今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

幸せの半分

2011-05-31 20:24:47 | 気持ち

「美人に生まれたら

幸せの半分が手に入るんだよ」。

と誰かから聞いたのは

小学生の頃だったのだろうか?

それから長い時を経て・・・。

「比べないことで

幸せの半分が手に入るんだよ」。

と思えるようになった

今日この頃。

私にも

手にできるかもしれない

幸せの半分。

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マツバボタン〈スベリヒユ科〉

copyright Maoko Nakamura


笑顔が見えたよ

2011-05-30 11:53:59 | えっちゃん

えっちゃんと

あれから会っていないけど

久しぶりに

髪を結んでみたよ、

えっちゃんの真似をして。

笑顔が見えたよ

えっちゃんの・・・。

少しだけ

「恥ずかしい」と

「困った」が混じったような

かわいい笑顔が・・・。

けれど

ちょっぴりお姉さんに

なっているのかな。

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シラン〈ラン科〉

copyright Maoko Nakamura


「昭和の家族」

2011-05-29 14:44:09 | 

私が乳飲み子だった頃

母は私を連れて実家に帰ったのだという。

そして5歳上の姉は

ひとりでバスに乗って

母を迎えに行ったのだという。

みんな忙しくて

家にはいつも誰もおらず

姉と私は祖母が働いている山に向かって

「おばあちゃ~ん」と

よく叫んでいたのだという。

「昭和の家族」という人形展のあとで

母や姉の思い出箱から

眠っていた思い出がぽろりぽろり・・・。

それは

私の思い出箱にぽろりぽろり・・・。

きっと人形展を訪れた

それぞれの家でぽろりぽろり・・・。

*安部朱美創作人形展「昭和の家族~きずな~」

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5月の森〈大山、大野池周辺〉

copyright Maoko Nakamura


消えない虹

2011-05-28 17:44:01 | 

雨の日でも

架かる虹があるんだね。

Somewhere over the rainbow.

彼女が歌うと虹が架った。

彼女からわたしの心へと。

そして

わたしからあなたの心へと。

Somewhere over the rainbow.

彼女が歌うと虹が架かった。

会場いっぱいにたくさんの虹が。

そして

みんなを幸せな気持ちにした。

Somewhere over the rainbow.

雨の日でも

架かる虹があるんだね。

それは

青空になっても消えない虹。

ソラリス エイコさんとバンドのみなさん、ありがとう!

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バーベナ〈クマツヅラ科〉、チコリー〈キク科〉

copyright Maoko Nakamura


ローズヒップ~薔薇の涙~

2011-05-27 13:14:00 | 物語

遠い国の小さな町に「薔薇屋敷」と呼ばれる家がありました。

庭にはたくさんの種類のバラが競って咲き

馨しい香りが辺り一面に漂っていました。

とてもお天気のよい朝、エイミーは

天使の羽根のような花びらをそっと広げました。

花びらをなでて通り過ぎる風がくすぐったくて笑っていると

ひとりの若者がエイミーのところにやってきました。

そして、そっと手を添えると顔を近づけ香りをかぎました。

エイミーはドキドキしました。

若者はすぐにどこかへ行ってしまいましたが

エイミーはその若者のことが好きになってしまいました。

エイミーは毎日、その若者のことを待っていましたが、

彼はやってきませんでした。

ピンク色だった花びらは白くなり、やがて散る時がやってきました。

エイミーは悲しくて泣きました。

風が色褪せてしまった花びらをハラハラと散らしていきました。

憐れに思ったお日さまは

エイミーの涙を優しい光を包んでやりました。

気がつくとエイミーは小さな朱色の実になっていました。

ローズヒップの実が酸っぱさはエイミーの悲しみ。

そして体に良いのはエイミーのきれいな想いがいっぱいだからとさ。

                                    おしまい

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上段/スキャボロフェアー、不明、シーガル、不明

下段/フレグラントオールドローズ、野バラ

copyraight Maoko Nakamura


90度のひねり

2011-05-26 09:54:01 | 気持ち

「見て」「見て」という

庭の花々の声に

窓辺を広くしようと

少しふさいで置いてあった

食器棚を90度ひねってみる。

窓がすっきり広がって

窓辺の印象ばかりか

部屋全体の印象も良くなった。

食器棚を一つ

90度ひねっただけで・・・。

思考も90度ひねってみると

きっと世界が一変するのだろう。

さて、どうやってひねろうか?

