しき気配に

振り向き

庭を見るたびに

時の流れを見る夕べ。

その時の川に

自らも

佇みしことを知る夕べ。

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八重桜〈バラ科〉                      獲物(?)に飛びかかる「かれん」

copyright Maoko Nakamura


山の萌

2014-04-21 13:12:20 | 食べ物

タラの芽

山ウド

こしあぶら

ぜんまい

タケノコ

こごみ

フキ…。

山の萌(めぐみ)を

いただいて

名残りの冬を

外に出し

新しい季節を

迎え入れる。

一抹の

苦みとともに…。

去りゆく

冬の涙にも似た…。

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チューリップ〈ユリ科〉                  リードをくわえて走る「かれん」

copyright Maoko Nakamura


巡り巡りて

2014-04-20 17:00:34 | 気持ち

巡り巡りて

また巡り。

あなたから

わたしへ。

巡り巡りて

また巡り。

わたしから

あなたへ。

巡り巡りて

また巡り。

さっきのことが巡り

むかしのことが巡り。

巡り巡りて

また巡り。

わたしから

わたしへ。

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スノーフレーク〈ヒガンバナ科〉                 きつねのぼたん〈キンポウゲ科〉と「かれん」

copyright Maoko Nakamura


春の産声

2014-04-17 22:12:18 | 自然・植物

かまびすしい声に

呼び止められて

見れば

けやきの幹に

たくさんの赤子たち。

びっしりと柔らかな

毛をまとい…。

町を歩けば

二重扉の新しい店。

外からは

何の店かわからず

出てきた人に尋ねると

パン屋とのこと。

あちらこちらで

春の産声。

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欅〈ニレ科〉                        海で遊ぶ「かれん」

copyright Maoko Nakamura


草取り

2014-04-16 10:47:18 | 気持ち

家の周りの

草を抜きながら

頭に浮かぶ

よしなしごと。

草と一緒に

抜き取りぬ。

残った

根っこはあれど

それもまたよし。

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芝桜〈ハナシノブ科〉                             海藻を食べる「かれん」

copyright Maoko nakamura