自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々
今年初めての
月いちヨガ。
月1回なので
難しいアーサナ(ポーズ)などせずに
リフレッシュがメイン。
メンバーも少人数。
細く長く
続けているものの一つ。
アネモネ〈キンポウゲ科〉
開いて春を仰ぎ
閉じて春を想う。
永い呼吸をしながら
永遠と一瞬の狭間を生きる
花々よ。
その香気に触れるには
跪きて行うのがふさわしい
花々よ。
アネモネ〈キンポウゲ科〉
copyright Maoko Nakamura
体を動かすことで
偏った感情を
分散させ
感情のバランスを取り戻す。
偏った感情が
分散され
それが
偏った感情であったことに
気づかされる。
体を動かすことで
偏った感情が
穏やかに分散、吸収され
やがて自らを潤していく。
大地が雨を
吸収するように…。
葉牡丹〈アブラナ科〉
copyright Mako Nakamura
吐いて
吸って…
呼吸をすることだけに
意識を集中させて
生きていることを
楽しみ
今、ここにいることを
味わう。
吐いて
吸って…。
呼吸することだけに
意識を集中させて
自分であることを
味わい
自分でないことを
楽しむ。
吐いて
吸って…。
今、ここで。
ローズマリー〈シソ科〉
copyright Maoko Nakamura
心も体も
鎮まりかえり…
その深く
果てしない
安らぎの中で
夢見たものは
漆黒の空に広がる
バラ色の銀河。
遥か
星々の故郷…。
慈しむように
光を放つ
遥か
人々の故郷…。
バラ/スキャボロフェアー〈バラ科〉
copyright Maoko Nakamura
やっと
気づいたんだね。
昨日訪れたあの場所は
入り口が違うだけで
同じ場所だということに。
きみがよく知っている
あの場所と。
きみはもう居る
居るべき場所に。
そしてそこで
見るのだろう。
同じものが放つ
異なる光を…。
ガーデンシクラメン〈サクラソウ科〉
copyright Maoko Nakamura
手探りで
歩く道のりで
その衣に触れ
離さず。
やがて
温かき指に
触るる
瞬間(とき)を知る。
蕎麦(そば)〈タデ科〉
copyright Mako Nakamura
喧噪の中に
喧騒はなく
あるのは互いに必要な声。
その中で
自らが必要な声を聴け。
他の声が
どんなに大きくても
それに屈することなく…。
どんなに楽しそうでも
それに惑わされることなく…。
必要な声は
いつも一つ。
ほら、耳を澄ませば
聴こえてくる
心に灯をともすあの声。
ホトトギス〈ユリ科〉
copyright Maoko Nakamura
胸を広げて呼吸をし
少しずつ
心を広げていく。
いつの間にか
心の窓も
少しずつ
開いているようにと…。
そしていつか
心に青い空が
広がるようにと…。
たとえ
曇りの日や
雨の日があっても
青い空ともに
生きていけるようにと…。
日野川土手
copyright Maoko Nakamura
入道雲、いわし雲、筋雲…
夏と秋がせめぎ合う空で
雲の遊戯に
魅せられし翌朝
目覚めると窓の外には
真っ青な空。
夕べの雲はいずこへ。
夕べの楽しみはいずこへ。
久遠の空に問えば
言葉が青にとけていく。
海に立てた
小さな泡(あぶく)のように…。
金水引〈バラ科〉
copyright Maoko Nakamura
すくっと立って
手を回しながら
深い呼吸を繰り返す。
呼吸と体が
ひとつになって
満たされた時間が
流れていく。
何も持たない手に導かれ…。
ここに
こうしていることの
心地よい不思議。
バラ/シーガル〈バラ科〉
copyright Maoko Nakamura
息を吐くように
心を開く。
その入り口を開けるように。
息を吸うように
心を澄ます。
その御心に仕えるように。
そして
それぞれを通して
その姿が現れる。
野イバラの季節がやってきた。
野イバラ〈バラ科〉
copyright Maoko Nakamura
かつて扉をたたいた時
扉は固く閉ざされていた。
再度、扉をたたいた時
扉は少しだけ開いた。
けれどすぐに閉ざされた。
三度、扉をたたいた時
扉は中に入れるだけ開いた。
そして一歩踏み入れた。
目が慣れてきて
映し出されたのは
見覚えのある風景だった。
どの扉もどの壁も…。
今度はうちからたたくのだ。
たくさんの扉を開けて
光と風を入れ
自分から自由になるために…。
福寿草〈キンポウゲ科〉
copyright Maoko Nakamura
天を仰いで
地を仰いで
風を仰いで
人を仰いで
自らに戻る。
一日が旅のごとく…。
喜に煽られ
怒に煽られ
哀に煽られ
楽に煽られ
自らに戻る。
一瞬が旅のごとく…。
オキザリス〈カタバミ科〉
copyright Maoko Nakamura
身を横たえ
地と一つになる。
息を整えて
気と一つになる。
一つになり
宇宙と一つになる。
瞳を閉じて
チャクラを開く。
明日のための
エネルギーを充電する。
深ければ深いほど
深いところからやってきて
深いところに届く
宇宙のエネルギーを…。
菊〈キク科〉
copyright Maoko Nakamura