Information
『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。
スズメの次によく見る鳥。これはいつも岩手の畑にいるセキちゃんです。蒔いた種や去年のこぼれ種を食べてるんだろうなあ。虫も。代掻き機が落とした泥の中の藁をせっせと運んで巣作りもしている様子。
さて、このセキレイ。歳時記には「石叩き」「嫁ぎ教え鳥」「妹背鳥」などと別名が記されています。「石叩き」は、尾でいつも地面を叩いているようなのでわかるのですが、「嫁ぎ…」は? と思っていました。で、いつだったか調べたところ、古事記にこのセキレイらしき鳥が出ているのです。イザナギ、イザナミが結ばれるときに、その方法を教えた…ということでした。
一年中いる鳥ですが、秋に分類されているのは、どうしてなのか。恋に関係する季語は、だいたい春だから、そっちとは違う。春は、声の美しい鳥が季語となり、秋は見た目の美しい鳥が季語となる。まあ、見た目春よりは秋っぽいかとは思うのですが、まだまだ疑問は残るのでした。