今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

人は…

2010-09-30 22:05:00 | 

一緒にいて

大切なことを学び、

一人でいて

それを思い出す。

人は

人の間で

人になる。

今日も

かけがえのない時間を

ありがとう。

Photo

スピランサス(たまごボール)

Copyright Maoko Nakamura


なんだか友だち

2010-09-29 10:54:43 | 

生まれたとこも

していることも違うけど、

ふとしたことで知り合って、

なんだか

友だちになりました。

一緒に過ごす時間や

想う気持ちが

少しずつ重なって、

なんだか

友だちになりました。

なんだか

友だちになったことが嬉しくて、

なんだか

友だちになりました。

Photo

ダリア

Copyright Maoko Nakamura


自らを愛しむために…

2010-09-28 10:54:15 | 

衣をまとうことを学んだ時、

本質を隠すことを

人は覚える。

衣を脱がなくなった時、

本質を見つめることを

人は忘れる。

それでも何かの折に、

衣がほころび、

その存在を思い出す。

その時、

繕うのではなく

穴からのぞけ。

衣のうちに眠る本質を。

そして、再び向き合え。

自らを愛しむために…。

Photo

山椒の実

Copyright Maoko Nakamura


静寂(しじま)の中で

2010-09-27 10:04:12 | 気持ち

灯りを消して

静かに座る。

体と空間とが

混じり合い、

呼吸体と

呼吸体を意識している

存在になる。

やがでその意識も

なくなるのであろうか。

ただここにいる。

いまここにいる。

どこでもなくいる。

いつでもなくいる。

1日の終わりの、

「旅」のごほうび。

Photo

ニラの花

Copyright Maoko Nakamura


秋の夕べは…

2010-09-26 17:44:55 | 自然・植物

秋の夕べは

懐かしい匂いがする。

過ぎ去った夏の匂いが懐かしい。

再びやってくる冬の匂いが懐かしい。

秋の夕べは

懐かしい匂いがする。

カップの温もりを感じながらの、

とりとめのない昔話がよく似合う。

秋の夕べは

懐かしい匂いがする。

Photo_2

曼珠沙華(まんじゅしゃげ)/ヒガンバナ

Copyright Maoko Nakamura


裏返しのモノサシ

2010-09-25 16:44:03 | 気持ち

いちばん遠いと思っていたことが

いちばん近く、

いちばん近いと思っていたことが

いちばん遠く…。

いちばん軽いと思っていたことが

いちばん重く、

いちばん重いと思っていたことが

いちばん軽く…。

人のモノサシは裏返し。

遠いところから始めることで

早くたどり着き、

軽いことを大切にすることで

重いものにたどり着く…。

Photo_2

タンジー

Copyright Maoko Nakamura


心の階段

2010-09-24 21:24:05 | 気持ち

大切なことに気づいた時、

人は心の階段を一つ昇る。

見晴らしが少し良くなる。

大切なことに気づいた時、

また一つ心の階段を昇る。

見晴らしがもっと良くなる。

そして一つ、また一つ…。

いつの間にか、

違う風景の中で暮らしている。

果てしなく広く、清々しい風景の中で…。

Photo

ダリア

Copyright Maoko Nakamura


おいしい「ありがとう」

2010-09-23 14:14:07 | 気持ち

「ありがとう」の気持ちを

表わすのは難しい。

なにしろ有り難いことへの

気持ちだから。

そこで

こっそり心の中で思ったりする。

「ありがたいなあ、ありがたいなあ」と。

たくさんこっそり思うことで、

ぽろっと「ありがとう」の

気持ちが出たりする。

そんな「ありがとう」がいい。

熟してぽったと落ちる果物みたいな。

そんなおいしい「ありがとう」がいい。

Photo

ハーブガーデン「ハービル」(蒜山)

Copyright Maoko Nakamura


小さなことの大きな力

2010-09-22 09:44:03 | 気持ち

迷った時は歩くのがいい。

どんなに迷っていても

足は迷わず大地を踏みしめ、

やがてその確かさが

体の各所に伝わっていく。

悩んだ時は歩くのがいい。

どんなに悩んでいても

足は悩まず大地を踏みしめ、

やがてその明らかさが

体の隅々に伝わっていく。

迷った時は、悩んだ時は、

歩くのがいい。

迷った時は、悩んだ時は、

小さなことから始めるのがいい。

Photo

千日紅と七星てんとう

Copyright Maoko Nakamura


心の乱れ

2010-09-21 11:34:19 | 気持ち

心の乱れを

誰かのせいにした時、

マイナスのエネルギーが

渦巻き始める。

最初はもやもや、やがてぐるぐると。

その苦しさを

やっぱり誰かのせいにすることで、

エネルギーは増していく。

心の乱れを

自らの課題にした時、

プラスのエネルギーが

渦巻き始める。

最初はゆらゆら、やがてぐんぐんと。

そのありがたさを

誰かのおかげと感じることで、

エネルギーは増していく。

心の乱れは

より大きな調和を得るための、

大切な課題。

そのために人は寄り添う。

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蕎麦(そば)の花(蒜山/ひるぜん)

Copyright Maoko Nakamura


彼は再び歩き出した

2010-09-20 09:44:04 | 

彼は立ち止まって川を見た。

もの心ついた時から見てきた川を。

流れてきた時間を懐かしむように…。

彼は立ち止って山を見た。

もの心ついた時から見てきた山を。

抱かれていた懐を懐かしむように…。

彼は立ち止って空を見た。

もの心ついた時から見てきた空を。

棲んできた家を懐かしむように…。

彼は再び歩き出した。

まだ、立ち止まるには早すぎると…。

彼は再び歩き出した。

Photo

秋明菊(「ハービル」/岡山県蒜山)

Copyright Maoko Nakamura


心地よい気づき

2010-09-19 10:04:42 | 自分

何もしていなかった時、

何かができると思っていた。

何かをしようと思った時、

何もできないことに気づいた。

無力感とひとしきり戯れたあと、

小さな一歩踏み出した。

他になす術もなく、

一歩また一歩と…。

何もできないことに気づいた時、

何かができると思った。

Photo

ノアサガオ

Copyright Maoko Nakamura


いつの日にか還らん

2010-09-18 17:24:33 | 気持ち

故郷は…

生まれたところにあり、

熱い日々を過ごしたところにあり、

通い合う人の心の中にあり…。

空の彼方にあり、

自らの胸の深いところにあり…。

「志を果たしていつの日にか還らん」

いちばん遠い故郷へ。

「志を果たしていつの日にか還らん」

Photo

キカラスウリ

Copyright Maoko Nakamura


そのためにここに…

2010-09-17 09:54:20 | 

おいしいものを食べるのではなく、

「ものをおいしく食べる」のだという。

美しい花を愛でるのではなく、

「花を美しく愛でる」のだという。

幸せな人生を生きるのではなく、

「人生を幸せに生きる」のだという。

そのために

あなたはそこにいて、

そのために

私はここにいる。

おいしいものを食べることは

替わってあげられても

ものをおいしく食べることは

だれも替わってあげられないのだから…。

Photo

クリスマスベリー

Copyright Maoko Nakamura


秋の訪れ

2010-09-16 10:54:13 | 自然・植物

手を合わせる。

大きなものと自らとを

和するように…。

手を打つ。

大きなものと自らとを

対峙させるがごとく…。

音が鳴る。

その音は

遠く空にこだまし、

深く内にこだます。

手を合わせる。

大きなものと自らとが

すっかり和するように…。

再び合わさった

手の温もりに

秋の訪れを知る。

Photo

カンナ

Copyright Maoko Nakamura