fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

ウクライナ民話『てぶくろ』

2022年03月29日 | 日記
 
 この絵本、ウクライナの民話だということが注目されています。
 幼稚園とかで劇をしたという方、案外いらっしゃるのではないでしょうか。

 1つ落ちていた手袋に、最初小さい動物が入っていたら、「入れて」と別の動物が来て・・という内容でした。あれ、最後はどうなるんだったっけ? 覚えていますか?
 気になったので購入しました。福音館書店の黄色い表紙のものですが、他からも出ているはず。
 そっかー。こんな感じか・・・。

 今、絵本テキスト書きたいなと思ってますが、この展開だと企画を通らないだろうなと思います。いや、この絵本は古典なのでいいんです。今の時代に生きている私たちは、新しいものを書かなくてはいけないのです。でも新しければいいというものでもない。
 そう。不易流行です(芭蕉)。

     ニラの花

 そして『大きなカブ』は、ロシア民話なんですよね。

もしも侵略されそうになったら

2022年03月28日 | 日記
  今、ロシアがウクライナを攻めて、占領しようとしているニュースを見ていて、どうしても思い出すのが、
『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』を書いていたときのことです。

      

 今から1000年以上昔。日本の中心は、奈良から京都。関東まではその勢力圏内でしたが、東北にはエミシという民が住んでいました。
 そのエミシの地を、中央政権は侵略します。城柵を築きながら北上し、多賀城はその拠点となりました。最初は周辺のエミシをもてなし、友好関係を築くそぶりもしましたが、結局は重い税を巻き上げていったのです。それに反抗しはじめたエミシとの戦いが35年戦争とも呼ばれています。
 そのもっとも有名なのが、アテルイが率いるエミシ軍と坂上田村麻呂率いる朝廷軍との戦いなのです。田村麻呂が征夷大将軍となる前には、エミシ軍が圧勝したこともあったのです。でも戦地となっているのはエミシの土地。焼き討ちにあい、多くの兵が命を落とし、アテルイはとうとう和睦を申し入れたのです。が、結局は大阪で斬首されました。
 
 ただ平和に暮らしていたエミシ。東北は金が採れる。馬も人手も手に入れられる。ということだったのです。
 抵抗しなかったエミシは、俘囚となり、奴隷のように使われました。
 抵抗しなくとも、抵抗しても、どちらもよい結果にはならない。どうするのが一番よかったのか。
 
 今のロシアは、いわば、当時の朝廷です。その後、東北は次第に日本という一つの国の中で同じ民となっているので、それでよい? でも当時の人々の苦しみを肯定するわけにはいきません。ウクライナもロシアの一部になれということです。
 田村麻呂は優秀な人物だったのでしょう。でも桓武天皇に仕えていた武将にすぎません。征夷大将軍の征夷は、蝦夷を征するということですから。
 悩みながら、エミシであるアテルイも、征夷大将軍である田村麻呂もどちらも平和を願っているという形で書きました。
 1000年前と今とのちがいは、規模。陰に生物化学兵器や核がちらついていること? 状況が全世界に広がっていること。でも戦地となっている民の苦しみは同じです。
 人類は歴史に学ばない という言葉がどこからか聞こえてきました。悲しいことです。

 日本は、北方領土をロシアにとられたまま。あそこを足がかりに日本を攻めてこないという保証はありません。そうなったら、日本は今のウクライナになる。そのとき、日本の政治家は、どう動くのか。いや、今どう動くのか。世界のトップと対等に渡り合える人材が必要です。

 

かわのむつみさんがブログでご紹介くださいました。

2022年03月27日 | あいさつ
 かわせみ句会のメンバーでもある児童文学作家かわのむつみさんが、ブログ「折々の記」で、拙著3冊を一挙にご紹介くださっています。赤をクリックしてください。

 以前はいっしょの読書会にも所属し、泊まりがけの合評会に出かけたこともありましたが、今は私はその会をやめたため、俳句でのつながりになります。長く書いてらっしゃって、「フロム」という児童文学同人誌で頑張ってらっしゃいます。絵がとてもお上手なんです~。うらやましい。
 『こぶたのタミー』という幼年童話がかわいくて、元気になれる。また読んでみましょう。かわのさん、ありがとうございました!

