fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

アルファベット表記

2023年02月28日 | 日記
 4月発売予定の本のカバーには、作者名で小さく、アルファベット表記も出していただいています。
 Chika Oogiyanagi 


(この本のカバーイラスト、すっごくいいんですよ。チラ見せ)

 編集さんからOHGIYANAGI に直しますか? と聞かれ、このままにとお願いしました。
 最近パスポートもとったのですが、パスポートの表記はヘボン式なので、「OGIYANAGI」と言われます。でもうちは「OOGI」でやっていただきました。
 すると、本の奥付の下の方にも、作者名のアルファベットがあるんですね。
 4月予定の本の出版社さんで、過去に出していた本はOHGIYANAGIになっていたんです。気づかなかったー。そこにアルファベットの自分の名前があることにも!
 それで、他社さんから出している本を確認したら、アルファベット表記の名前がある社さんとない社さんがあり、ある社さんでは、OOGIYANAGI としてくださっているのと、OHGIYANAGIとなっているところとがありました。気づいていない私の責任です。

 パスポートは、以前のがとうの昔に失効していました。
 

みちのく児童文学リレー(tbc東北放送)

2023年02月27日 | 活動
      

 tbc東北ラジオ放送「gogoはみみこいラジオな気分」の「みちのく児童文学リレー」コーナー、続いています。もしかしたら、3年くらいやってる? 把握してなくて、すみません。
 
 佐々木ひとみ、野泉マヤ、堀米薫、そして私が隔週火曜日、午後1時45分~2時に交代で電話出演し、2冊の児童文学をご紹介。
 明日28日は、私の番です。

        
 新刊「おはようの声」(まさに、28日発売)と、

      

 絵本「とうげのオイノ」をご紹介いたします。
 3年もやっているのに、滑舌悪くて、困ります。
 先日、テレビで、世界遺産博士の17歳が出ていて、「伝える」ということを学ぶ姿勢に心打たれました。
 伝える技術を磨いていかなくては・・。
宮城県以外では、ラジコへの登録で聴くことができます。
     

剪定~種浸など

2023年02月26日 | 俳句
 

歩いていたら、公園の横の木が剪定されていました。
 剪定・・春の季語です。
 同じように枝を伐っても、季節によって、春は剪定、夏は「枝払い」。枝を払って風通しをよくするのです。秋は「庭手入れ」「松手入れ」など。冬は「枝打ち」になります。枝打ちは、庭仕事ではなく、林業の言葉。

 春は、種を蒔く、○○の種を蒔く、種袋。
 農業では、種浸(たねひたし)、種池 など。種浸とかは、農業をしている人じゃないと、なかなか実感はないかも。私は、義父が生きてたころ、軒下の甕に袋に入れて種を浸してたのを見て、これが種浸かあと思ったものでした。でも、発芽しやすいように、シャーレに種を浸すってことは、するか。
 耕す も春の季語。

 2m×3m耕せり   あぶみ(句集『だだすこ』)

 創作も書きっぱなしではなく、剪定が大事ですね。

ウクライナ侵攻1年

2023年02月25日 | 日記
 先日で、ロシアがウクライナに侵攻して1年でした。
 プーチン大統領にとって、これが正義なのでしょうか。
 核の存在のちらつかせはおぞましいばかりです。
 
 ウクライナの街が破壊される様子を、私達はテレビで観ています。
 このようなことが地球という一つの世界の中であっていいはずがありません。
 
 北朝鮮、中国、アメリカ。これらの国の間で、日本は日和見的に、アメリカにへつらっているようにしか思えません。
 アメリカからミサイル、トマホークを500発購入? 記事はこちらから
 1発1~2億円とも言われます。 (この値段、はっきり公表はされていないようです)どっちにしても、信じられない値段です。こんなお金を出してまで、買わないと、日本を守れないのでしょうか。
 
 日本の国で、回転寿司でいたずらをしたのを動画に出している中学生。
 こんなことをしたら、どうなるか。少し先の未来を想像する力がない。
 ミサイルを買うお金があるなら、教育にかけていただきたい。教員の質を上げましょうよ。
 
 人は誰もが幸せになろうとする権利がある。
 人を押しのけての幸せではなく、他国を侵略しての幸せではないはずです。

      