耳を澄ませて

花々の声を聴く・・・。

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クレマチス〈キンポウゲ科〉とカスミソウ〈ナデシコ科〉とガーベラ〈キク科〉

copuyright Maoko Nakamura


信じるに足る確かな理由

2011-05-25 09:43:58 | 気持ち

我慢している。

わたしがわたしにした

約束を破らないように・・・。

もし破ってしまったら

あなたがあなたにした

約束も破られるようで・・・。

否。

あなたが約束を破るのを

わたしが是認したようで・・・。

我慢している。

わたしがわたしにした

約束を破らないように・・・。

それを

あなたが約束を守るという

信じるに足る

小さなしかし確かな理由にするために・・・。

それを

わたしが約束を守るという

信じるに足る

大きな確かな理由にするために・・・。

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ペチュニア〈ナス科〉

copyright Maoko Nakakura


いいね!大阪

2011-05-24 09:54:01 | 気持ち

大阪では(一説によると)

50歳以前は「お嬢さん」

50歳以降は「お姉さん」と呼ぶらしい。

最近、「おばあさん」と言われて落ち込んだ。

確かに同級生には

もう孫がいる人もちらほらいる。

そういう状況を受け入れて

いかなければならないのもわかっている。

しかし、しかしだ・・・。

そこで大阪のことを思い出した。

いいね!大阪。

お好み焼きにつける

ソースとマヨネーズのごとく

ユーモアとサービス精神がたっぷり。

てんこ盛りの鰹節のごとく

元気もトッピング!

「お嬢さん」」までは望むまい。

「お姉さん」でいいよ(笑)。

男性だって

「おじいさん」より

「お兄さん」の方がいいよね。

まずは周りの

お姉さん、お兄さんを

そう呼ばせてもらおう!

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ゼニアオイ〈アオイ科〉

copyright Maoko Nakamura


記憶の「呼」と「吸」の間で

2011-05-23 10:14:01 | 気持ち

悲しみと苦しみの色に

塗られた記憶を

彼女は忘れることで

自分を支えるのだという。

喜びと幸せに

満ちた記憶を

彼は思い出すことで

自分を支えるのだという。

「記憶」。

その忘却と想起。

人は祈る。

記憶の「呼」と「吸」の間に・・・。

自分が自分になることを。

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大野池から大山を望む。湖畔に咲くスミレ〈スミレ科〉

copyraight Maoko Nakamura


あるパン屋さんの話

2011-05-22 15:24:01 | 

ロレンッオさんは鼻歌まじりにパンを焼く。

こねてのばして

こねてのばして・・・。

たいへんな仕事だけど

ロレンッオさんはいつの間にか歌っている。

古いイタリアの歌やなにかを。

お父さんがいつもそうしていたように・・・。

ロレンッオさんのパンは

食べた人を幸せにする。

それはきっと

ロレンッオさんの鼻歌を聴きながら

酵母たちが膨らむからさ。

たいへんな仕事だけど

いつの間にか歌っている鼻歌を。

お父さんのパンがそうだったように・・・。

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バラ〈バラ科〉とアルメリア〈イソマツ科〉とクリサンセマムムルチコーレ(黄色)〈キク科〉

copyright Maoko Nakamkura


「いいんだよ、それで」

2011-05-21 11:04:07 | 気持ち

いい友を持ったものだ。

へまをしても

怠けても

「いいんだよ、それで」と

言ってくれる。

いい友を持ったものだ。

「それでいいのか」と問うと

「いいんだよ、それで」と

言ってくれる。

気が楽になった。

友が去った。

いつの間にか現れた友は

いつの間にか去った。

ありがたいことに

「だめだよ、それでは」が

口癖の友を連れて・・・。

「いいんだね、それで」。

「いいんだよ、それで」。

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ミヤコワスレ〈キク科〉

copyright Maoko Namakura


野の花に想う

2011-05-19 11:54:01 | 

久しぶりに散歩する。

川土手には真白いノイバラ。

足もとには小さな紫の花。

ニワゼキショウ(庭石菖)だ。

身近に咲いていたのに

ずっと知らなかった

この花の名前を教えてくれた

友のことを想う。

彼女は実によく

草花の名前を知っていた。

そして他にも

いろいろなことを教えてくれた。

生き方を通して・・・。

風は穏やかに北西から南東へ。

夕暮れの大地で

心に咲いた

名のない想いを

この風が友へ届けてくれる

そんな気がした。

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ノイバラ〈バラ科〉

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ニワゼキショウ〈アヤメ科〉

copyright Maoko Nakamura


だましだまし

2011-05-18 10:23:58 | ヨガ・呼吸

割座(ぺったんこ座り)をして、後ろに寝る・・・。

かかとを立てて、前屈をする・・・。

「息と止めないで」

「5呼吸しましょう」

とヨガの先生。

縮こまっていた体を

伸ばした状態で

普通の呼吸をする。

そうすることで

「まだ柔らかいのだ」と

それゆえ

「まだ若いのだ」と

体をだまそうとしている

のではないかと思っている。

それにしても

こんなにも至る所が

縮こまっているのかと思う。

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チョコレートベリー〈バラ科〉

copyright Maoko Nakamura