自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々
花見が
お目当てかどうかは
知る由もないが
桜の木に鳥の家。
ほぼ満開になってきた
今日はお天気も良く
風もあまりなく
鳥たちにもお花見日和。
鳥の巣
桜の木に
つがいでやってきた
ヒヨドリ。
蜜を吸いながら
ヒーヨヒヨ
ヒーヨヒヨと
甲高く鳴く。
ヒーヨヒヨ
ヒーヨヒヨと。
桜の蜜が大好きな
ヒヨドリ。
桜〈バラ科〉とヒヨドリ
うぐいすは
歌わずにはいられない。
ああ、春が来た、
さあ、がんばらなくちゃと
高らかに。
そうして人も歌を聞き、
ああ、春が来た、
さあ、がんばらなくちゃと
動き出す。
芽吹き始めた
木立の梢
うぐいすの歌
ホーホケキョ。
ハービル
森の空
さよなら冬
こんにちは春
森の空
はは…
人間って面白い
森の空
めぐる季節の
ときの下
春に山にいる人は幸せだ。
見渡せば、
笑い始めた木々。
目を落とせば、
すみれや蕗の薹。
遠くから
すぐそばで
「春だ、春だ」とささやく声。
蕗の薹〈キク科〉
かれんを連れて
初めてのお泊りへ。
泊ったのは
森の中にあるコテージ。
犬連れがメインではないが
犬が泊まれるコテージが3つあり、
ほどよい広さのドッグランも。
夜、動物の気配を感じたようだが、
特に問題なく、楽しい体験に!
かれんも気分転換できたかな。
コテージへ
静かになった庭で
広く感じられる庭で
子どもたちのにおいが残る庭で
夢を見れば出会えるかのように
昨日はずっと寝ていたかれん。
でも、公園に行くと
産休から復帰したママさん選手のように
楽しそうにボールを追いかける。
上手に日常へと戻っていく。
デージー〈キク科〉
仔犬たちと過ごし、
別れた今の気持ちを表す言葉を探すと、
旅から帰ったときの気持ちに近いような気がする。
いつにない風景
いつにない喧噪
いつにない行動
いつにない思い
それらが終わって、いつもの場所に
またこうして佇むときの気持ち。
ちょうど旅から帰って、荷物を片付けて
ひと息ついたときのような…。
仔犬たちもまた
その2か月の間に時間の旅をする。
太古と同じように母から産み落とされ、
集団で狩りをする動物の本能を感じながら、
人の社会になじみ、人の家族となっていく。
庭も花盛り