今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

「ありがとう年越し」

2015-12-31 11:18:02 | 遊び・歳時
いつの年だったか行った
「笑い年越し」。

笑っている時間は
長くてもいいし
数秒でもかまない。
年か変わる時に
笑っていれば。

そうすることで
笑顔でゆく年を送り
笑顔でくる年を迎えた。

今回は
「ありがとう年越し」。

ありがとうと感謝をしながら
ゆく年を送り
ありがとうと感謝をしながら
くる年を迎える。

声に出して言ってもいいし
心の中に響かせてもいい。

「ありがとう年越し」まで
あと数十時間。


日本海と大山。

なくしたものは・・・

2015-12-30 13:30:35 | 気持ち
この頃、散歩をしていて
見つけたもの。

小さなマフラー
毛糸の両手袋
緑の軍手の片方。

みんな散歩の途中で
わたしのポケットやカバンから
はみ出て落としもの。

いつもの道を歩けば
待っていたようにそこに。

散歩でなくしたものは
散歩で見つかる。


今朝の日の出前。大山と日野川。

きみの背中

2015-12-28 14:40:29 | 旅行
目に見えない
きみの背中を手探りで探す。

言葉を投げかけ
返ってくる言葉で
確かめながら。

そして
見事と探り当てたら
ポン!と押すのだ。
ほど良い力で。

押された気はするけど
自分で歩み出したと思うような
ほど良い力で。

けれど
言葉はむなしく空を切り
見えそうで見えない
きみの背中。


冷え込んだ今朝。海には湯気のような霧が…。

白いパラソル

2015-12-27 20:23:22 | 自然・植物
草むらに幾本もの
畳まれた白いパラソル。

天気のよい日には
パッと広げて
お日さまを受け止める。

けれど雨の日には
しっかり畳まれ。

晴雨兼用ではなく
晴れの日専用の
オキザリスの白い日傘。

なかなか開いたパラソルが
見られないこの頃。


オキザリス〈カタバミ科〉

かく語りき

2015-12-26 12:09:04 | 自然・植物
散歩の道に
夏の想い出。

そっと耳を傾けてみると
かく語りき。

あの頃わたしは
薄紅色の衣装をまとい
毎日仲間とおしゃべりをし
黒いアゲハに恋をした。

いつしか季節はめぐり
いつしか仲間もいなくなり
いつしか蝶も消え失せた。

通りすがりの人たちも
もうわたしに見向きもしない。

陽の光は鈍くなり
月の光はまま隠れ
やってきてくれるのは
冷たい雨と北の風。

けれどわたしは
想い出なんかではありません。
こうしてここにいるのです。

そっと耳を傾けてみると
かく語りき。

散歩の道に
冬の今。


木槿の種〈アオイ科〉