雪うさぎ

古い写真のような
なつかしい時間。

冬の夕暮れの
静かなひと時。

思い出すのは
なにを思ってか
夕暮れに部屋を出て
雪うさぎを作ったこと。

川の側にあった
石の上に
雪うさぎを一匹。

なにを思ってか
雪うさぎを一匹。

古い写真のように
思い出をめくると
雪うさぎが一匹。


水貫川。

冬の公園

お日さまと
雪と犬とが
遊びけり


近くの公園で。

海と言葉

海の色に魅せられて
しばし佇む。

海は語り掛ける
色を変え
動きを変え。

海は語り掛ける
空の言葉で
風の言葉で
見るものの言葉で。


皆生海岸。

春どこに

雪解けて
また降り積もる
春どこに


近くの公園で。昨日の昼間。でも、今朝はまた真っ白に。

豚汁

解け始めていた雪に上に
夕方からまた雪が。

こんな寒い夜は
具だくさんの豚汁がいい。

今日の具材は
人参、白菜、しいたけ、里芋、さつまいも、豚肉。
味付けは出汁と潮と醤油と味噌。

芋は口に入れた時
とろけるくらいがいい。

七味唐辛子を多めにかけて
二杯くらいお代わりするのがいい。

温かい汁物が欠かせない
この頃の夕食。


樹木の上の雪。

五度目の冬

砕け散る
波の音にも
慣れにけり



皆生海岸。

冬の蒼

冬の蒼は
凛として
冬の蒼は
寂しげで。

もしも
冬に蒼に
出会ったならば
言葉は語らず
そっと
そうっと
うなずこう。

冬の蒼だけに
わかるように
そっとそうっと。

遠い昔を
思い出し。


日野川河口。

薄ごおり

薄ごおり
そろりそろりと
足伸ばし


散歩の途中で。

アンパンマン登場

トトロ、
ねこバスに続いて
アンパンマン登場。

雪が積もるたびに
新しいキャラクター。

寒い雪の日の散歩が
ぬくぬくに。

わんこはちょっと
びびり気味（笑）。


散歩の途中で。

静寂

冬の日は
寂寂寂と
過ぎにけり


日野川河口。

桜の声

雪の中で
もうこんなにふっくらと。

耳を澄ませば聞こえてくる
「あと、２か月だよ」という
桜の声。


桜〈バラ科）

一つ

天も地も
波も一つに
なりにけり


皆生海岸。

うれしい誤算

雪の中
迎えに来て
くださった人がいて
夜に出かける。

今日も一日雪。
ずっと家にいるものだと
思っていたのに
うれしい誤算。

みんなに会えて
心から感謝。


雪の結晶。

雪雲

青空を
追いかけるよに
雪の雲


近くの公園で。

春への想い

寒さの中で
思い出すのは
春の日のこと。

寒ければ
寒いほど
はっきりと。

体の中から
湧き上がる春への思い。

人も
木々も
球根たちも。


桜〈バラ科〉