おはようの声』(新日本出版社)、ネット書店では取り扱いが始まっています。赤をクリックすると、サイトに飛びます。
 どうぞよろしくお願いいたします。

苦しいときこそ、がんばりどころ

2023年02月24日 | 日記
          

 木の芽もがんばってます。

先日は、地域の昔の地名のことなどの話を聞いてきました。
 その先生のお一人が、10年くらい前に、古文書講座でお世話になった方でした。あれは、おもしろかった。続けたかったけど、片手間ではできないのと、いろいろ忙しくて、やめたのでした。
 そのとき学んだことを元に書いたファンタジーは、パソコンの奥の奥に眠っています。
 会場の体育館も立派でした。
 やはり10年くらい前(古文書とは別の時期)には、この体育館の弓道体験に半年通いました。そのころは古い体育館でしたが。そのときの体験も、某作品を書くための取材だったのですが、その作品もまた、パソコンの奥の奥に眠っています。
 書いたものは必ず本にしてらっしゃる作家さんもいらっしゃるようですが、私の場合は、このように、日の目を見ないで終わっているものがあるのです。
 技術は当時より上がってるはず(あくまでも、はず)なので書き直したらいいのか。可能性がある作品かどうか。時間ができたら、考えましょう。今はまずは目の前の作品を頑張らねばなりませんから。

*10年くらい前というのは、その前後2,3年。今度発売になった『おはようの声』の原型も、4月発売予定のYAの原型も、その時期に書いている。パワーだけはありました。あ、そうだ~。『家守神』の原型もです。あくまで、原型ですが。

天皇誕生日

2023年02月23日 | 日記
             
 本日は、天皇誕生日。
私の世代だと、4月29日が長かったので、ぴんときませんが。
 先日7歳に、「天皇って、なに?」と問われ、うまく答えられませんでした。
 えらい人、というのもなんだし、日本の象徴なんですが、じゃあ、象徴って何? とくるのが予想されます。ずーっと昔は神と同じだった人、神様の子孫? ということになってる方・・・?

 学校では、どう教えるのでしょう。
 私が子どもの頃は、祖母世代にとって、神様だった時代があったわけで、私の母が「美智子さん」なんて言い方をすると、祖母は「美智子様と言うもんだ」と憮然としていました。嫁姑同居の時代ですからね。
 今の子達は、身分がどうのというのも、わかりません。
 プリンスやプリンセスというのは映画で観ているから、ああいう感じの存在といえばいいのでしょうか。

そして、祭日はどれも季語となるわけだけど、天皇誕生日は、古い歳時記だと春。冬になって、今は春? その句を作った時代によって、変わるということになってしまう。でも、1句を読むとき、知らない作者のものだと、判断が難しい。つまり、使うのは難しい季語になっていると思います。
 
 
 
 

新刊『おはようの声』の見本が届きました。

2023年02月22日 | 自作紹介
         

 実物、感激です。
 紙の手触りとってもいい。

 裏とくっつけると、

       

 カバーを開くと、

 くまおり純さんのイラスト、中嶋香織さんの装丁、すばらしいです。
 改めて読んでみると、
 うん、せつない。
         

『物語のゆりかご』第3号(岩手児童文学の会)

2023年02月21日 | 本の紹介
       

 みちのく童話賞の活動でご一緒している、ちばるりこさんと田沢五月さんにいただきました。
 ちばさんが、会長です。
 同人誌としては、第3号ですが、会の歴史は古いです。
 なにしろ今号には、5人の会員の追悼の文があります。その中のお一人は90才。長く、岩手の児童文学を支えてくださったのだと思います。
 さすが、賢治の出身地。

 ちばさんは、特別支援学級の先生でらした方。「たんぽぽをふまない」は、その経験から生まれた物語なのではと思います。登場人物への眼差しがあたたかくて、いつか本にしていただきたい。
 田沢さんの「かごやんの夢」は、私好みのつくも神的物語。遠野あたりの古道具やさんかな? というお店が舞台です。こっちも、ぜひぜひ本に! 
 他の皆さんも、その人その人の持ち味の作品を書いてらっしゃいます。
 
 この1冊を作るのも、大変だと思います。
 私は「季節風」という大所帯に入ってますが、こういう少人数の同人誌をやってる皆さん、すごいです。
 継続は力なり、ですね。

