電源コード

いろんなものを片付けていた時。

邪魔な機械があった。
少し専門的な機械なんだけど、もうず～っと使ってなく、いつか捨てようと思っていた物。
ほとんど壊れているしね。

けど…

電源コードがどこかに刺さったままなのよ。
身動きとれないような場所に刺さっちゃってるので、どうすることも出来ない。

かなり試行錯誤したけど、どうやってもコンセントを抜けそうにない。

ま、いっか。
どうせ捨てるんだから切断しちゃおう。

ハサミを取り出して、コードの途中を切ってみる。

と…

ババッィッッッチッ！！！！！

スパ～～～ク！！！

激しい音と共に、物凄い火花があがったぞ！！

おっそろしぃ！！

横で流していたＣＤプレイヤーは機能停止してしまった。

なによこれ！
電源コードを切ったらこんなことになっちゃうの！？
スイッチＯＦＦにしてるから大丈夫かと思ってたわ。

もの凄い怖かった。

けど、そこまでしてんのにコードは切れてない。
まだあと少し残ってる。

たぶん一気に切らなかったからダメだったんだろうな。

そう思って、今度は一瞬で切ってみると…

ババッィッッッチッ！！！！！

スパ～～～ク！！！

またか～！！！

こえぇ～～！
そして今度はさっきよりも激しく火花があがっとるわ！！

切ったハサミは黒くなり、先が曲がってしまっている。
開くことすら出来ない。
悲しいことだがハサミとしての人生を終了してしまったようだ。



う～ん。
もうこれ以上切れないな。

ハサミだけじゃなく、気持ち的にもこれ以上切る勇気がない。

結果として、コードの途中を黒いビニールテープで巻いた機械が残ってしまった。
前以上に邪魔な存在になってしまった。

どうしたものか…

このままにしてたらまた火花があがりそうで怖いし…