温泉

Ａ氏から体にいいという“温泉水”を貰った。
焼酎のビンに入っている。それを車の助手席に積んで家路に急いでいた。
しばらく走っていると、前の車が急停車したもんだからボクもあわてて急
ブレーキを踏んだ。
と、ゴトン！という鈍い音。
あらら、温泉水が足下に落ちちゃったよ。ま、後で拾えばいっか。
と思いながら車を走らせていると、トクトクトクトクという音が聞こえる。
うわうわっ！ビンのフタが外れて水が漏れちゃってるよ！
運転しながら助手席に手を伸ばし、ビンを取り上げたものの水は半分以上
減ってしまっている。
そのままビンを片手に運転しましたわ。後でみたら助手席の足もとは水び
たし。マットは水没しちゃってる始末。
あらあら…。
マットも温泉につかってさぞかしノンビリできただろう。