自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々
あのまま
時が止まっていたら
鼓動は永遠の愛を
刻み続けたことだろう。
けれど
時は止まることを知らず
移ろいは忍び寄る。
つまりは
それこそが永遠ゆえ。
それでも
鼓動は刻んだ。
確かに刻んだ。
移ろいゆくときの中で
確かに刻んだ。
バラの季節に。
ベニシジミ
蓮華に続いて
野を染める花に
白爪草がある。
蓮華がピンクを添えて
野を春の装いにしてくれれば、
白爪草は緑の中に白いドットで
野を夏の装いにしてくれる。
するとしゃがんで
四つ葉のクローバーなど
探してみたくなる。
白爪草〈マメ科〉
たくさんもらったからと
バラをいただく。
甘く優しい香りが
部屋に広がる。
わが家の分としては
十分すぎるくらいの量。
たくさんもらったからと
近所の友のところへ
持って行こう。
バラの季節だから。
バラ〈バラ科〉
それは過去であり
過去ではなく
想い出せば
今ここに。
想い出として
今ここに。
遠い想い出でありながら
今の一部であり
今の一部でありながら
遠い想い出でもある
想いというもの。
若葉のころ。
若葉のころ
農家のマーケットに行くと
この時期、並んでいるのが
いろいろな種類の山菜。
こごみとタケノコの味噌汁、
タラの芽の素揚げ、
ウドの酢味噌和え、
こしあぶらのペンネなど、
我流でいただく。
体を目覚めさせてくれる
ほろ苦い春の山の恵み。
大山と若葉
大山と八重桜
大山とつつじ
冬季は南寄りに沈むので
海岸からはその日没が
見えなかった夕日が帰ってきた。
日の出も海の方へ山を下れば
日の入りも島根半島を
先端の方へと向かう。
夕暮れの海岸で
夕日が楽しめる時期に。
昨日の夕日
藤の花が咲くころは
暑くなっていた
記憶があるが、
昨日は
寒かったのがさらに
スーっと寒くなって
ザーっと霰が降った。
まだ厚着で
暖房もしまえない。
ひと月遅れの
三寒四温のような
このごろの気候。
藤〈マメ科〉
わが家で
最初に咲くバラ、
モッコウバラ。
丈夫でトゲはないので
扱いやすい。
卵の黄身のような
この和らかな黄色が好きだ。
バラの季節が始まった。
モッコウバラ〈バラ科〉