自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々
夏の終わりは、
わがままな恋人と別れた後のよう。
やれやれと思いながらも、
あのわがままさが少しだけ懐かしく…。
小さなため息をつきながら
心のアルバムをめくってみたりする。
なぜだかいいことばかりが思い出され、
そのうち悪いことばかりを思い出し、
「よかったのだ」とアルバムを閉じる。
夏の終わりは、
わがままな恋人と別れた後のよう。
やれやれと思いながらも、
あのわがままさが少しだけ懐かしく…。
いいえ、本当は恋しくて、恋しくて…。
何かにすがりつきたくて、
ふと空を見上げると、サルスベリの淡い花。
百日紅(サルスベリ)
Copyright Maoko Nakamura