MANIAGARA DIARY

シャインクラブ代表・WANKOの日記

2年ぶり

2011-04-26 | Weblog
ラーメン屋さんへ行った。

たぶん、2年ぶりくらい。
愚妻が大好きな店だ。

何故か外でウサギを放し飼いしていたり、店頭で野菜を売り出したり、横で中古車屋を始めたりする店だ。

いつもご飯が足りない店だ。
お仏壇のご飯のような量を茶わんにちょびっと乗せ、「これしかないんです」と申し訳なさそうに持ってきた事もあった。

麺同士がくっついていたりする事も、炒飯がべちょべちょなのも当たり前だ。

Y氏は、普段滅多に連絡のない父親から久しぶりに電話が入ったかと思えば
「あの店に行くのはやめておけ」
と言ってきた事があったほど。

でもかれこれ何年も頑張っている店。
愚妻のようなファンが多いんだろうね。

さて、久しぶりに行くけど、あれから何か変わっているのかな。
とワクワクしながら店内に入ると…

無音。

若者が1人カウンターにいて、テーブル席に母と息子さん(推定3歳)が食べていた。

けど、無音。
テレビも無けりゃ、BGMも無し。
そして、「いらっしゃいませ」も無し。

入る時にカウンター内を見たら、店主(店員は店主1人)は呑気に新聞を読んでいた。
たぶんこちらに気付いてないんだろうな。

メニューを選んで「すいませ~ん」と言うと、驚いた顔して走ってきたもんね。
でも靴を履き替えてたらしく、慌てて脱いだり履いたりしてましたわ。

おいおい。
誰もいない時ならともかく、店内にお客さんがいるって時に、それほど新聞に集中するか?
しかもわざわざ靴まで履き替えてリラックスしちゃって。

ま、この店らしくていいけどね。

無音のまま待つ。
たまに、母子の話し声とラーメンを作る音が聞こえてくるくらいだ。

しばらくして到着したラーメンを食べる。
2年ぶりという事で、腕を上げたらしく、くっついている麺がない。
大変な修行をしてきたんだろう。
次は、乗せている具材が冷たくないという研究をして欲しいものだ。

と、ここで、店主がラジカセの前に行って操作を始めた。
どうやらようやくBGMが止まっている事に気付いたようだ。

急に爆音で流れ始める嵐の「WISH」。

音でけぇ!

すると、ラーメンを食べていた子供さんが急に席を立ち、その場で踊り出すではないか!

なんだこりゃ。
何かのパフォーマンスか?

しかし店主は無反応。

お母さんの会話を聞く限り、どうやら幼稚園で踊っているようなのよね。
可愛らしいじゃないですか。
しかし店主はニコリともせず無反応。

そして、意図があってかどうか分からないけど、その次の曲が終わるとラジカセを何故か止めてしまいましたわ。

その親子が還る時。
会計が終わった後

「ほら、バイバイして」

とお母さんが言うと、息子さんはおりこうに

「バイバイ~」

と笑顔で手を振る。

が。

「ありがとっした~!!」

と、大人のお客に対するような威勢のいい声で、笑顔もなく対応する店主。
愚直だ。

とりあえずまあ、以前と変わってなくって安心したね。
またいつか、思い出した時にでも様子を見に来る事にしよっと。