ポカリっぽいやつ

テニスに行った。

飲み物を持ってくるの忘れたので、最初に自販機でジュースを買う。
ここにあるのは最近あんまり見かけなくなった当たり付きの自販機だ。

ま、どうせこんなの当たらないんだけどね。

ポカリが飲みたかったので、名前は知らないけどそれっぽい感じのやつを購入。
それにしてもどうしてポカリっぽいやつの飲み物はみんな青いラベルなんだろうな。
何か各社の取り決めでもあるのかな。
なんて思いつつ取り出そうとする

と！

ピピピピピピピピッ！

ん？
なに？この音？

え？
もしかして？

慌てて見てみると、『２２２２』と並んでいる数字。

おお～！
当たってんじゃん！

うわっ！うわっ！うわっ！

自販機で当たりが出るってもう何年もなかった事だから、プチパニック状態。
と、と、とにかく急いで押さなくっちゃ！
こういうのってすぐ押さないとキャンセル扱いになってしまうんだよな！

も、も、もうどれでもいいわ！
早く押せ！

大慌てで押し、ガタンと出てくる。

あ～！
しまったぁ！
一番安い『水』を押しちゃったよ～。
失敗した～！
こういう時って、一番高いのにするってのが鉄則だってのにさ。
例え嫌いな飲み物であっても、高ければ高いほど儲かるのだ。
何しろ突然の事で、冷静な判断が出来なかったよ。

あ～あ。
勿体ない事しちゃった。

かっこつけて興味ない振りなんてしなきゃ良かったな。

いや、買う時に後ろに人がいたんだよね。
ここのテニスコートの人と思うんだけど、オジさんがタバコを吸ってたの。
別にボクの事なんて見てないのは分かっている。
そしてオジさんだから、例え見られていたって何の影響もないのは分かっている。

でも何となくその人の視線を気にして、クルクル回っているスロットを見向きもしなかったんだよな。

ボク、こういうの気にしない人間ですからって感じでさ。
ボク、こういうの全く興味ありませんからって感じでさ。

そしたら当たっちゃったのよ。

いつもなら食い入るように見てるんだけどなぁ。
むしろ、「当たれ！当たれ！」と念をおくりながら真剣に見ているんだけどなぁ。
クールぶっちゃって見てない時に限って当たるんだもん。

決して損はしてないんだけど、でもやっぱり何だかあんまり嬉しくなかったですわ。

さて、テニスのほうはだいぶ涼しくなってきたので、だいぶいい感じだった。
上手くは打てないし、試合やっても勝てないんだけどね。
でも涼しいってだけでもう満足ですわ。

ようやく快適シーズン到来なので、やっと喜んでテニスに行けるようになりそうだ。
良かった良かった。