『ぼくんちの震災日記』佐々木ひとみ作・本郷けいこ絵(新日本出版社)

2023年02月20日 | 本の紹介


 仙台在住佐々木ひとみさんの新刊です。
 河北新報夕刊に「がんづきジャンケン」として連載していたものの書籍化。
 東日本大震災から一週間の4人家族の物語です。沿岸部の被害状況は、もちろん誰もが承知のことですが、あの日、そしてあの日、仙台市内にいて、インフラがストップした中、避難所に行くのではなく自宅で過ごしていた方達もいかに大変だったか・・。でも沿岸部の被害に比べたら・・と誰もがこらえていたのです。その状況を、杜野家では「がんばろう週間」として過ごしました。何を頑張るのか、「生きること」をです。
 
 この一家が体験したこと、給水に並んだり、コンビニに並んだりということ全て、佐々木さんの体験とのこと。そうなんだろうなと思いながら読みました。

 そして、あの日、あの日から、私も岩手県の内陸部でひとりで過ごしていた日々が蘇りました。
 私の場合、電気水道は翌日夕方には復旧しました。でもいつ復旧するかわからない、ずっとかもしれないと思いながら過ごしたあ時間。
 ああ、私も書くべきことがまだあるのでは? 
 佐々木さん、素晴らしいお仕事をされたと思います。

 ある方が、戦争を体験した方達は、ひとりひとりにドラマがあるとおっしゃってました。
 震災もまた、あの震災を体験した人、ひとりひとりにドラマがあるのです。
 語りついでいかなくてはなりません。

未来屋書店多賀城店様 ありがとうございました。

2023年02月19日 | 日記
 未来屋書店多賀城店様が本日をもって、閉店となります。
 本当に残念です。

            
 『アテルイ 坂上田村麻呂』(くもん出版)発売当時、この大展開をしてくださいました。アテルイとゆかりの地としての応援でしたが、なんと嬉しかったことか!
 
 また昨年夏にはご訪問させていただき、そのときはちょうど『家守神② 呪いの蝶がねむる蔵』が発売だったので、温かく迎えていただきました。

         

 どれほど励みになったことか。
 ありがとうございました!!

 
 
 

鷺~朝ドラ

2023年02月18日 | 日記


  民家の上の鷺です。
  
  朝ドラで、主人公の恋の相手貴志が短歌の賞(明らかに角川短歌賞的)を受賞して、それを出版したいという編集者が現れるというやりとり、興味深く観ていました。編集者の名前が、リュー北条。えー、そんな名前でやってる編集者さん聞いたことないわ笑。
 で、そんなんじゃダメとダメ出し続け、貴志は歌を作れなくなる・・。
 やーな奴という感じでしたが、言ってることは間違ってないよなあと観ていました。短歌、俳句は、99パーセント自費出版です。そこなら、好きな歌、俳句を作って、好きなように本にすればいい。まあ、先生の方向性とかという気づかいがある程度です。あと、お金をどれだけ出せるか。
 でも商業出版となると、そうはいかない。出版社は慈善事業ではないので、利益が出ないと、社員のお給料は出ないのです。もちろん、ただ売れればいいというものではなく、きちんといいものを作りたいという意識で皆さんやってくださっています。でもいいものでも、これだと売れないというものは、やはり作るわけにはいかないのです。よほど、他の何かで儲けが出ているならいいのでしょうが。
 
 と思っていたら、リュー北条、やはり貴志の才能をちゃんとわかっていて、もう一歩踏み出してもらいたかったんだなという展開に胸が熱くなりました。
 そうなのです。人とぶつかろうとしなければ傷つかない。でもそうやって傷つかないところで描いているものに、人は感動はしないのです。自戒を込めて。

追記 でも、自分の心のバランスを保つため、こいつとぶつかったらヤバイかもというセンサーは大事。ぶつからずに逃げることも大事だと思ってます~。

確定申告終わりました。~「荒地の家族」

2023年02月17日 | 日記
 おととしは、初の電子申告。昨年は、カードリーダーを使っての申告(マイナンバー)。そのためにカードリーダー、5000円くらいのを買ったのに、今年はそれが不要。スマホでスキャンしてという手順でした。もし私がスマホに切り替えてなかったら、電子申告はできなかったということ? 
 なんだか、毎年毎年、このように変化があるのでは、いやになります。

