10年くらい前、イベント撮影の仕事で知り合った方がいる。
ボクの母親と同じくらいの年齢の方。
出演者だったその方とはその時ほとんど会話をすることなかったけど、その後もたまに会う機会があった。
だいたいどれもボクが撮影しているイベントで会って、軽く挨拶する程度。
そんな感じで10年。
その人と今日、初めてしっかりと話す機会があった。
んだけど…
「今まで怖くて話しかけられなかった」
と言うではないか!
え?
怖い?
ボクが?
マジか!
臆病で八方美人の男だぞ?
ハニワのようにボンヤリしている顔で、怖さのかけらもないぞ?
竹内力のような顔ならともかく、とても人に怖さを感じさせる顔ではない。
でも本当に話しかけにくかったそうだ。
そうか…。
こんな顔と態度でも、怖がられる事があるのか。
ボクは今まで自分の事を、誰からも下に見られているとばかり思っていた。
撮影の時に人から話しかけられる事は少ないけど、それは撮影しているから遠慮されているか、話す必要ない奴と思われているんだと思ってた。
それが、かなり少数だろうけど、怖いと感じてる人もいたとは。
知らなかった。
反省しよう。
まあ確かに撮影の仕事の時は、休憩中であってもニコニコするような事はないもんね。
セッティングの時は汗だくで必死だし、撮影中は当然無言だし、撤収の時もまた汗だくで必死。
休憩中とかに挨拶くらいはするものの、あまり積極的に出演者に話しかける事はない。
まあそれは、お互い本番前で忙しいだろうからという事ではあるんだけどさ。
これからはもっと愛想良くしなくちゃな。
怖がられてしまうのは不本意だ。
だって怖くないんだから。
これから撮影の時は終始ニコニコしておこう。
人に会ったら「よっ!元気?」なんて話しかけていこう。
軽いアメリカンジョークも用意していたほうがいいかもな。
撮影よりも人との交流で疲れてしまいそうだけど、イメージ悪いままじゃいかんので、無理して頑張っていこっと