 

第1回みちのく童話賞受賞作品集『まほうの天ぷら』

2022年03月26日 | 活動
       

 電子書籍で販売が開始された、この書籍、PODというペーパーブックでのご注文もできます。
 電子書籍も手軽だけど、この厚みはやはりいいです。
 
 値段は、電子より少しお高くなりますが、その価値はあります。こちらから。 赤をクリックしてください。

 このように公募の受賞作品が書籍として販売されるのは、とてもめずらしい例だと思うし、これからどんどんやっていけるその先駆けになったら嬉しいなとも思っています。

第2回受付中です。400字詰め原稿用紙閑散7枚までなので、今からでも書けます。お待ちしております。東北在住の方のみ他、応募規定はみちのく童話賞HPでお確かめください。
 

ちびっこの心の中

2022年03月25日 | 日記
         

 7歳と3歳のちびっこを、時々書店につれていき、好きな本を買ってあげます(車か電車で1時間くらい離れたところに住んでます)。
 7歳は、今『ほねほねザウルス』に夢中なので、上下本2冊にすぐ決定。
 3歳には、絵本をあれこれ薦めていたら、本人がこのポケモンの絵本を見つけてきました。お兄ちゃんがいるので、いっしょにテレビを何度も観ていて、ポケモン図鑑も見て、かなりのポケモンを知ってて驚きます(私はいつも一緒にポケモン図鑑見るのに、ポケモンとイーブイしか覚えられない)。
 絵本は、ウオーリーを探せ的なものでした。
 その後、フードコートで絵本を見ながら母親の買い物を待っていたのですが、私が紙コップを倒してしまい、この絵本が水浸しになってしまいました。
 わああーと、あわてて布巾を持ってきて、拭いて。ぶよぶよになっちゃうかなと思いつつ「乾けばだいじょうぶだよ」となだめました。3歳は、特に泣くわけでもなかったのですが、帰りの車の中から次第に機嫌が悪くなって、母親が買ってきた簡単なドリルを開いてたんですが、「これ、いらない」「捨てる」と言いだし、「ポケモンの絵本もいらない。捨てる」と。なだめてもこりゃだめだなと思いながら、買ってもらったものを捨てるというのをそのままにしていたらダメかとかも思っていました。で、「捨てないで」「もったいない」「おこずかいを捨てるようなものだよ」みたいな台詞を頭で考えたけど、何も言わずにいました。
 朝早く起きていたので、眠くもなっていたのでしょう。お昼前だったので、お腹もすいていたでしょう。家に帰ってご飯になっても、「食べない。寝る」とお昼寝布団でごろごろ。「あー」とか叫んでいます。その後母親がそこに食べ物を持っていき、食べさせてもらい満腹になったら機嫌が直りました。
 「絵本どうしようかな。○○ちゃん、いらないんだったら、ばあば、持ってかえろうかな」と言うと、「いる」と。ああ、あのとき水がこぼれたのは、やはりショックだったんだなあ。それをうまく言葉にできなくて、「捨てる」という言葉が出たんだなと思いました。こっちがもうちょっと疲れていたりしたら、きつく叱ってしまうパターン。・・こぼした私が悪いのに。
 3歳だけど5月生まれなので、いろんなことがかなりできるし、会話も普通にやりとりしています。うっかりまだ3歳というのを忘れてしまうのです。でも、まだ3歳なんだなあ。
帰りぎわ、「また遊びにくるね。来てもいい?」ときいたら、「いいよ。来てほしい」といってもらえて、ほっとしつつ、この小さな心を大事にしてあげたいなあと思ったことでした。「来てほしい」という言葉を言えるって、大事なこと。

 ところで、自分で選ぶ本は、このようなアニメ系ですが、時々は買ったものを持っていきます。
 今二人は以前私が買ってもっていってた『せなかのともだち』(荻原弓佳)という本が大のお気に入り。幼年童話ですが、3歳も好きです。なるほど、こういう本、私も書きたいなあと思うのでした。あ、私の『木があつまれば、なんになる?』も、好きです。
   
   こちらは、木という漢字や大きいという漢字がモチーフになってるので、1年生にぴったり。でも、マリーニモンティーニさんの絵がかわいいので、3才も好きなのです。
  

おおぎやなぎちか作品

2022年03月24日 | 本の紹介
 このブログには、毎日たくさんお方が訪れてくださっています。ありがとうございます!

