MANIAGARA DIARY

シャインクラブ代表・WANKOの日記

石油王

2005-06-15 | Weblog
車でちょっと細めの道路を走っていて、信号待ちで停まった。
横にはジュースの自動販売機がある。
そこで年のころ55歳前後のおばちゃんがジュースを購入しようと
していた。
と…
チャリ~ン!!
小銭が落ちてしまった。
あらら…
という感じで、地面を見て探しているおばちゃん。
道路沿いで通行量もそこそこある為、おばちゃんも恥ずかしかった
のか《必死さ》を隠しながら探している。
つまり、目だけは真剣に道路をあちこち見ているのだが、顔や体は
落ち着いているフリをしているのだ。
「別にお金なんてどうでもいいんだかんね。でも一応探してみてん
だかんね」
と言いたげな顔をしているが、必死なのはバレバレだ。
30秒くらい探しただろうか。
24歳前後の今どきの若者がジュースを買いに自販機に近付いてき
たので、おばちゃんはそそくさと立ち去っていってしまった。
と、その時ボクは見てしまった!!
道路に50円が落ちているのを!!
間違いなくさっきのおばちゃんが落として探していたものだろう。
さあどうする!!
急がないとおばちゃんはドンドン歩いていってるぞ!!
どうする自分!!
でも50円たらずで車から降り、暑い中「落としましたよ!」とお
ばちゃんの元まで走っていくのもどうかと思う。
ボクがおばちゃんだったら「逆にほっといて欲しかった」と思うに
違い無い。
でも、ジュースを買えなかったおばちゃんが脱水症状で今すぐに倒
れてしまったら、ボクは一生おばちゃんの恨みをかう事になってし
まうだろう。
それも嫌だ!
さあどうする!
優柔不断な自分が憎い!!
もしかしたらあのおばちゃんはどこかの国のプリンセスで、50円
拾った人に油田をくれるつもりかもしれない。
う~ん!!悩む!!!
と、そこでタイムリミット!!
信号が青になったので、車を走らせましたよ。
あ~あ…もうちょっとで石油王になれたのに…。