今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

喜びの歌

2015-11-29 11:07:40 | 自然・植物
あの黄色い葉は
風に揺れているのでは
ありません。

ほら
よく見てごらんなさい。

左右にではなく
上へ下へと揺れているのですから。

あの黄色い葉は
歌っているのです。

街で人々が
第九を歌うように
喜びの歌を歌っているのです。

とっておきの
黄金の衣に着替えて。

あの黄色い葉は
歌っているのです。

満ち足りた気持ちで
歌っているのです。


晩秋の道。大山。

手帳2016

2015-11-28 11:17:51 | 遊び・歳時
庭に小さなバラが
咲いていた朝。

届いた注文品の手帳は
同じ淡いピンク色。

私の小さな1年を
記す手帳。

小さな文字は
読みずらくなったので
サイズは今年のものより
大きいけれど(笑)。


バラ/スキャボロフェアー〈バラ科〉

冬の散歩

2015-11-26 21:17:36 | 「かれん」
雨が降ったり
晴れたり
また降ったり。

目まぐるしく変わる
空の模様。

やんでいる隙に
散歩しても
降られてしまったり。

降っていても
散歩していると
しばし青空がのぞいたり。

山陰の冬の
風物詩。

夜半には雷。
雪起こしが始まった。

降られずに
散歩することが
難しくなる冬。

雨や雪も天気の一部
冬も季節の一部
すべて自然の一部と
腹をくくる。
否楽しもう。


冷たい雨から霙に変わった今日の空。

落ち葉

2015-11-25 10:48:13 | 自然・植物
虫にかじられたり
風で破れたり…。

元気な産声を上げた春
瑞々しい輝きを放った夏
そして
艶やかだった秋も深まり。

永久(とこしえ)に還ろうとする
落ち葉の
どの一枚も
傷がつかずに
還れたものはなし。


桜〈バラ科〉の落ち葉

あなたは堂々としていればいい

2015-11-24 21:16:18 | 気持ち
あなたは
堂々としていればいい。

あなたは
あなた以外にいないのだから。

あなたは
堂々としていればいい。

あなたは
ずっとあなただったのだから。

それでも
なんだか
おどおどしてしまう時は
ゆっくりと呼吸をすればいい。

あなたに
あなたが戻ってくるように。

あなたは
堂々としていればいい。

あなたには
あなたが似合っているのだから。


チャノキ〈ツバキ科〉

普通は人の数だけ

2015-11-23 20:20:38 | 気持ち
「普通がいちばん」

今は亡きおばが
よく言っていていた言葉。

「普通がいちばんだよ」と。

聞いたのは
中学の頃だろうか
高校の頃だろうか。

おばは勤務先の病院へ
私は学校へ行く道すがら。
同じ道だったので
出会うと一緒に
話しながら歩いた。
なにを想ったのか
おばは私に言った

「普通がいちばんだよ」と。

ちょうと長い坂道に
差しかかる辺りだったと思う。

長じて
故郷を離れて暮らし
幸せの形に迷った時
その言葉を思い出した。

「普通がいちばん」

それを肯定したり
否定したりしながら
長い時が過ぎ
今思うのは
「普通の自分でいられるのがいちばん」
ということ。

だから普通は
人の数だけある。
それを個性と
呼ぶのかもしれない。


大山に昇る朝日。手前は日野川。