自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々
一緒にいて
大切なことを学び、
一人でいて
それを思い出す。
人は
人の間で
人になる。
今日も
かけがえのない時間を
ありがとう。
スピランサス(たまごボール)
Copyright Maoko Nakamura
生まれたとこも
していることも違うけど、
ふとしたことで知り合って、
なんだか
友だちになりました。
一緒に過ごす時間や
想う気持ちが
少しずつ重なって、
なんだか
友だちになりました。
なんだか
友だちになったことが嬉しくて、
なんだか
友だちになりました。
ダリア
Copyright Maoko Nakamura
衣をまとうことを学んだ時、
本質を隠すことを
人は覚える。
衣を脱がなくなった時、
本質を見つめることを
人は忘れる。
それでも何かの折に、
衣がほころび、
その存在を思い出す。
その時、
繕うのではなく
穴からのぞけ。
衣のうちに眠る本質を。
そして、再び向き合え。
自らを愛しむために…。
山椒の実
Copyright Maoko Nakamura
灯りを消して
静かに座る。
体と空間とが
混じり合い、
呼吸体と
呼吸体を意識している
存在になる。
やがでその意識も
なくなるのであろうか。
ただここにいる。
いまここにいる。
どこでもなくいる。
いつでもなくいる。
1日の終わりの、
「旅」のごほうび。
ニラの花
Copyright Maoko Nakamura
秋の夕べは
懐かしい匂いがする。
過ぎ去った夏の匂いが懐かしい。
再びやってくる冬の匂いが懐かしい。
秋の夕べは
懐かしい匂いがする。
カップの温もりを感じながらの、
とりとめのない昔話がよく似合う。
秋の夕べは
懐かしい匂いがする。
曼珠沙華(まんじゅしゃげ)/ヒガンバナ
Copyright Maoko Nakamura
いちばん遠いと思っていたことが
いちばん近く、
いちばん近いと思っていたことが
いちばん遠く…。
いちばん軽いと思っていたことが
いちばん重く、
いちばん重いと思っていたことが
いちばん軽く…。
人のモノサシは裏返し。
遠いところから始めることで
早くたどり着き、
軽いことを大切にすることで
重いものにたどり着く…。
タンジー
Copyright Maoko Nakamura
大切なことに気づいた時、
人は心の階段を一つ昇る。
見晴らしが少し良くなる。
大切なことに気づいた時、
また一つ心の階段を昇る。
見晴らしがもっと良くなる。
そして一つ、また一つ…。
いつの間にか、
違う風景の中で暮らしている。
果てしなく広く、清々しい風景の中で…。
ダリア
Copyright Maoko Nakamura
「ありがとう」の気持ちを
表わすのは難しい。
なにしろ有り難いことへの
気持ちだから。
そこで
こっそり心の中で思ったりする。
「ありがたいなあ、ありがたいなあ」と。
たくさんこっそり思うことで、
ぽろっと「ありがとう」の
気持ちが出たりする。
そんな「ありがとう」がいい。
熟してぽったと落ちる果物みたいな。
そんなおいしい「ありがとう」がいい。
ハーブガーデン「ハービル」(蒜山)
Copyright Maoko Nakamura
迷った時は歩くのがいい。
どんなに迷っていても
足は迷わず大地を踏みしめ、
やがてその確かさが
体の各所に伝わっていく。
悩んだ時は歩くのがいい。
どんなに悩んでいても
足は悩まず大地を踏みしめ、
やがてその明らかさが
体の隅々に伝わっていく。
迷った時は、悩んだ時は、
歩くのがいい。
迷った時は、悩んだ時は、
小さなことから始めるのがいい。
千日紅と七星てんとう
Copyright Maoko Nakamura
心の乱れを
誰かのせいにした時、
マイナスのエネルギーが
渦巻き始める。
最初はもやもや、やがてぐるぐると。
その苦しさを
やっぱり誰かのせいにすることで、
エネルギーは増していく。
心の乱れを
自らの課題にした時、
プラスのエネルギーが
渦巻き始める。
最初はゆらゆら、やがてぐんぐんと。
そのありがたさを
誰かのおかげと感じることで、
エネルギーは増していく。
心の乱れは
より大きな調和を得るための、
大切な課題。
そのために人は寄り添う。
蕎麦(そば)の花(蒜山/ひるぜん)
Copyright Maoko Nakamura
彼は立ち止まって川を見た。
もの心ついた時から見てきた川を。
流れてきた時間を懐かしむように…。
彼は立ち止って山を見た。
もの心ついた時から見てきた山を。
抱かれていた懐を懐かしむように…。
彼は立ち止って空を見た。
もの心ついた時から見てきた空を。
棲んできた家を懐かしむように…。
彼は再び歩き出した。
まだ、立ち止まるには早すぎると…。
彼は再び歩き出した。
秋明菊(「ハービル」/岡山県蒜山)
Copyright Maoko Nakamura
何もしていなかった時、
何かができると思っていた。
何かをしようと思った時、
何もできないことに気づいた。
無力感とひとしきり戯れたあと、
小さな一歩踏み出した。
他になす術もなく、
一歩また一歩と…。
何もできないことに気づいた時、
何かができると思った。
![Photo Photo](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/2d/2ab65740bd298efa5e0a011b8b751813.jpg)
ノアサガオ
Copyright Maoko Nakamura
故郷は…
生まれたところにあり、
熱い日々を過ごしたところにあり、
通い合う人の心の中にあり…。
空の彼方にあり、
自らの胸の深いところにあり…。
「志を果たしていつの日にか還らん」
いちばん遠い故郷へ。
「志を果たしていつの日にか還らん」
キカラスウリ
Copyright Maoko Nakamura
おいしいものを食べるのではなく、
「ものをおいしく食べる」のだという。
美しい花を愛でるのではなく、
「花を美しく愛でる」のだという。
幸せな人生を生きるのではなく、
「人生を幸せに生きる」のだという。
そのために
あなたはそこにいて、
そのために
私はここにいる。
おいしいものを食べることは
替わってあげられても
ものをおいしく食べることは
だれも替わってあげられないのだから…。
クリスマスベリー
Copyright Maoko Nakamura
手を合わせる。
大きなものと自らとを
和するように…。
手を打つ。
大きなものと自らとを
対峙させるがごとく…。
音が鳴る。
その音は
遠く空にこだまし、
深く内にこだます。
手を合わせる。
大きなものと自らとが
すっかり和するように…。
再び合わさった
手の温もりに
秋の訪れを知る。
カンナ
Copyright Maoko Nakamura