今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

秋の準備

2016-07-31 22:17:35 | 自然・植物
今日で7月も終わり。
明日からは8月。

お盆の頃には
日もだいぶ短くなり
秋の気配が漂ってくる。

もう随所で秋の準備が
着々と進められているのだ。

空の上でも
海の中でも。

森の中でも
庭の片隅でも。

「暑い、暑い」と言って
過ごす日の中で。

端っこから
少しずつ。


雲。

輝く花

2016-07-30 21:48:19 | 
きみは
一生懸命咲いている。

夏空の下の
向日葵のように。

ゆだるような暑さも
友として。

きみは
一生懸命咲いている。

木枯らしの道の
山茶花のように。

切れるような寒さも
友として。

きみは
一生懸命咲いている。

どんな日も自分らしく。
どんな涙を笑顔にかえて。

あらゆる人に
エールを送る輝く花として。

きみは…。


向日葵〈キク科〉

小石と波紋

2016-07-29 22:34:46 | 気持ち
心の湖に投げ込まれた
小石ひとつ。

波紋が広がり
心を揺らす。

岸辺についたら
リフレイン。

心の波紋は
行ったり来たり。

やがて波紋は
消えれども
波紋の訪れを
岸辺はそっと刻みたり。


こおにゆり〈ユリ科〉。大山・豪円山にて。




もう

2016-07-28 10:31:00 | 「かれん」
散歩に出かけると
腰を下ろしたまま
なかなか動こうとしない。

そんなに急がなくてもいいんじゃない
と言いたげに。

ほら昇る朝日を見てごらん
ほらそよぐ風を感じてごらんと。

散歩から帰るときも
腰を下ろしたまま
なかなか動こうとしない。

ほら波の音を聴いてごらん
ほら暮れなずむ空を見てごらんと。

もうそんなに急がなくてもいいじゃない
と言いたげに。


今朝の朝日。


ローカル線

2016-07-27 14:11:37 | 旅行
電車がガタゴト歌っています。
キイキイ手拍子も聞こえます。
冷房もうんうんうなっています。
ローカル線はにぎやかです。

「ドアは自動では開きません。
 ドアの横のボタンでお開けください」
ローカル線はゆかいです。

「反対列車待ち合わせのため
 しばらくお待ちください」
ローカル線はジェントルです。

出発するときは
カタッと揺れて教えてくれます。

橋の上はグォーと
いっそう揺れて走ります。

頑張っているのが伝わってきて
なんだかとても愛しくなります。

なんだかとても愛しくなります。


カモメ。皆生海岸にて。

試験と嗅覚

2016-07-26 21:45:20 | 気持ち
試験会場で
試験を受けるという経験を
最後にしたのはいつだったのだろうか?

英語の試験を受けるという
バイトをしたのが最後だろうか。

そうだとしたら
もう数十年も前のこと。

今日、久しぶりに
その体験をした。

バスと電車を乗り継いで
試験会場に。

鉛筆と消しゴムだけ出して
試験に臨む。

試験問題は全部で12問。
4つの中から選ぶマークシート。

4つの選択肢のうち
2つは正否がわかるが
問題は残りの2つ。
あやふやな記憶を探れど
どちらも正しいような
あるいはどちらも正しくないような…。

そこでわが家の犬よろしく
ニオイを嗅いでみる。
選ぶべきはどちらだと。

するとなんだか
ニオッテくるような。
嗅覚に任せて答案を仕上げ
早めに試験会場を後にする。


ハス〈ハス科〉

傘雲と傘

2016-07-25 10:12:27 | 自然・植物
「大山に傘がかかっているから
雨が降るよ」

散歩の途中で
おじさんが教えてくれた。

かれんを見ると
必ず自転車を止め
手を差し出してくれるおじさんだ。

帰ってテレビをつけると
天気情報でも雨マーク。
ずっとお天気の予定だったのに。

大山に傘雲がかかったら
傘の用意を忘れずに
ということか。


山の傘 やがてふもとに 傘の花

降り出して 寝ている犬に ポツポツと


ハマニガナ〈キク科〉

水まき

2016-07-24 13:57:26 | 自然・植物
庭に水をまけば
草木は生気を取り戻し
犬はひんやりとした地面に
体を横たえて
すやすや眠る。

庭にまきながら
手にも足にも水をまく。

気持ちよくて
何度もかける。

つかの間の涼を
草木と犬と
分かち合う。


真夏日や 手にも足にも 水をまく

水まきや 草木と犬と 涼分かち



皆生海岸。黒いものは山から流れついた砂鉄。山の方では、この砂鉄を使ってたたら製鉄をしていた。