ナースウィード 2013-08-31 10:05:37 | 自然・植物 刈り取って 駐車場の脇に ほったらかしにしていた ヨモギなどの草。 雨が降る前に 片付けようと動かすと 中からヤモリとコオロギ。 ナースログ。 倒れることで 新たないのちを育む 癒しの樹。 ナースウィード。 刈り取られた草たちも 虫たちに 心地よい時をもたらしむ 癒しの草。 マツバギク〈ハマミズナ科) copyright Maoko Nakamura
小さなきみ 2013-08-30 20:13:56 | 人 何かをもらった。 確かにもらった。 見えないけれどはっきりと。 何かをもらった。 確かにもらった。 きみのそばにいることで。 何かをもらった。 確かにもらった。 心の奥底から湧き上がる マグマのような熱いもの。 心の隙間を満たす 水のような浄いもの。 何かをもらった。 確かにもらった。 きみのそばにいることで。 私を私たらしめる 大きな力を…。 腕の中でまぶたを閉じる 小さなきみから…。 ハイビスカス〈アオイ科〉 copyright Maoko Nakamura
夕まぐれ 2013-08-29 13:45:00 | 人 車で去っていく友達に あの子は何度も繰り返した。 「引っ越ししても 友達でいようね」と。 それから 「結婚しても 友達でいようね」と。 何度も何度も。 子どもたちの 大切な約束を聞いた 夏の終わりの夕まぐれ。 懐かしい気持ちの夕まぐれ。 ダリア〈キク科〉 copyright Maoko Nakamura
秋の声 2013-08-28 11:53:51 | 自然・植物 窓を開けると ひんやりした 空気と一緒に 「聞いて、聞いて」と 虫の声。 「聞くよ、聞くよ」 秋の声。 向こうには 秋明菊の小さな蕾。 ゲンノショウコ〈フウロソウ科〉 copyright Maoko Nakmaura
そばにいる 2013-08-27 09:42:20 | 映画・音楽 遠くても近い。 心の不思議を 歌とピアノで 聴いた朝。 心の無限を 調べと想いで 聴いた朝。 遠くても近い。 離れていても そばにいる。 クレマチス(踊り場、グラベティ・ビューティー)〈キンポウゲ科〉 copyright Maoko Nakamura
黄金のひつじ 2013-08-26 18:05:25 | 自然・植物 明け始めた空に おびただしい数の ひつじ雲。 その一匹一匹が 日の出とともに 金色に輝き始める。 空を埋め尽くす 眩いばかりの 黄金のひつじ。 早起きのご褒美に 神のひつじたちを 垣間見る。 ハイビスカス〈アオイ科〉 copyright Maoko Nakmaura
出かけてみたよ 2013-08-25 17:47:16 | 気持ち 出かけてみたよ。 出会ったよ。 西の空の入道雲 草むらの鈴虫の声 大きくなったカリンの実 浴衣姿の子どもたち。 出かけてみたよ。 出会ったよ。 涼しくなった夕の風 アブラセミの亡骸 木にからまった白い花 お仕事中のハーネス犬。 出かけてみたよ。 出会ったよ。 誘ってくれてありがとう。 仙人草〈キンポウゲ科〉 copyright Maoko Nakamura
草取り 2013-08-24 10:01:42 | 人 雨の合間に 畑に出てみると 「どこの畑か」と思うほど 草が生えていたと母が言う。 「人が休んでいる間も 草は休まず伸びている」と 雨の合間に 母はせっせと草を取る。 キンミズヒキ〈バラ科〉 copyright Maoko Nakamura
雨上がりの夕暮れ 2013-08-23 09:11:24 | 自然・植物 瞬く間に もうこの時が この時ではなく 刻々と 景色が変りゆく 雨上がりの夕暮れ。 川土手に佇めば どこからか サギの声が聞こえ ボラは勢いよく跳ね 地球という星に 住んでいることを思いだす。 瞬く間に もうこの時が この時でない 雨上がりの夕暮れ。 1日に終わりがあることを思いだす。 クレマチス(雪小町)〈キンポウゲ科〉 copyright Maoko Nakamura
腹ペコ同士 2013-08-22 09:22:35 | 食べ物 静かな 夏の昼下がり。 空腹に 勇み 弁当を広げると どこからともなく 小バエが一匹。 そうか キミも 腹ペコなんだね。 バラ〈バラ科〉とバッタ copyright Maoko Nakamura
夕空 2013-08-21 07:55:39 | 自然・植物 綿のような積乱雲と 絹のような巻層雲…。 青いキャンバスに 夏のむっつり顔と秋のすまし顔。 晩夏の夕空に 季節の舞台裏を 垣間見る。 ハイビスカス(フルムーン)〈アオイ科〉 とっとり花回廊 copyright Maoko Nakamura
カリン 2013-08-20 11:02:54 | 自然・植物 カリンは気づく頃だろうか。 土から栄養をもらい 雨から水分をもらい 光から力をもらい じきに実りの時季を 迎えることに…。 カリンは気づく頃だろうか。 青くて固くて ちっぽけだった頃 それに気づいて いなかったことに…。 カリンは気づく頃だろうか。 実りの喜びとは 一つであることに 気づくことであることに…。 向日葵〈キク科〉 とっとり花回廊 copyright Maoko Nakamura
バラの園にて 2013-08-19 10:35:03 | バラ・ハーブ 夏の夕暮れの バラの園。 馨しき匂いの中で 愛しき季節を 旅をする。 美しき花弁に 頬を寄せ…。 バラ(マウヌメイアン)〈バラ科〉 とっとり花回廊 copyright Maoko Nakmaura
プチ同窓会 2013-08-18 12:17:12 | 遊び・歳時 誰もがすでに父はなく 老いた母のことを心配す。 帰省した友達と 毎年行っているプチ同窓会。 母たちが 会わせてくれる かけがえのない時間。 今年もみんなと しゃべって笑って 来年も会おうと約束する。 いつまで続くかは 考えまい。 マツバボタン〈スベリヒユ科〉 copyright Maoko Nakamura
盆の終わりに… 2013-08-17 09:31:30 | 遊び・歳時 出会いと別れ… 秋が混じり始めた 光の中で 手を振るように 木々が揺れ 一抹の寂しさを残して 盆が終わる。 ともに 過ごした時間を 細胞のアルバムに収め めくり返しながら いつもの暮らしが始まる。 別れと出会い… 秋が混じり始めた 風の中で 木々は揺れる 悠々と…。 クサギ〈クマツヅラ科〉 copyright Maoko Nakamura