今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

旅の終わりに…

2012-10-31 17:01:31 | 旅行

巡り

出会い

笑い

語り合い

夢見るように

時は流れ

旅は終わりぬ。

思い出と

喜びと

一抹の寂しさを

残して友と別れ

また

それぞれの場所で

いつもの

暮らしが始まる。

5

八重山神社(島根県雲南市)

copyright Maoko Nakamura


いつも思いがけず

2012-10-27 22:06:52 | 気持ち

『幸せなら手をたたこう~』の

歌をみんなで歌う。

「幸せなら肩たたこう~」

のときに

そばのお年寄りの肩に

そっと手を置く。

手と肩が触れて

顔と顔が向き合って

目と目が合って

こぼれた笑顔をもらって

ふと幸せな気持ちになる。

いつも幸せは

思いがけずやってくる。

こんななんでもない

秋の昼下がりなどに…。

Photo

ウインターコスモス〈キク科〉

copyright Maoko Nakamura


心に似合う服

2012-10-25 10:43:18 | 気持ち

オーガニックコットン

アップサイクル…。

そんな素材や方法で作られた

服を選ぶ人が

増えているという。

見た目や着心地だけでなく

心や気持ちに似合う服。

目だけでなく

心も通して選んだ

体の内側から

心地よくなれる服。

きっとそんな未来をも創る服。

*アップサイクル…廃棄物を、よりレベルアップした新しいものに作りかえること。

Photo

ヤマブドウ〈ブドウ科〉

copyright Maoko Nakamura


バラの涙

2012-10-23 10:22:59 | バラ・ハーブ

風が止み

雨だけが残った

秋の朝。

涙を溜めて

佇むように人のように

バラ一輪。

顔を近づけると

ふわり優しい香り。

冷たい雨が

降り続く秋の朝。

涙を超えて

ほほ笑む人のように

バラ一輪。

深まる秋の

雨の朝の贈り物。

3

バラ〈バラ科〉

copyright Maoko Nakamura


おばあさん

2012-10-22 15:03:20 | 

手押し車を押しながら

おばあさんが歩いていた。

行く手を遮る車に

気を使いながらも堂々と。

体を少し左右に

揺すりながらもと着々と。

手押し車を押しながら

おばあさんが歩いていた。

歩いてはいたけど

悠々とまるで木のように。

きっとおばあさんの足には

根が生えているのだろう。

地域(ここ)にしっかりと

根付いている丈夫な根が…。

Photo 2

マツムシソウ〈マツムシソウ科〉

copyright Maoko Nakamura


光の中を…

2012-10-21 23:05:04 | 自然・植物

秋晴れに誘われて

車で出かけてみる。

山の方に向かうと

稲刈りが終わった田んぼが

広がっていた。

この前

この道を通った時

蓮華の花が咲いていた。

月日の経つの早いこと。

けれどそれを嘆くまい。

それより

「光あるうちに光の中を歩こう」。

きらめく秋の光の中を…。

今なら

金木犀の香りとともに…。

Photo_2

金木犀〈モクセイ科〉

copyright Maoko Nakamura


赤い羽根

2012-10-20 10:44:51 | 気持ち

する側も

募る側も

羽ばたかせてくれる

赤い羽根。

冷たい風が吹き始めた

秋の街角の

小さな陽だまり。

温かな光に包まれて

手から胸へと

羽ばたきぬ。

Photo

ゼラニウム〈フウロソウ科〉

copyright Maoko Nakamura


2012-10-19 15:50:55 | ヨガ・呼吸

喧噪の中に

喧騒はなく

あるのは互いに必要な声。

その中で

自らが必要な声を聴け。

他の声が

どんなに大きくても

それに屈することなく…。

どんなに楽しそうでも

それに惑わされることなく…。

必要な声は

いつも一つ。

ほら、耳を澄ませば

聴こえてくる

心に灯をともすあの声。

Photo 2

ホトトギス〈ユリ科〉

copyright Maoko Nakamura


懐かしさ

2012-10-18 09:32:48 | 自然・植物

灰色の雲が広がり

海も灰色。

木々のところどこが

赤や黄色に色づき

ススキとセイタカアワダチソウが

並んで風に揺れている。

時折、落ち葉が

急ぎ足で道路を駆けていく。

もうどこかに

舞い降りたに違いない

冬の便りが

見つかりそうな朝。

ふと懐かしい気持ちが蘇える。

古い友に出会ったような…。

足元には

雪のように白い

一輪のシクラメン。

Photo

ガーデンシクラメン〈サクラソウ科〉

copyright Maoko Nakmaura


確かな存在感

2012-10-17 09:53:03 | 

うららかな秋の午後。

集まった者たちで始まった

とりとめのない会話。

やがて

互いの心と心が響きあい

一つになった心が

それぞれの中に還っていく。

その瞬間の

確かな存在感。

今、私はここにいる。

確かに、私はここにいる。

ただ存在するという

心地良さとともに…。

傍から見れば

なんでもない

雑談のひとコマ。

人は人と響きあうことで

自らの存在感を感じるのだろう。

季節(とき)と響きあって

いのちを紡ぐ

野の花のように…。

Photo 2

ヨメナ〈キク科〉

copyright Maoko Nakamura