 実はもう一つ、「おおぎやなぎちか作品」というブログがありそこには、新刊が出たときだけ、作品の追加をしています。赤をクリックすると、飛びます。
 フォトチャンネルといって、スライドショーを更新しました。
 ぜひ、ご覧くださいませ。左下の三角を押すと、スライドショーが始まります。BGMがあるといいんですが・・。

       
 
 これは、背表紙です。
      
 

「おすすめ 日本の子どもの本2022」に、『ジャンプして、雪をつかめ!』が選定されました。

2022年03月23日 | 自作紹介
 JBBYが毎年選定している「おすすめ! 日本の子どもの本2022」に、『ジャンプして、雪をつかめ!』(新日本出版社)を選んでいただきました。
 赤のところをクリックしていただけると、その主旨などが書かれていますが、海外に紹介したい本として選んでいたけたとのこと、嬉しいです。

     

 この本、2、3年前のような気がするのですが、一昨年の11月なんですね。
 これをきっかけに、改めてまたたくさんの子ども達に読んでいただけたらなと思います。
 どうぞよろしくお願いいたします。

東北新幹線

2022年03月21日 | 日記
 先日の地震で、東北新幹線が脱線し、橋脚に亀裂が入ってしまいました。
 現在、一部運休になっています。全面復旧が4月20日前後とのこと・・・。

 実は地震の翌日、夫が岩手に行く予定でしたが、断念。その後、車で行っています。
 私は4月10日過ぎくらいには、行く予定です・・が、仙台までは行けないかもですね。途中、特急を使うか、あるいは、花巻まで飛行機で行くか・・。あれ、花巻東京間は飛行機なかったか・・とにかくいろいろ調べなくては。
 あ、その前に月末は「おくの細道」ツアーに申し込んでいたのです。今回は福島。どうなるでしょうか・・。こちらは、旅行会社からの連絡待ちです。コロナで観光が打撃を受けていたのに、追い打ちになっていると思います。行きたいなあ。

  馬酔木(あしび)

蜷の道

2022年03月19日 | 自然観察
        

 くねくねと線があるのがわかるでしょうか?
 川底に、蜷が這った跡がついていて、それを俳人は「蜷の道」と言います。

 川蜷がいるってことは、水がきれいで、ホタルがいる可能性がありますね。
 ここは、国立の谷保天満宮の裏。いつも神社に車を停め、お参りをしたあと、裏の畑がある一帯を散歩します。なので、夜は車を停められないんですよね。歩いて行けるところじゃないし。電車は不便だし。
 ホタル、いるかなあ。

春はむずむず

2022年03月19日 | 自然観察
 東京、暖かいです。暖かすぎ?
 むずむずむずむず花粉症。
 薬は、どうしてもきょうはくしゃみができない日に飲みます。
 あとは、ひどすぎるとき。ひどすぎるときは、まだ来ないので、これまで2回、オンラインで大事な用事があるときに飲みました。

 私の洗濯物は外には出さず、布団も干さず。

       

 春はこんなに気持ちがいいのに。
 花粉症。コロナ。戦争。
 楽しいことは?
 ありますよ。来月発売予定の作品の初校が来ました。またおいおいお知らせいたします。

地震は突然襲ってくる

2022年03月17日 | 日記
 昨晩の東北を震源とした地震、長かった。
 11年前を少し前に思い出していたのが、再び・・・。
 津波の被害がなくて、よかったです。
 でもどうして、また東北という思いがあります。
 知り合いの部屋が書類や本で散乱した様子をツイッターに出してらっしゃいました。ガラスが散乱して、部屋の中を靴で歩いているという方も・・。
 どうぞ引き続き、お気をつけください。片づけもあるでしょうが、お疲れになりませんよう。

 東北新幹線の脱線で、しばらく運休になるのでしょうか。
 地震への備え、改めてしなくては。

   芽柳

『いつも元気で自分の世界を持っている女の子』(岩崎書店)

2022年03月16日 | 本の紹介
         

 「女の子たちの冒険シリーズ」3冊のうちの1冊です。
  この3冊、他には、「いつも勇気があってオシャレな女の子」「いつも強くてカッコいい女の子」です。
 大人しかったり、引っ込み思案だったり、うじうじ悩んだりは、もう流行らない。女の子は、かっこよく! というコンセプトが伝わってきます。

 この本、作者が全て知り合いといううれしさ。
 かわのむつみさんの「銀ちゃんと宝の山」は、田舎のおじいちゃんちの蔵で「お宝地図」を見つけ(この設定、好みです)、友人とお宝山へでかける二人の女の子の話です。お宝は、見つかります。さて、それは・・・?  
 元気いっぱいに、お宝さがしをする絵蓮と桜子、魅力的です。

 他の作者は、鳥野美知子さん、しめのゆきさん、押川理佐さん、加藤純子さんです。
 ぜひ、お読みください。