自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々
バスの斜め前の座席に
仲の良さそうな
年配のご夫妻。
降りるところが来て
奥様が先に座席を立たれると
背中には素敵なリュック。
ご主人が立たれ
ご主人の背中にも
お揃いっぽい素敵なリュック。
やっぱり仲良しご夫妻!
なのねと思う。
ハナミズキ〈ミズキ科〉
何度でも
お別れいおう
散り紅葉
近くの公園で。
朝が開け
絶え間なく育つ
草木のように
少しずつ育つ
人と人とのつながり。
たとえ
思い出となろうとも。
控え目な
朝の光のように
愛しきものかな。
今朝の日野川。
荒波や
寄せ来るごとに
冬迫り
皆生海岸。
雌は一生
ミノの中にこもっている、
雄は口がなく
交尾をするとすぐ息絶えるなど
なんだか哀しい生態を持つミノムシ。
それを想えば
寒風の中
小枝にぶら下がる
ミノムシの姿は
なんだかいっそう侘しく。
ミノムシ
まだ紅し
名残り紅葉
鮮やかさ
近くの公園で。
日野川土手で
ほぼダイヤモンドになった大山。
海岸ではもう少し遅く
散歩の際
しばらくダイヤモンドが楽しめる。
晩秋というか
初冬というか
この時期の日野川土手の
風物詩。
今朝の大山。
朝昏し
一歩一歩の
冬支度
散歩の途中で。
葉を落とした
ケヤキの木。
残り二枚のことも
気になるけれど
きっともう
新しいことを
考えているのだろう。
わくわくと。
新しい春のことを
考えて
わくわくと。
ケヤキ〈ニレ科〉
秋晴れや
お空も顔も
ほころんで
むきばんだ史跡にて。
晴れたと思ったら
すぐ曇る
山陰の冬空が
見られようになった
このごろ。
青い空にも
灰色の空にも
似合う赤い葉。
紅葉〈カエデ科〉
弥生村
秋の晴れ間の
里帰り
落ち葉や枯れ枝を集め
本物の火で
イモを焼く。
ぜいたくな
ほっこり
焼き芋のできあがり。
空は晴れ
風もなく
小春日和は
焼き芋日和。
小春日や
至福はここに
草の上
むきばんだ史跡にて。
あの夏の日から20年。
何かが始まると
思ったあの日から。
あの日
お天気は良く
海は青かった。
確かに何かが始まり
そして今に続き
始まった何か
今ここにある。
あの夏から20年。