自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々
遠方から
帰って来ると
「おかえりなさい」と
迎えてくれる山
大山。
その声を聞いて
「ただいま」と応えれば
ほっとくつろぎを
与えてくれる山
大山。
今日の夕方の大山
好きなことは
ひっそりと。
好きなことは
ゆっくりと。
ときどき
ほめてもらって
育てていく。
ずっと
好きで
いられるように。
マツムシソウ〈マツムシソウ科〉
庭のはぜの木の葉が
みんな落ちて
通りにも溜まっていたので
かき集める。
かれんの庭には
山桜や紅葉の落ち葉も。
かれんの仔が
行った家の一軒には
広い広い庭があり、
訪ねていったとき、
落ち葉を集めて
子どもたちが焼き芋をしていた。
あれから2年。
仔犬もすっかり
大きくなったことだろう。
サルビア〈シソ科〉
翳りをおびた
景色の中で
木々は何を想う。
水は何を想う。
翳りをおびた
景色の中で
人は何を想う。
深まりゆく
秋。
大山・レークホテル
秋の日の
晴れの日は
爽やかで心地よく。
暑くもなく
寒くもなく
本当に心地よく。
年にわずかしない
こんな日。
ありがとう
ありがとうと
お天気につぶやく。
日野川河口
オキザリスの
閉じたパラソル。
日傘のように
日照が強くなると
ぱっと花を咲かせる。
ぱっとぱっと
思いっきり。
けれど、
日をよけるのではなく、
たくさんお日さま浴びようと。
そして、
日が傾くと
花びらたたんでいくよ。
日傘のように
ききりと巻いて。
オキザリス〈カタバミ科〉
母と子の
出会いも楽しい
秋の道
去年の春に生まれた雄犬。散歩の途中で。
息子をくんくんするかれん。
冬の訪れを
告げるのは
地上の
木や花だけではなく。
水の上にも。
鴨たちが
暮らす季節に。
日野川の鴨
涙で潤んだ
目のように
風景を潤ませる
雨の窓。
そして
雨上りの窓に映る
さっぱりと
美しい風景。
ガラス越しの風景