 コロナになって、あの混雑した中で申告に行くのがいやで、電子申告に切り替えたのですが、落ち着いたら、また税務署へ行こうかな。
 控除額が低くなるけど、あまり影響はなさそうだし。

 皆さまも、お疲れ様です。

 あ、申告期も季語です~。
 珈琲を薄くたつぷり申告期   あぶみ

 芥川賞受賞作品が2作全文掲載の『文藝春秋』買ってきました。「荒地の家族」まだ途中ですが、震災、地震、津波という言葉を使っていない。厄災、海の膨張・・被災した方達の気持ちを考えということらしいですが、どうなのでしょう。その言葉に当たるたびに、ここで津波といってはだめなのかしら、という別の思いが浮かんでしまい、何かしっくりきません。物語は後半が大事なので、どうなるか。一気に読みたい物語でもないようです。仙台の書店員さんなので、応援したいですが。


 

俳句と童話優秀作品発表~未来屋書店多摩平の森店

2023年02月16日 | 日記
        

 未来屋書店多摩平の森店さんで、募集していた俳句と童話の優秀賞を発表、展示が開始になりました。
 俳句の応募は、75句。
 童話は2編でした。感激!

 童話は少なかったけど、どちらもよかった! 
 俳句は、もっと選びたかった。
 店長さんも感激してらして、全部展示したかったけど、スペースの関係で残念だったとのこと。
 小学生の方らしき文字の俳句がとてもよくて、そのまま短冊を展示しました。

 今月中くらいは、出してくださるとのことなので、ぜひお近くの方、お近くにおいでの方はご覧ください。
 私の選評も出しています。

        
        

涅槃会

2023年02月15日 | 俳句
 陰暦2月15日は、お釈迦様が亡くなられた日です。陰暦なので、実際には一ヶ月ほどずれているのですが、お寺さんでは、きょう涅槃会の法要をするところが多いようです。
 そして、だいたいこの時期、涅槃図が公開されます。
 ということを思いだして行ってきました。日野市駅前の宝泉寺です。

       

 本堂の廊下に、庭に面して出してらっしゃいます。ガラス越しに拝見。
 立派なものです。江戸時代のものですが、重信という作者のことはよくわからないそうです。

         

         

          

 弟子、動物達が嘆き悲しんでいます。
 
 涅槃会、涅槃図、涅槃寺、涅槃雪、涅槃西風。全部季語です。涅槃団子というのもあるそう。お寺さんによっては、団子を振る舞うのだそうです。
 芝の増上寺の大きな涅槃図、有名です。大分前ですが、俳句仲間と行ったことがあります。俳句やってると、そういうところに行こうという気持ちになる。

 このお寺は、新撰組の井上源三郎のお墓もあります。

         これは、碑。

        

 お墓は写真に撮るのは不謹慎なので、ここまで。

 調布駅近くのお寺さんには、涅槃像がありましたっけ。

       

『海よ光れ! 3・11被災者を励ました学校新聞』田沢五月(国土社)

2023年02月14日 | 本の紹介
           

 もうすぐまた3、11が来ます。
 トルコの地震の映像を見るたびに、東日本大震災を思いだしています。

 この本は、岩手県在住の田沢五月さんが、ふるさとに近い大沢小学校の皆さんの活動を記録したものです。
 冒頭、海で育つ子ども達の頼もしい姿が描写されます。その後の地震、そして津波。
 大沢小学校の児童は全員無事でした。学校は避難所となります。
 そんな中、、児童の皆さんは、肩たたき隊を結成し、お年寄りの肩を叩き、新聞を作って皆さんに配ります。元々、全国の学校新聞コンクールで長年表彰されていた新聞作りだったのです。
 この新聞が、ページページに掲載されていますが、文字がきれいで読みやすい。

 大沢小学校はその後惜しくも児童の減少により閉校になりますが、、今成長した皆さんは、それぞれ仕事を持ち、立派に生きてらっしゃる。その様子も伝わってきます。
 震災直後には、インタビューを拒否したお子さんもいたそうです。でも今は、伝えたいという気持ちで応えてくれたとのこと。

 これを書くためには、何度沿岸に通ったことでしょう。一人一人にしっかり寄り添わなくては書けない仕事です。
 
 青い海と青い空の表紙、とてもいいなと思いました。
 ぜひ、読んでください。