瑞風マジック

トワイライトエクスプレス瑞風に
乗ったわけではない。

2泊3日のコースで瑞風が止まる駅
「東浜」に車で行った。

次の駅は兵庫県という
県境の小さな駅である。

瑞風が止まる前は
ひなびた田舎の駅に
過ぎなかったのであろう。
たとえ、
この近辺がジオパークとなっても。

けれど
瑞風が停車することになって
一変した。
そしてできたのがこの駅舎である。

それからもう一つ。
瑞風のお客様のために創られた
全席から海が見える
否
海と海辺しか見えない
イタリアンレストラン
「アルマーレ」。
もちろん、一般の人も利用できる。

小さな田舎の駅に吹いた
瑞風マジック。
ありがたいことに
別世界のような美しい時間は
脳裏に刻み込まれ
マジック効果はしばらく続いてくれる。


トワイライトエクスプレス瑞風が止まる山陰本線「東浜」駅にて。

レストランからの眺め。

花の道

夏の日が
咲いては散るよ
花の道



ノウゼンカズラ〈ノウゼンカズラ科〉しきりにノウゼンカズラの花をふんふんするかれん。
ノウゼンカズラの花の蜜には天然の抗生物質ラパコールが含まれているとのこと。だからかどうかは？

ねじばな

いつもと
反対の方向へ行こうと
犬が誘う。

促されて歩き出すと
足元にピンク色の花。

今年初めて見る
ねじばな。

あっ
あそこにも！

去年より遅かったけど
今年も会えたね。


ねじばな〈ラン科〉

のぞき見

のぞき見る
海の景色の
面白き


皆生海岸。巻尾ならではの楽しみ。

さみだるる頃

雨の土産
花びらに
葉に。

すっかり
食べられてしまう前に
少しおすそ分けをいただく。

カメラにパチリ
こころにパチリ。

パチリパチリ。

ポツリポツリ
さみだるる前に。




ナスタチウム〈ナスタチウム科〉

梅雨とボール

さみだるる
合間にボール
追いかける

近くの公園で。

風の歌

おや
あれは風の歌。

それに
気づいたのか
犬も振り返る。

やっぱり
きみも気づいたんだね。

だってほら
あんなに
しきりに歌っているよ。

高い声で
低い声で。

早いテンポで
ゆっくりのテンポで。

おや
あれは風の歌。

夏が来るというのに
秋のような
そんな歌だね。


咲き始めた萩〈マメ科〉

極楽

極楽や
空の下にぞ
ありにけり

近くの公園で。

カンナ

焔（ほむら）立つ赤い花
カンナ。

その焔が立ち始めた。

これから秋の最中まで
雨にも消えることなく
燃え続ける。

夜も徹して。

その情念を
焼き尽くすまで。

焔立つ赤い花
カンナ。

逃れられない恋のような
赤い情念の花。


カンナ〈カンナ科〉

庭暮らし

さあ朝寝
ミモザの緑陰
ひとり占め

かれんの庭。散歩→ご飯→朝寝が、この頃のパターン。

雨上がりの午後

雨が上がった午後
久方ぶりに
とある友を訪ねる。

コーヒーを淹れていただき
一緒に飲む。

開け放たれた窓から
梅雨寒の冷たい風が
入り込む。

窓辺を彩るのは
ゴーヤの緑の葉。

梅雨も夏も
喜びも悲しみ
窓から窓へと
通り抜けていく。

時折
部屋の中で
ため息をつきながら。




バラ（イントゥリーグ）〈バラ科〉

弾む

雨上り
弾むよ弾む
草の上

近くの公園で。

合歓の花

もしも
合歓の花を見ないまま
夏になってしまったら…。

大事な約束があったのに
うっかり忘れてしまったような
絶対しようと思っていたのに
すっかり忘れてしまったような
それであとから思い出し
がっくり思ってしまったような
そんな気持ち。

もしも
合歓の花を見ないまま
夏になってしまったら…。




合歓の木〈マメ科〉

復活

復活や
ボール楽しき
草の上

近くの公園で。

楽しい夢

北海道が大好きで
何度もその地を旅し
そして
つい最近も
行ってきたという方から
土産話を聞いた。

いつも
フェリーで小樽に渡り
車での旅。

いちばんのお気に入りは
森の中の露天風呂という。

国後や芝桜…
話を聞いているうちに
北海道へ行きたくなった。

３度ほど行ったことがあるが
ピンスポット。

今度はぜひフェリーで行き
車でいろいろ回りたい。

できれば車で寝泊まりもしてみたい。
もちろんわが犬と一緒に。

楽しい夢がまた一つ。


今朝の大山。