光の変化

草を染める
朝の光
ほんの少し
黄色を帯びて。

秋は草の上にも
梢の先ににも。

そして
佇む人の周りに。




今朝の風景。

秋は名のみ

つつましく
犬とたわむる
秋の風




近くの公園で。

釣瓶落としの感

暑いけれど
夏至から
早や二月以上経ち
日が暮れるのが
かなり早く。

もたもたしていると
おやおや
周りはどっぷり
井戸の底。


夕景。

人も、犬も？

厳しかり
会えば残暑の
話かな


近くの公園で。

ひとひら

ひとひらずつ
秋は深まる。

やがて
それが尽きるまで。

そして
雪のひとひらに
変わり
冬が始まる。


ハゼノキ〈ウルシ科〉の落ち葉

赤蜻蛉

赤蜻蛉（あかとんぼ）
山で遊んだ
遠い夏


近くの公園で。秋茜に出会った朝に。

朝顔一輪

種をまいたのが
遅かったこともあり
やっと一輪咲いた
朝顔の花。

遣唐使が
その種を生薬として
持ち帰ったのが最初という。
下剤になるとのこと。

morning glory
朝の輝き
が英語の名前。

ちなみに
秋の七草の「朝顔」は
今の朝顔ではなく
桔梗、むくげ、昼顔など
との説があり
ややっこしい。


朝顔〈ヒルガオ科〉

虫の声

くさむらや
名のみの秋も
虫の声


近くの公園で。ボールを見つけてご満悦のかれん。

営み

夕べは
お月様が通った水面に
今朝は
お日様が通う。

その水面で
揺れる光のように
日々の営み。

回る地球の
回る太陽系の
その中で。


今日の朝日。

厳しい残暑

天からも
地からも焦がす
残暑かな




今朝、犬友と。

カーテン

東側の窓の
レースのカーテンを替える。

そこに
新しい白い光。

同じ部屋を彩る
これまでと違う景色。

なんだか
よいことをしたような
日曜日の午後。


夕べの風景。

流木

流木や
旅して集う
野分あと


日野川河口。

九月になれば

散歩から帰り
台風で葉っぱだらけになった
犬の庭を掃除していると
ぽつりぽつり。
その後、夕立のような本降りに。
そう長くはなかったけど
思わぬ久しぶりの雨。

けれど、雨が降っても
涼しくならない。
しかもこの頃は
再び熱帯夜。

「九月になれば」

そんなタイトルの
マンガをその昔
読んだような。

九月になれば…。


遠くに降る雨。

秋の公園

まだ遊ぶ
リード取る犬
赤とんぼ


近くの公園で。

野分シンドローム

気象は
人にさまざまな作用をもたらすが
その一つに「野分シンドローム」がある。
（勝手に命名）

圧と風、雨、
及び不安という心理現象が重なり、
無意識に心乱れ
無意識に思い出などを呼び覚まされる。

「野分立ちて、にわかに膚（はだ）寒き夕暮のほど、
常より思（おぼ）し出づること多くて…」（『源氏物語』桐壷巻）

この度の野分は
野分後も暑く、
今日のわが町は
39℃の高温注意報なり。

※野分は「のわき」でも「のわけ」でも。


近くのカフェで。